異世界転移なんかしたくなかったのに!!平凡な女子高生、何一つ不自由のない異世界で咽び泣く…。
起
平凡な女子高生ミナミは異世界ものラノベファン。
あらゆるジャンルの作品を読み漁っては夜更かしをする、残念女子だ。
承
異世界転移してスゴイ能力を駆使してみたいと思う事もあるが、それは無理だと悟っている。
貴族階級や難しいマナーを覚えるのは面倒だし、魔法を唱えるための活舌も悪い。
物語は他人事だからこそ自由に楽しめるのだ。
転
いつものようにスマホでラノベを読んでいると、突然世界が真っ白になった。
なんと…異世界に召喚されてしまったらしい!
美丈夫達に取り囲まれ、ミナミは戸惑う。
結
チートが当たり前である異世界では【平凡な一般人】ブーム真っ最中。
【絶世の平凡】だとチヤホヤされる。
一人咽び泣くミナミは、天を仰いだ。
※AIさんに書いてもらった物語はこちらです※
※ちょっと加筆してます※
ミナミは、ごく普通の平凡な女子高生である。
成績は中の中、運動神経は下の下。
特技は…「夜更かししてラノベを読むこと」。
異世界ものが大好きで、帰宅早々シャワーを浴び、菓子パンひとつおなかに収めて自室の布団に潜り込み、スマホ片手に没頭するのが日課だ。
テスト前でもガッツリラノベを読み、母に「寝ろ」と怒られても鬼スルー、翌朝「眠い」と文句を言いながら学校へ行くガチ勢である。
「はぁ〜……異世界転移してみたいなぁ」
そんなことを呟きながら、今日も深夜まで読みふける“残念女子”。
だがしかし…ミナミは異世界転移に憧れてはいるものの、同時に悟っていた。
「でも私が行ったら絶対すぐ死ぬよね……。貴族のマナーとか絶対覚えられないし……魔法の詠唱なんて噛みまくる未来しか見えないもん」
理由は明確だ。
実際、英文はもちろん国語の詩の朗読でさえもバッチリ噛む。
給食のスプーンすら落としまくりなのに、貴族のマナーも何も。
そもそも貴族どころか庶民の礼儀すら怪しい。
6歳の弟にスポーツチャンバラで負けたレベルで剣術なんてまず無理。
そんな自分が異世界で活躍できるはずがない。
「うん、無理。異世界は読むだけでいいや。安全第一だもんね!」
物語は“他人事”として楽しむのが一番。
自分は安全な場所で、主人公たちの冒険を眺めていればいい。
それがミナミの結論だった。
…そんなある日の、夜。
ミナミは、いつものように布団にくるまりながらスマホでラノベを読んでいた。
ページをめくる指が止まらない。
クライマックスに差し掛かった、その瞬間──
世界が、真っ白になった。
「……え?スマホ壊れた? いや、部屋ごと白いんだけど!?」
視界が戻ると、そこには大理石の床、巨大なステンドグラス。天井には…金の装飾。
そして周囲には、絵画から飛び出してきたような美丈夫たちがズラリと並んでいた。
「ようこそ、異界の乙女よ!我らの世界へようこそ!」
「我らが世界を救う“選ばれし者”よ!」
「ああ…なんという神々しい!」
ミナミは固まった。
(え、ちょっと待って……これ……本当に異世界!?いやいやいや、私、詠唱できないし! マナーも知らないし! ていうか、なんでイケメンがこんなに多いの!?無理無理無理!!)
美丈夫たちはキラキラした目で見つめてくるばかり。
ミナミはただただ…戸惑う事しか、できない。
事情を聞くと、この世界では“チート持ち”が当たり前なのだそうだ。
むしろチートがないと逆に珍しいらしい…。
そして、今。
この世界では…“平凡な一般人”が大ブームになっているという!!!
「あなたは“絶世の平凡”!」
「この純朴さ、希少価値が高すぎる……!」
「守りたい、この平凡!」
ミナミは頭を抱えた。
「いやいやいや……なんで平凡がレア扱いなの!?私、ただの女子高生だよ!?チートもないし、マナーも知らないし、魔法も使えないし!!体育も赤点だよ!?」
どれほど訴えても、美丈夫たちは、そんなミナミを宝物のように扱う。
椅子に座ればクッションを五枚も差し出され。
ちょっと歩けば護衛がつ十人もつき。
食事は「平凡な味付けを研究した特製料理です!」と謎の薄味料理を差し出され。
夜になれば「平凡な生活を再現しました!」と、なぜか藁の布団を用意される。
「いや、平凡ってそういう意味じゃないからね?!」
天井を仰ぎ、ミナミは静かに咽び泣いた。
「……異世界転移なんかしたくなかったのに……なんで“平凡”でチヤホヤされなきゃいけないの……?」
その姿を見て、さらに感動する美丈夫たち。
「見よ! あの自然体の涙……!」
「これぞ……平凡の極致……!」
「願いが叶わない悲しみがこれほどまでに貴いとは…!!!」
ミナミの望む“平凡な日常”は、どこにもなかった。
この世界で、平凡な女子高生が“本当の平凡”を取り戻す日は来るのか、否か──
それは、まだ誰にも…わからない。




