キラキラ光るおホシ様。
推理小説の主人公って大変だなって思いながら書きました。
「ふう、飲みすぎたかも。帰れるかなぁ。」
めんどくさい事件を解決し、逮捕をした夜、普段はこんな不謹慎なことはしないけど、後輩の刑事や巡査たちにストレスが溜まってると思った私は、打ち上げをすることにしたのだ。久しぶりのお酒だ。みんなの声も楽しそうな色だったし、楽しく過ごせた。が、当然お酒を飲んだんだから車も使えない。なので私は電車に乗り、今は家に帰宅中だ。
「警察である私が、職質されるなんていうバカなことにはならないわよね、、、。」
そう愚痴りながら空を見上げる。空は当然真っ暗であり、ところどころに星が輝いて見えた。
『うわあ。綺麗だね、佳晶。雪山だからなのか、いつもより星が綺麗に見えるよ。』
ふと昔の親友、いや、彼氏だった人の声が頭の中に流れた。その色は綺麗な水色であり、私は、彼の声が好きだった。
『、、、そうだね。でも不謹慎じゃない?こんな事件の最中に。』
『いいだろ別に。事件は警察のあの人が調査してるんだし、綺麗な星には罪はないしな。』
ーーて。
『何で、何であいつが殺しなんか、、、私は信じてたのに。。。あいつのこと、、、』
『、、、そうだな。でも大丈夫だ。俺は、できる限りお前のそばにいてやるから。』
ーーーめて。
『あはは。やっぱり私の方がテストの点数良かったじゃん!じゃあここの店のパフェ奢ってよね。』
『はいはい。わかってますよ。』
ーーーやめて。
『ねえ、、、何で、、、何であなたは、あなたは何で!』
『もう限界だったんだよ。だって、俺はお前みたいに優しくない、怪物なんだからよ。』
『、、、俺が殺人を引き起こしたのは、、、、おまえのせいじゃねぇんだよ。だから、、、俺の分まで、、、生きてくれよな、、、』
「もうやめて!」
私は叫んだ。彼の声が黒く、気持ち悪いような色になってしまう。私は、、、こんな色が大嫌いなのに、、、。
周りに人はいないが、いたら変人扱いされてるだろう。でも私はどんどん流れ出る封じていた感情を抑えることはできなかった。
「何で、何であの時、私を裏切ったの?ずっとみてきたじゃん。人を殺したって何も得られない。得られるのは絶望と虚無、そして周りからの負の感情だけだって。それなのに、何でそこまで行っちゃったのよ!?私はあいつらの声が嫌いなのよ!自身が殺したというのを必死に抑えても、声には僅かにそれがでる。そんな声の色が私は大っ嫌いだった。それなのに、何で、、、何であなたは、、、私が嫌いな人にまで堕ちてくのよ、、、。」
私は涙を流しながらしゃがみ込む。、、、誰かが言ってた。私は死神なんだって。私がいるから周りの人は恨みを持ち、妬み、そして殺人にまで手を染める。そして夜空のお星様とは違う、おどろおどろしいホシになる。
私が悪いんだ。私みたいな死神がいるんだから、みんなは人を殺し、そして深い絶望を味わいながら捕まり、あるいは自殺する。私は善人ぶった全ての元凶なんだ。私のせいで、、、私のせいで、、、私の、、、
「ハハ。ずるいよ。『俺の分まで生きてやってくれ』って。私があなたを人殺しにまで堕とした最高の贖罪じゃん。」
そういう意味ではないのだろうけど、そう解釈しないと、私は壊れちゃう。
私は無理やり立ち上がった。早く帰ろう。そう思いもう一度空を見上げると、やっぱり無数の星が輝いていた。だけど私には、それが私が殺めた被害者の星にしか見えなかった。
「はあ。推理漫画の主人公なんてクソッタレだよ。」
まあ私は漫画の世界の主人公ではないけどね。そう呟いて再び歩き出した。 明日になったらまた事件の捜査だろう。また犯人を捕まえる証拠を探すだろう。またあの気持ち悪い色を味わうだろう。でも上等だ。だって、、、それが私から彼への贖罪なんだから。
キャラ紹介 佳晶
共感覚系少女。音、文字、味などに通常は結びつかない別の感覚(彼女の場合は色)が引き起こされる。そしてその色は彼女曰く個人個人によって異なり、その時こもってる感情でも違うが、人を殺したいという殺意や妬みといった感情が高ければ共通して真っ黒で気持ち悪い声になったりするらしい。そして彼女は体質故か、高校生の頃から殺人事件に巻き込まれることが多く、それらを解決して行ったりしたが、ある時、自身の彼氏が犯人であり、そこから抜け殻のような人物になった。
可哀想〜。




