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有馬家の三姉妹と一匹狼  作者: 佐々木雄太
第4章  春の大師祭り桜の下で
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ⅩⅢ

 隣の席になった時に、二人は初めて顔を合わせた。

(隣の席って、確か、噂の三つ子の真ん中だっけ? 名前は確か……)

 と、唯は隣の席に座っている二葉を見る。

(顔立ちは綺麗ね。やっぱり三つ子だからかしら? それに大人しそうだし、何を考えているのか分からない……。ん? あの子、誰を見ているのかしら?)

 唯は二葉の視線の先をたどると、前の方の席に座っている男子生徒にたどり着いた。

(なるほど、あの男子が好きなのね……)

 唯は、馬鹿馬鹿しいと思って、自前の小説を読み始めた。

 これが唯が二葉に対する第一印象だった。

 二葉は顔が赤くなり、机の中にしまっていた本を取り出して、その男子生徒と本を交互に見ながら赤くなっていた。

(あれだけ、赤くなるってことは相当好きなのね。あのなにもパッとしない男子のどこがいいのかしら?)

 唯は、二葉の行動を呆れた顔で観察し、面白くなさそうにしていた。

 そして、唯から二葉に話しかける。

「ねぇ、あなた、あの男のどこがいいの?」

「……え?」

 二葉が顔を真っ赤にしながら唯の方を見た。

「え? じゃないわよ。さっきからあの男子の事をずっと見ているでしょ?」

「——‼」

 二葉は顔を真っ赤にしており、あわあわと、慌ただしい様子をしていた。

「えっと、なんで?」

「見れば分かるわよ。あんた、あの男をずっと見ていたでしょ?」

「う、うん……」

 顔を下に向け、小さく頷く二葉。

「やっぱりね。で、なんで好きなの?」

「おさな……から……」

 小さな声で聞こえない。

「え? なんて?」

 唯は二葉に訊き返す。

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