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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

テケテケ

作者: AK28号

俺が高校生の時の話。

部活をやっていた為、帰る時にはもう真っ暗。

練習で全身疲労の俺はふらふらとやっと歩きながら帰っていた。

しかも帰り道は墓場の前を通らなければならない為、嫌だった。


その日の練習は普段の倍以上にキツく、

親に迎えに来てもらおうかと思った程。


でも迎え来てと頼むと親に500円払わなきゃいけないという、ウチの変な風習がある為、少しでも金が惜しい俺は親を呼ばなかった。


所々で休憩しながら家まで後少しという所で



あいつが現れた。


街灯に沿って歩いていると

次の街灯の下に何か黒い塊がうずくまっているのが見えた。


最初はゴミか何かな?と思ったが

近づいて行くと………………違う


人だった。


「誰か倒れてるのか」


と思いきや、腕立て伏せのように上体を上下させている。


「気持ち悪ぃー」


と思いながら、街灯にあまり近づかないように通り過ぎようとしました。


ですが近づく事に


ある異変に気づきました。



あれ?




あいつ……




下半身ない?




その人は下半身がなく、上半身からは血が


まるでホースから出した水の如くもの凄い勢いで流れていました。


「わー完全に霊だよ……」


しかし俺はここである恐ろしい事を思いつきます。


携帯で撮ろう



俺は携帯を取り出し、ある一定距離を保つと夜間撮影の動画モードに設定します。


5mくらい保つと撮影スタート。


ピピッ


撮影音にその霊は気づき、こちらに顔を向けました。


するとその霊はジリジリとこっちに向かって来ました。


「ヤバい!」


と思い。


俺は全速力で走り出しました。


後ろを振り返るとあの霊は追いかけて来ます。


「殺される!!」


そう思った俺は


「ナムアミダブツ!!ナムアミダブツ!!」と叫びながら、自分でもビックリするぐらいの速さで走り。


近くのコンビニに逃げ込みました。


しばらくコンビニの中にいて


外に出て見ると何もいませんでした。


後から聞いたのですが

その霊は「テケテケ」という妖怪だそうで

何でも列車事故に遭い、上半身だけになったが即死せず、苦しんで死んだ霊だそうです


でもここあたりで列車事故なんて聞いた事ないです。


100kmで走ると聞きましたが、俺が全力で走ると10mくらい間が空く程遅かったので

それも嘘だと思いました。


以上俺が体験したテケテケの話です。

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