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笑わない僕と泣かない花。  作者: 桜ノ宮 妃緩
13/13

ひまわり’sanother story2

ひまわりちゃんの番外編2 です。

またもや久々の投稿ですね( ´ᐞ` )ほんと申し訳ない。。


これからもなるべくちょこちょこ投稿していこうと思うのでどうぞよろしくです_( :⁍ 」 )_

◓ ひまわり’sanother story2 ◒



泉谷いずみや かおるの彼女である嘉影よかげ 百合ゆりが他界した後、なかなか元気を出さないかおるに私なりに元気づけようと色々してみた。けれど、かおるは何をしても笑わなかった。元々笑わない人だったけれど、人前では決して泣かずに弱音も吐かないかおるを見ていて、私の方も心がとても痛かった。

それと同時に、かおるを好きになる気持ちは大きくなるばかりで、叶わないとわかっていても止められなかった。


やっとかおるが立ち直り始めた頃、やっと任務が完了したとホッとしてる反面、もうここにはいられないのだという寂しさも込み上げてきて複雑だった。もう大好きなかおるに会えない。傍にいられないのだと実感すると目頭が熱くなった。


「 これからは私を好きになってください。 」


答えはわかっていた。それでも言わずにはいられなかった。予想通りの言葉だとしてもとても苦しかった。


「 ヤドリギの花言葉、知ってますか? 」


最初に会った時にも言った言葉。

私が本当にして欲しかったこと。


かおるは結局ほっぺにしかキスしてくれなかったけれど、私はそれで満足だった。それだけで私はこれから頑張れる気がした。

だからちゃんとかおるに「さようなら」と告げられてよかった。なのに。やっぱりそれだけじゃ足りなくて、もう1回だけ最後に名前を呼んでもらおうとそっと近くの花の後ろに隠れていた。するとかおるは小さな声で「ありがとう」と言ってくれたので、私は思わず舞い上がって飛び出してしまいそうになった。

けれど、かおるは百合の花を見つけると急に悲しそうに


「 なんで...死んじゃったんだよ... 」


と言いながら泣き始めたので私はそこから動けなかった。声をかけるなんてことできなかった。


私は“ 百合ゆり ”ではなく“ 向日葵ひまわり ”だから。



その言葉が私の耳に残って離れなかった。

向日葵わたしの前では泣くことも弱音を吐くことすらしなかったかおるが、百合の前ではちゃんと泣けるのだ。

敵わないと思った。始めからわかっていたことだけど、改めてそれを突き出された気がした。


私はそれ以上ここに居られなくなり、空に向かって飛んだ。かおるが見えなくなったあたりで我慢ができずに大声を出して泣いた。




この任務をしたことによって、私は学んだことがある。それは、私たちとは違う“ 人 ”の優しさと儚さと強さ。

こんなに悲しんで苦しんで、それでも生きて。人という生き物は、めんどくさくて弱くてちっぽけで、とてつもなく温かい素晴らしい生き物だと知った。

きっとかおるもこの悲しみを乗り越えて、いつしか普通に笑えるようになったときに、立派な大人になるのだろう。



そして私もそんなかおるを待ちわびながら、

これからもずっとかおるに恋してる。





ひまわりちゃんの恋心を書きたくて書きました!

これでひまわりちゃんの番外編は終了です。

紫季先生の番外編はもうちょい続くのでお楽しみに。\♡/


また次のお話も読んでいただけたら幸いです。

よろしかったら感想おねがいします|´-`)チラッ


では、また次のお話で。*˙︶˙*)ノ"

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