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9 セスは特別

彼は、セスは特別な家系だった。

何でも、夢見人を保護するための特別な家系らしい。

彼の始祖は夢見人だったそうだ。この世界は、心象の世界で冬の世界と言われている。

夢見人はそこで、心を癒やして自分の世界に帰って行く。これまで沢山の夢見人が来たそうだ。

殆どは帰ってしまうが、偶に残ってこの世界で暮らす人もいる。この世界は以前の世界に比べて凄く小さいけれど安定していると言う。

残ってしまった夢見人が彼、セスのご先祖様なのだ。それ以来、此方に来た夢見人の保護をしている。

夢見人は、必ず不思議なポケットを持っている。

私が着ているようなジャケットにポケットは付いているそうだ。初め猫の姿で現れたので気付かなかった。

でも、ビスケットを出したのを見て、もしかしたらと思っていたそうだ。動物の姿で現れた夢見人は初めてだと言っていた。

「ティモ、君の本当の名前を教えて欲しい。」

「私は戸倉冬美です。」

「そうか、冬美と言う名前か。君がいなくなってしまって、俺は困って仕舞った。君の事を大事に保護しないとだめだったのに。」

「十分大切にして貰ったわ。もう自分の家も買ったのよ。一人でも生きていける。でも、未だこの世界にいたいの。色々おしえてくれる?」

「もちろんさ、本当は一緒にいたいんだけど。」

彼は猫でなくなっても、私に親切にしてくれる。良かった。

所であの犬は、若しかしてあの時の怖そうなオオカミではなかったか?

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