第11話 傲慢って字カッコいいよね
今のうちに
いったいどんなマジックをしたんだ?
「ホッホッホ、この技を受けた輩は皆同じように驚くのじゃ。無理も無い。なんせ相撲にはこのような技は無いからなのう。」「いったいどんなトリックを使ったんだ?」「そのとりっく?とやらは知らんがこの技の"たね"を教えてやろう。
私の使う柔道には相手が攻撃してきたとき、相手の力をそっくりそのまま返すという技が存在するのじゃ。」いわゆる柔ってやつか、漫画で見たことはあるが、どうやって攻略すれば良いんだ?「ワシはその技のみを鍛えた。元々体格に恵まれなかったワシには投げ技なんかは向かなかった。たからワシはこの技のみを鍛え上げた。すべてはワシを見下す輩を見返すために!
そして、ついにワシはこの技を極めたんじゃ。」「自分で極めた極めた言ってるやつは極めてなんかいねえよ。」「だまらっしゃい!ワシはお前に勝利し、ワシの力を証明するのじゃ!」「俺が住んでた村にはこんな言葉がある。『傲慢は一番の敵』ってな。」「黙れ黙れ黙れ黙れ!そっちから来んのならこちらからいくぞ!」爺さんはこっちへ走ってきた。そのとき、「そうだ!」この爺さんの攻略方を思い付いた。俺は腰を下げ、肩を出し、どっしりとかまえた。そして「ドカァァ」俺たちは大激突した。そして、爺さんは土俵の外へ俺は、
土俵の真ん中に構えたまま立っていた。
「勝者!兵衛の山!」「ごっつぁんです。」
「こっちが当たれねえんだったら、相手が来るまで待ちゃいいってわけだ。」
いや~いい試合だったぞ兵衛の山!」「ありがとう。」しかし、手強い相手だった。なんとか勝てて良かったぜ。「おっ、そろそろわしの試合だ。是非観ていてくれ!」俺は体を休めつつ、選手用の観客席へ行った。「これより、雷電選手対速の川選手の試合を始めます。」
「始め!」そのときだった。一瞬で対戦相手の速の川が土俵外へ吹き飛んでいった。「なんなんだ!?今のは!?」観客がざわつき始めた。
「しょ、し勝者!雷電選手!」
「おい!雷電!」「おお観ていてくれたのか嬉しいね。」「そんなことよりあれ、いったい何が起こっていたんだ?」「あれか?あれは単に張り手の風圧で飛ばしたんだ。」な、なんてやつだ
「お前とはやりあいたくないな。」「あ、その心配はないぞ。お前は四くくりだろ。」「よん?」「ああ、この大会は四つのくくりに選手をわけているんだ。そのうちわしは二くくりに入っている。そして、その四つのくくりからそれぞれ一人のみ決定戦にでれるんだ。」「そういうシステムなんだな。」「まあ、わしらが闘えるのは決勝ってことだ。ちゃんと勝ち残るんだぞ!ヤッハハハ!」「ああ、そっちこそちゃんと決勝まで進めよ!」
「さーて次の対戦相手は誰かな~?」
俺はそれをみた瞬間フリーズしてしまった。「次の対戦相手、剛の海じゃねぇか!?」
すまない雷電。約束果たせないかもしれない。
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