チートなんざいらん、俺はただ平凡に暮らしたい!
起
ある町に、チートを持たされて転生した青年がいた。
青年は【持たされた】という部分が気に入らず、不貞腐れていた。
凡人を装い、ヌルイ生活を送っていた。
承
ある時、町に魔物が押し寄せた。
名立たる実力者が立ち向かったが、歯が立たない。
必死になる冒険者たちを見て、青年は高みの見物に徹底した。
転
ある朝、青年は凄まじい爆発音で目を覚ました。
隣の都市が、町を犠牲にして魔物を殲滅したのだ。
チートのおかげで無傷だった青年は、焼け野原をあとにした。
結
ある事ない事言われ、ブチ切れた青年。
チートをぶっ放して報復した結果、厄災扱いされる。
星が崩壊すると思われたその時、【破壊王】として異世界に召喚されていき、平和が訪れた…。
※AIに書いてもらった物語はこちらです※
渡辺健太、27歳。
どこにでもいるような青年であり、どこにでもいそうな平凡さをこよなく愛する男。
……のはずだった。
実際には、彼は“転生者”であり、しかも望んでもいないのにチート能力を持たされてしまった不運な男である。
「なんで“持たされた”なんだよ……頼んでねぇよ……」
そうぼやきながら、彼は今日も町外れの安集合住宅でゴロゴロしていた。
チート能力は、世界を滅ぼすほどの破壊力を秘めた“破壊系統の極致”。
だが健太はそれを嫌悪し、凡人を装い、冒険者にもならず、日雇いの仕事をしながらヌルい生活を送っていた。
「平凡が一番……刺激なんていらん……」
そんな彼の願いは、世界の誰よりも慎ましく、そして誰よりも切実だった。
ある日、町に魔物の大群が押し寄せた。
空を覆う黒煙、地を揺らす咆哮。
名だたる冒険者たちが次々と立ち向かうが、魔物の勢いは止まらない。
「くっ……! 押し返せない!」
「誰か……誰か強い奴はいないのか!」
町の中心で必死に戦う冒険者たちを、健太は自室の窓から眺めていた。
「いやいや……なんで俺が行かなきゃいけないんだよ。俺は平凡に暮らしたいだけなんだって……」
彼は布団にくるまり、耳栓までして“高みの見物”を決め込んだ。
外では命を賭けた戦いが続いている。
だが健太にとっては、ただの“騒音”でしかなかった。
翌朝。
健太は、腹の底に響くような凄まじい爆発音で目を覚ました。
「……は?」
窓の外を見ると、隣の都市が巨大な魔法陣を展開し、町ごと魔物を殲滅していた。
その余波は健太の住む町にも及び、建物は崩れ、地面は抉れ、町はほぼ焼け野原と化していた。
だが健太だけは無傷だった。
チート能力が自動で防御を展開したのだ。
「……はぁ。だから嫌なんだよ、このチート……」
焼け焦げた町を背に、健太はひとり歩き出した。
住民たちは彼を見てざわついた。
「なんであいつだけ無傷なんだ?」
「怪しい……絶対何か隠してる……」
「魔物と通じてたんじゃ……?」
健太はため息をつきながら町を離れた。
「……もうやだ。平凡に暮らしたいだけなのに……」
だが、噂は瞬く間に広がった。
「魔物を呼び寄せた裏切り者」
「町を見捨てた卑怯者」
「災厄を引き寄せる男」
あることないこと言われ、健太はついにブチ切れた。
「……あーもう! 知らん! 勝手に言ってろ!!」
怒りに任せてチートをぶっ放した。
その一撃は山を砕き、空を裂き、世界中に衝撃が走った。
結果──
彼は“厄災”として恐れられる存在になった。
「……なんでこうなるんだよ……俺はただ平凡に……」
世界中が震え上がり、星が崩壊するのではと恐れたその瞬間──
空に巨大な魔法陣が現れ、健太の身体が光に包まれた。
『破壊王よ──我らの世界を救ってくれ!』
異世界からの召喚だった。
「いやいやいや! 俺は平凡に暮らしたいだけなんだってばぁぁぁぁ!!」
健太の叫びは虚しく響き、彼は光の中へと消えていった。
そして──
彼が去った世界には、皮肉にも平和が訪れた。
「……結局、平凡ってなんなんだよ……」
異世界へと連れ去られた健太の嘆きは、誰にも届くことはなかった。
健太が異世界でどんな“平凡”を求めるのか──
それは、また別の物語である。




