第50話 溝
投稿ペースが上げられるよう頑張りたい
正体がわかったやいなやすぐに女将のところに戻った。
「すみません!冬果は今いますか!」
「冬果でしたら今、指名をいただいたのでいませんね。」
「ここに呼び出したりとかできますかね?」
「指名が入った以上は、お客様次第ですので・・・・、あ!」
「どうしました?」
「指名した方、憶助様です!」
「なら話が早い!どこの部屋ですか!?」
「二階の一番奥です」
「ありがとうございます!」
「冬果ちゃーん!今日も指名してあげたんだしー、そろそろ文通ぐらいいいでしょー!」
「まだです。」
「冷たいなー。まあ、そこが良いんだけどね!」
「邪魔するぞー!」
「え!?どん兵衛!なんでここに!?というか!
ここ個室!今口説き中!空気を読め!」
「すまんが、憶助。お前に用はない。ちょっと冬果さん借りるね。」
「おま、ちょっ、待てー!今絶賛口説き中ぅー!」
「冬果さんも大変ですね。あんなのに毎日迫られるなんて。」
「いいカモですよ。」
ん~しっかりというかちゃっかりというか・・・
俺は冬果を別室に案内し、事情聴取を始めた。
「単刀直入に聞こう。冬果さん、あなた・・・血反堂組組長の娘さん、血反堂 藤花だろ?」
「どこでその情報を?」
「実は血反堂組のお手伝いをさせてもらってね。
そんときに・・・さ。」
「なぜ私に会いに来たんでしょうか、」
「はっきり言いましょう。実は藤花さんには一ヶ月後の組長の退院祝いの宴の〆としてサプライズドッキリの手助けをしてもらいたいんだよね。」
「さぷらいずどっきり・・・?」
「簡単に言うと、あんたのお父さんを驚かせて喜ばせよう・・・ってことだよ。」
「・・・・・」
「どうだい?検討してくれるかい?」
「嫌です。」
「あ、あれぇ?おかしいな。このままでは俺の計画に支障が・・・・・」
「ただ!すぐに断るのも横暴すぎますよね。
ですのでこうします。もし、私を一ヶ月以内に
説得できたら・・・・参加しましょう。」
「さっすが!あの人の娘さんだ。人が出来ていらっしゃる!」
「なるほど・・・・説得しろ、ですか。」
「とりあえず大事になってくるのは、彼女に何を
をどうやって説得するか・・・・ですね。八拳さん!なんかいい案ないですか?」
「じゃあ!まずはわしがどうしてこんな事態になったのか、などなど時系列順に解説していこう!」
「語りたいだけだ~ろ。」
感想、拡散ヨロシク!
(Twitterを始める勇気を下さい)




