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トリートメント



最近は朝の準備が楽しい。

休日にはエスティーリルに行き冒険者業をしているし、食事もアイテムボックスのおかげで健康的だし、痩せて引き締まりおしゃれも前よりできるようになった。


綺麗な洋服も、コスメも増えた。

あとから気がついたが休日にエスティエーリルに行き依頼を受けてお金を稼いでいるためこっちで普段使う食費も減り、おしゃれに回せるようになったのだ。

エスティーリルのお金も食費以外にあまり使わないから順調に増えていっている。


相変わらずナチュラルメイクだけど、手作り化粧水のおかげか肌艶もばっちりで眼鏡もないから化粧がしやすい。


「さすが、回復薬と同じ薬草を使って作っただけあるね!」


吹き出物もくすみもクマも消えて、艶々だ。


「艶々・・・はっ!良いことを思いついてしまった!」


早速、今日の夜にでもあおいさんに相談してみよう。

みどりはるんるんで仕事に向かうのだった。





異世界について知ってからずっとお店に通っているから、手伝いがない日でも仕事帰りに寄るのが習慣になってしまった。


「こんばんは〜!」


「なんだ、今日はいつもより早いな。」


「ふふふ。わたし、今朝とっても良いことを思いついたんです!」


満面の笑みで話してくるみどりに不思議そうな顔をする。


「私、手作りしたお化粧水を使いはじめてから吹き出物もくすみもクマも消えて、艶々なんです!市販の化粧水じゃありえないくらい!で、思ったんですけど、これってヘアトリートメントとかにも応用できませんか??」


「なにがあったかと思ったら、トリートメントか・・・。」


「重要ですよ!髪は女の命です!

艶々の方がいいに決まってます!

お肌にこれだけ効果が出たんですから、髪にも期待できます。」


そう胸を張って言うと、


「化粧水と同じような作り方でできると思う。」


「やっぱり!

そうだと思って私、洗い流さないトリートメントを買ってきました!」


「はぁ。道具は貸すから、好きにしなさい。」


「ありがとうございます!」


さっそく、化粧水と同じ手順でトリートメントも作っていく。


これから髪の毛も艶々になると思うとそれだけでるんるんだ。


「できた!できましたよあおいさん!」


向こうで買ってアイテムボックスに入れておいた瓶にトリートメントを入れる。

女神の雫で買ったキラキラで透明な瓶だ。

魔法があるからなのか、向こうの世界の小物は作りが凝っていて可愛いものが多い気がする。

入れ物も綺麗なものだとお部屋に置くだけで気分も上がるのだ。

今日からはこれを使って髪の毛も艶々だ。


「みどり。喜んでいるところ悪いが少しいいか?」


「はい、なんですか?」


「そろそろミラの街の周辺は慣れてきただろう。

今のうちに少しでも遠出して依頼を受けておきたい。次の長期休みは予定はあるか?」


たしかに。異世界に行っているといっても今ののところ行ったのはミラとその周辺だけだ。


「特に予定はいれてないです。

いつも通り仕事のお手伝いをしたり、冒険者活動をしようと思っていました。」


「もし予定がなければ旅行も兼ねてどうだ?」


連休に異世界旅行!

依頼を受けるってことは仕事もあるけど。

いいかもしれない!他の町も行ってみたいし楽しそう。


「ぜひ行ってみたいです!私全然有給も使ってないので日数も増やせます!」


「じゃあそのつもりで。

依頼は当日ギルドで選ぼう。

依頼はいつもたくさん出ているし、行き先含め好きなのを選べばいいだろう。」


「わかりました!

何か持ち物で必要な物はありますか?」


「特には無いな。

服は私が向こうの物を何着か用意しておこう。」


「わかりました。」


今の私にはアイテムボックスがあるのだ。

私は魔力も多いみたいでアイテムボックスの容量も多い。

一応必要そうものは入れておけばいいだろう。


「じゃあ、また。」


「はい、おやすみなさい!」



家に帰り、連休のことを考える。

今から楽しみで仕方ない。

だって異世界旅行だ。

なかなか普通は行けるものじゃない。


「旅行、楽しみだなぁ。他の町はどんな感じだろう??

・・・あれ?旅行??

ってことは・・・。」


!?!??


あおいさんと一緒に旅行!!?

今気づいたが、男性との旅行なんてはじめてだ。


「どうしよう。」


今までミラの町で宿に泊まったりもしたが、魔法の練習とか素材の買い物で旅行とかいう意識じゃなかったのだ。しかも1泊。


今回は仕事もあるが、旅行を兼ねて長期間だ。


どうしよう!緊張する!!


いや、あんな美形のあおいさんだ。

私がそんな風に考えるなんて申し訳ない。

緊張しているのはきっと私だけだ。うん、そうだ。


みどりは自分にそう言い聞かせ旅行までの数日間、悶々とした日々を過ごすのだった。



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