第6話 エキスパート
ちょっとサボっちゃった。てぺぺろ!
それは死語
俺たちは店側の方へ向かった。そして見えてきたのは沢山の人であった。「多くね?」「いつもこれぐらいだぞ。」「凄いときはこれの2倍はいたな。」「!?」「それくらい人気ってわけだ。」「おーいはやく会計に移ってくれー。こっちじゃ手が回らない。」「今いく!」そして俺たちは会計の仕事へまわった。客が少し落ち着いてきたころ俺は質問をしてみた。「なあ算助。」「どうした、口より手を動かせ。」元の時代でも言われたような事を言われた。「この仕事で覚えなきゃいけないこととかってあるのか?」「ん~仕事の内容じゃないけど、客の事では覚えなきゃいけないことはある。特に常連客だ。」「常連客か。」「うちの常連さんはで特筆すべき人は4人ほどいるな。」「まあまあいるな。」「例えば…あそこの客、あれが常連の一人通称"難婆さん"だ。」算助が指を差した先には60~70ぐらいの婆さんがいた。どうやら店員と話をしているらしい。こっそり聞いてみた。「そうね~今日は歳相応だけど少し派手、なおかつ流行にのれそうでうけが良さそうな服が欲しいわ。」「何だ?あの無茶苦茶な注文は?」「そうやつは難しい注文をしまくる
かなり迷惑なやつなんだ。しかし、こちらだって負けてない。こうゆう客にはしっかりとした専属店員がいる。」すると店の奥から一人の男が現れた。「やつこそこの店の服をすべて暗記している男!その名も、憶助だ!」男は店員から注文の内容を聞くとすぐさま棚から一着の服を取り出した。「お客様、こちらなんかはいかがでしょうか?」「あらいいわね。買わせていただくわ。」「お~凄いなー。」「この店には各分野に専門の凄腕たちを雇っている。かくゆう俺たちもその一人なんだけどな!はっはっは!」と算助は自慢気に言った。「お、もう一人きたぞ!」「あの客は?」「あいつはどんな服でも元値の半分まで値切るまで帰らない、大阪からきた女。その名も"葱女"。やつもかなり手強い。しかし、こいつにも専属店員がいる!」そのとき奥からこんな声が聞こえてきた。「ヤバい!今日とめさん休みだ!」「なぁにぃ!」「算助!とめさんってのは?」「とめさんは葱女の専属店員。どんな値切りを受け付けない凄腕なんだが、正規雇用じゃないから毎日はいないんだ。」「なんだって!?」「てことは…」今日は沢山値切られた。
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