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目立たず静かに過ごしたい!  作者: 文月灯理
第二章 祭りだわっしょい神遊祭!
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雷電の申し子⑥

「あら、お客さん?」



 家に帰った俺たちを迎えたのはエプロン姿の翡翠だった。



「大丈夫? 何だか顔色が悪いようだけど……」



「大丈夫だ。こっちは楓で、そっちが音無君」



 調子が悪いので適当な紹介になってしまった。



「そう。それにしても随分早かったようだけど、ちゃんとお昼ご飯食べたの?」



「それがちょっと、色々あって食べれてないんだ。翡翠、二人分作ってくれるか?」



「材料はあるから良いけど……透さんは?」



「悪いが具合が悪いからパスで。部屋で休んでるから」



「分かったわ。それじゃお二人ともこちらへ」



「はい、お母様」



 楓が盛大に間違えてるな。初対面だったっけ? 思い出せない。



「うふふ。私は透さんの式神よ?」



「え、そうなんですか!?」



「マジか。どう見ても人にしか見えないけど」



翡翠が楓、音無君と仲良く談笑する様子を見て、俺は二階の自室に戻ってベッドに倒れるように寝転ぶ。



「ああー……くそっ……」



 奴を視認するだけでこの様か。いけると思っていたが、思った以上に頭に血が上っていたみたいだ。修行が足りないな。



正直二度と会いたくないが、そうは言ってられない。放っておけば何れ奴は魔物に匹敵する脅威に成り得る。その前にどうにかしないといけない。これ以上、俺のような被害者を生まないために。



──今度は、絶対、奴を殺す。



……あ、肉買ってくるの忘れた。


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