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笑わない僕と泣かない花。  作者: 桜ノ宮 妃緩
12/13

紫季’s another story2


何ヶ月ぶりでしょうか。。。

本当に久々の投稿です( °-° )数ヶ月前にバイトを始めて忙しくなってきた妃緩です(´・ㅿ・` )


「久々すぎて話覚えてないわよ!怒」って方は前のお話を読んでからでもよきです。

another storyなので、前のお話がわからない方でもまぁだいじょぶかなぁ(?)って感じです。


最後までお付き合いくださいませ(○´ー`○)

◓ 紫季’sanother story2 ◒




“ Happy Birthday ”と書かれた紙を渡された。

今日は俺、笹原ささはら 紫季しきの29歳の誕生日だ。



「 紫季先生、誕生日おめでとう〜29歳だからお肉いかが? 」


久々に実家に帰って早々、義姉であるミカさんに誕生日プレゼントだと言ってハンバーグをご馳走してくれた。

ミカさんは相変わらず童顔で、俺より6歳も年上には見えなかった。


「 今日は旦那さんと一緒じゃないんだね。 」

「 えへへ、子供任せてきちゃった。 」


ミカさんを好きな気持ちはまだ少なからずある。でも、そのことを伝えようとは思わない。ミカさんが幸せそうに笑うなら、それでいい。


── ピンポーン


玄関のインターホンが鳴った。家に来たのは、かおる桜雪さゆ。桜雪は馨の妹で、中学2年の色白の女の子だ。透き通るような白い肌に長いまつげはすれ違う人を思わず振り返らせるような美しさがある。

中学生に“美しい”なんておかしいなんて言うかもしれないが、本人を見ればそれは一目瞭然だ。


「 紫季にぃ。誕生日おめでと。」


とても小さい声でボソッとそれだけ言ったかと思うと、ササッとミカさんのところへ行ってしまった。

「 誕生日おめでとう。」

「 ...あぁ、ありがとな。」

「 久々に桜雪に会うから緊張したの? 」

緊張したのだろうか。まぁ、もっとも桜雪は俺とあまり話さないから嫌われているのだろうけど。

「 いや。相変わらず桜雪は冷たいなぁって思ってたとこだよ。嫌われてんなぁ、俺って。」

ははは、なんて軽く笑いながら言ったが馨は笑ってはくれなかった。少しまゆひそめて、


「 ...本当にそう思ってる? 」


なんて言うものだから笑って受け流すしかなかった。その言葉はどういう意味なのか、俺はまだ知らなかった。




その日の夜は実家に泊まったが、翌日の早朝そっと自分の家に帰ることにした。車に乗り込もうとするとそこには桜雪が立っていた。まだ午前4時を回ったばかりだというのに、既に着替えも荷物も持っていた桜雪に、俺は驚いた。

「 ど、どうしたんだ?こんな早くに。」

思わず『おはよう』よりもそんな言葉が口から出た。平静を装おうとするがあまりの予想外の展開に、俺は動揺していた。

「 ...べつに。ただ紫季にぃのお家、言ったことないなぁって思ったから。」

「 あぁ、そういえば桜雪は来たことないな。」

「 連れてってよ。」

「 それは別にいいが... 」

「 こんなに早起きしたんだから。」

こんなに会話をしたのはいつぶりだろうか。

俺の家に来たい、なんて言葉が桜雪の口から聞けるとは思わなかったのもあっただろうし、久しぶりにこんなに話せたことに少し舞い上がっていたのだろう。

俺は桜雪を連れていくことにした。





...そう。この時、気づけばよかったのだ。

あの言葉の意味を。



ここまで読んでくださってありがとうございます(泣)

紫季’s another storyはまだ続きそうです( ˊᵕˋ ;)

次回までお待ちを。

次は【 ひまわり’s another story 】です。


次回もよろしければご覧ください!

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