第34話 お祭り騒ぎ
いよいよ新年ですね!
~数日後~
「久しぶりに平賀源内のところにいってみようかな。」
俺は特に用事もなく暇な日だったので行くことにした。
「しっかし、なんで今日は馬鹿に人がいないんだ?」
今日はなぜか宿舎にも町にも人がすくないのだ。
特に男性が。
そんなことには気に留めず平賀源内がいると言っていた工房のような場所へ向かった。
「すいませーん」
しかし、誰もいない。
しかも町を見渡しても人が極端に少ない。
とりあえず聞き込みをすることにした。
「あの~なんで今日はこんなに人が少ないんでしょうか?」
「さあ?私も聞きたいぐらいだよ。」
「うちの旦那なんて起きたらすぐに出ていったんだよ!」
「うちの主人もよ!」
「あら~そちらも~!」
主婦層に聞いても同じようなことしか答えないため、今度は商売人に聞いてみた。こっちの方がいろいろ知ってそうだからな。
「なんで今日はこんなに人少ないんでしょうね?」
「え!お兄さん知らないの?今日はね十年に一度の『吉原大酒池肉林祭』が行われてるんだよ!あっしも参加したいがね、やっぱり商売やってる以上休めませんからね~」
「なるほど、ありがとうございました!」
そんなことがあるとは。あいつらが言ってなかったから知らないぞ!というか、教えろよ!
俺は怒りながら吉原へと向かった。
そして、俺は衝撃を受けた。
そこにはいつもの静寂ながら賑わうという矛盾が成立していた異世界が一変。喧騒と混沌にまみれた、まさに酒池肉林の具現化がそこには広がっていた。
体の大きな男たちはねぶたのような神輿を担ぎ、花魁道中が阿波おどりの如く練り歩き、男供は酒に酔い、踊り狂う。混沌と絢爛、喧騒、狂歌。
人間の欲の中の欲。おそらくこの祭りはそんな欲にまみれたこの街の欲の大放出祭といったところだろう。
「しかし、この中からあいつらを見つけるのか・・・・・骨が折れる程度ではないほどの労力が必要だ。ここは一旦いつもの店に行くしか・・・・いや待て、待て、待て、待て!あそこは確か吉原一の店だ。そんなところ混んでいない訳がない。こうなれば・・・・・・」
「で、うちにきたわけかい。」
「ここなら流石に静かだろうと思いましてね。」
そう。俺が来たのは骸桜亭。一応吉原一の老舗だ。
「残念ながらね。ここもあんたが思うより繁盛してんだよ。他当たんな!」
「くっそう・・・あのババア・・・」
こうしていくあてがなくなってしまった俺は、とりあえず人混みに流れて進むことにした。
あれから数十分ほどたった頃。
急に人混みにが荒れてきたのだ。なんでだ?と、思いつつ辺りを見回したを俺はきずいた。
ここが俗屋の近くであることを。
実にラッキーである。とりあえず店の前までは人混みを利用し、中へは自力で入ることに成功した。
「いらっしゃいませー!ってどん兵衛さん!
こんな中来てくださりありがとうございます!」
「ちょっと、休ませて、ゼェ、ゼェ、くれぇ。」
バタン
来年はもっと有名になれるよう頑張りたいですね!




