蒼月が照らす日に
「ガシャーンっ」。真夏の日、授業中、窓ガラスの割れる音とともに私たちは、走り出した。後ろからは数人の先生が追って来ている。「渚、はやいよーっ」私は言う。「おぃー遅いな〜ったくもうーほら、」そして、彼は手を差し伸べてきた。この手に自分の手を重ね、彼は握り返してくれた。そして手を繋いで、2人で行き先の決まっていないまま、延々と続く廊下をだただ私たちは走り続けた。やがて、屋外のプールにたどり着いた。そして私たちは息を切らしながら笑いあった。途中、プールの水を掛け合ったり、時折り、足で水を蹴飛ばしたりした。そして、先生たちがこちらの方へ来た。先生たちも息を切らしている。「お前たち、、!もうこんな逃亡は終わりだぞ、、、!誰もお前らを守ってくれるものなんていない!誰ひとり!」そんなもの、必要なかった。ただ私たちはお互い、守るべき、守られるべきものがたったひとり、目の前にあるのだから。
そうして私たちは、プールに目掛けて、走り出した。「いくぞ、凪」二人は手を繋いだまま後ろへ下がり、助走をつけた。そして前へと走る。「飛ぶぞ!せーの!」「まって、、!」私は渚に引っ張られながら、大きなジャンプをした。「ジャパーン」大きな水しぶきが上がった。プールの水の中で見つめ合う二人。誰も私たちを味方とする者はいない、全世界が私たちの敵となった。このどうしようもない、生きる意味もないこの世界で、二人は微笑み、そのままキスをした。逃亡生活が始まった。
これから、全世界が敵としたこの世界で、私たちはお互いの守るべき、守られるべき、存在のためにいつまでもいつまでも走り続ける、




