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有馬家の三姉妹と一匹狼  作者: 佐々木雄太
第5章  こうして、山下翔也の一学期が過ぎていく
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「はー。なるほどね~」

 ふんふんとなぜか納得する。

(こんな話をまじめに受けてしまうのはどうかと思う)

「あ、そういえば、もうすぐ林間学校だけどグループ一緒になろうよ」

「いい。面倒くせぇ」

「即答! 一応、うちの学校は男女のグループでも大丈夫らしいよ」

「いや、ほら……女子はともかく高校生にもなった男子が女子と同じグループなんて、小学生じゃあるまいし……」

 確かに林間学校はそういうグループもOKになっているが、翔也は、一度、三つ子と同じグループになったことがある。それも翔也は一人、そして、三つ子の四人グループのみ。他の男子からは恨みを買ったことを忘れていない。

「とにかく、私たちは六人のグループだから、もう一人、男子を決めておくこと!」

「もう一人はいいが、そっちの女子は誰なんだ?」

 一人でなければ安心である。

(クラスの連中は納得しないだろうな。一人を除いては……)

 翔也は、このことを面白そうに笑っている一人の男の顔を浮かべていた。

「うーん。分かんない。でも、一応、決めてはいるかな?」

(あ、竹下かもな……。あいつなら、なんとなくわかる)

 翔也は、うんうん、と頷いた。

「二葉の友達よ。ほら、テニス部の唯ちゃん」

 三咲が下からのぞき込むような視線を向けてくる。その瞳を見ていると、心臓の鼓動が早くなる。

「あ、ああ。あいつね。あいつ……。いいんじゃないか?」

「ちょ、ちょっと! 目がどよめいているよ!」

「どよめいてねぇよ! いや、何でもない!」

「えー、なに? 何があったの⁉」

 三咲が頭を抱えて叫んだ。

(はぁ……、気を抜くとは……、危ない、危ない……)

 翔也は、三咲の事を意識していことを悟られないように我慢する。

(我慢だ。少しは我慢しろ、俺! ポーカーフェイスを忘れるな。どこかの漫画でも言っていただろ?)

「で、それで六人、林間学校で何すんの?」

 翔也が問うと、三咲はいくらかはしゃいだ様子で答える。

「うーん、まだ、分かんない⁉」

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