表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
有馬家の三姉妹と一匹狼  作者: 佐々木雄太
第5章  こうして、山下翔也の一学期が過ぎていく
43/48

「そうかい。でも、せめて他校の同級生であるクラスメイトと仲良くするのも大事だぞ」

「うん。分かってる」

 そう答えて、夏海は次の巻を読み始める。夏海が読んでいる漫画本も途中まで来たというところだ。読むペースが速いのか、次から次へとページ数が捲られていく。

(どんだけ早いんだよ。もしかして、絵しか見ていないんじゃないのか? ほら、子供は絵だけで大体の流れを読む奴いるからな)

 翔也はイヤホンを外して、スマホをテーブルに置き、コップを持って、冷蔵庫へ向かうと、麦茶のお代わりをする。

(冷たいな。夏直前は、家でダラダラするのが一番だな。ほんと、夏は魔物が住んでいるし、分からないと言われている。高校野球みたいに)

 追加で、氷を入れる。

 冷蔵庫の中身を見ると、昨日の残りと、今朝の作り置きが入っている。きっと、これが今日の夕食で出されるのであろうと、翔也は思った。

 学生兼主婦の仕事をしている夏海は、家事スペックが高い。

(将来、絶対、いいお嫁さんになるだろうな。顔立ちもいいし。でも、俺は認めんぞ。俺以下の男なんて絶対に認めないからな。それに例え、上だったとしても、ま、権力的に負けるだろうな……)

 とりあえず、夏海の邪魔にならないように冷蔵庫の中から何か食べれそうなものを探すが見つからない。

(ちっ……。全部使ってやがる)

「夏海、何かないか?」

 そう言って、夏海はむーっと唸りながらも渋々と立ち上がって、冷蔵庫の中をあさり、スーパーで買って置いて、使いかけの加工肉を翔也に渡す。

 翔也はそれを受け取り、ラップを開けて、丸かじりをした。

(うん。意外とうまいな)


   ×   ×   ×


 すでに六月も終わりに近づき、セミの鳴き声が一段とうるさくなる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ