第19話 息抜き
さあさあ!皆さん!美女回やって来ますよ!
「あ~今日も仕事大変だったな~」「そうだな。だが、明日から休みだ。ゆっくり休めよ。」
俺は相撲大会の後一週間は全身筋肉痛で仕事どころではなかった。しかし、金をもらっている以上仕事をしなければならない。
「さーて、早く寝るか。」「ちょっっっっと待った~!」
そこに現れたのは憶助だった。
「お前たち、これから飲みに行かないか?」
「まあ、私はいいぞ。どん兵衛、お前は?」
「いいけど、俺は酒飲めんぞ。」この時代は大丈夫でも浮いて向こうでは一応未成年なのでな。
「なんだなんだ!いわゆる下戸ってやつか!ワッハハハハ!」「そんなことより、速くいくぞ!」「待て待て、今夜は俺が店を選んでやった。もう予約までいれている。」「ほお、楽しみだ。」
酒が飲めない俺としてはどこにいこうが構わない。しかし、憶助とはあまり話したことはない。
仕事の時は丁寧な口調で話しているという印象しかぶっちゃけない。
俺たちは憶助についていった。俺はその途中算助に質問してみた。
「なあ。憶助ってどんなやつなんだ?」「あいつか?あいつは前に言ったとうりに記憶力が優れている。あと、無類の女好きだ。」「へ?」
「あいつは女になると猪の如くなる。奴は女なら赤ん坊から墓場間近のハバアまで手を出すちとヤバいやつだ。」「ちょっとじゃなくてマジのヤバい奴じゃねぇか!」そういえばあいつが相手している客は全員女性だった。
そうこうしているうちに、
「お目当ての店はここにあるぞ!」
やって来たのは‥‥吉原!
江戸一のピンク街である。ここにある店というのとは‥‥‥‥そうゆうことである。
「で、どこの店だ?」俺は半ば呆れつつ聞いた。
「ここから少し歩いたところだよ。」
俺たちは少し歩き、店に着いた。
そこには「俗屋」という看板が飾ってあった。
「さあさあ!入った!入った!」
店に入るとそこには女将らしき女性が座っていた。
「いらっしゃいませ。ようこそお越し下さいました。私女将のお鶴でございます。」
「予約していた憶助です!」「では、こちらへ‥‥」俺たちは奥の席のへ案内された。そこはそこそこ広い部屋だった。中に入ると、
「ようこそいらっしゃいました。わたくしたち本日お相手していただきます。お菊と」「春野」「で、ございます。本日はよろしくお願いします。」
俺たちの前には可憐な花が二輪咲き誇っていた。
感想、拡散、よろしくお願いします。