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アタマの中が

作者: 森崎 月麦
掲載日:2026/09/06

 アタマの中が痒いと思ったことがないだろうか。

 一旦こうなるとたまらない。頭蓋骨をぱっくり割って脳みそをガリガリ、アタマの骨の裏側をガリガリやりたい衝動に駆り立てられるほど。いくら私でも鉈であたまを割る勇気もないし、もしやってもガリガリやる前に動けなくなってしまうことくらいわかるので、ひたすらアタマのことを考えないように気を散らそうとするが、なかなか上手くは行かない。

 気を散らそうとすればするほど、なおさらアタマの中がいらいらしてきて、髪の毛を掻きむしるのだが、もちろん痒いのはアタマの中なので、髪の毛を掻き毟ったところでおさまるはずもなく、少なくなりかけた髪の毛を自分で少なくしてしまったことに後悔しきり。

 しかし痒いものは痒いのだ。イメトレで痒いところに手が届いたと自分に信じ込ませながら今日も夢の中へと落ちていく。

 朝目覚めたら、なぜかスッキリ。きっと夢でガリガリやったに違いない・・・何をガリガリしたんだっけ。昨日のことが思い出せない。

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