表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目立たず静かに過ごしたい!  作者: 文月灯理
第二章 祭りだわっしょい神遊祭!
30/133

雷電の申し子③

「さて二人とも、準備はいいか?」



 真っ白い空間が広がる《決戦遊戯》内に俺の声が響く。



「勿論です!」



「いつでもいいですよ師匠!」



《雷神の義手》を身に付け、自身の拳を合わせる音無君と、気合十分といった感じの楓が返答する。



「それじゃ、ルール説明のおさらいだ。時間は無制限で勝敗は俺の体力ゲージが無くなるか、お前ら二人のゲージが先に無くなるかで決まる。異存はないな?」



「「はい!」」



「先攻はお前らに譲る。思いっきりかかってこい」



『では審判は僕が務めまーす』



 観覧席からスピーカー越しの光明の声が聞こえてきた。



『それでは……始め!』



「先手必勝!」



 開始とほぼ同時に駆けてきた音無君、一方の楓は何もせず立っている。準備の間に作戦ぐらいは練れたようだ。



「《土城壁(どじょうへき)》」



でもそう簡単に攻撃を受ける訳にはいかないので、俺の目の前に土で作られた城壁を展開する。



本来は周囲の土を利用して作るのだが、土が一切ないので呪力で賄った。そのせいで通常より呪力の消費量が二割増しだ。



だがそれでもちゃんと機能する。土城壁と音無君がぶつかり電光が火花のように散っている。こちら側からじゃ見えないが音から察するに、少しずつ削られているようだ。早速使いこなしているな。



俺は身体を右側にずらすと、予想通りのタイミングで音無君が《土城壁》を突破し



「っ!? いな──」



言い切る前に右手で《反発(はんぱつ)》を発動して吹っ飛ばす。《決戦遊戯》の壁に激突する音無君だが、すぐに持ち直して再び突っ込んできた。なのでもう一回吹っ飛ばす。ちょっとは学ぼうぜ……。



そう言えば楓は?



周りを見渡しても楓はいない。姿を隠すことに長けた楓を一度見失ったら再び見つけるのは困難だ。



あのピッチリした服、誰が作ったか知らないが光学迷彩機能がついている。いい仕事してるぜ。機能的にも見た目的にも。



(《周辺感知》)



この空間全体の感知は時間が掛かる……って、ヤバい!



「お前背後かよっ!」



「遅かったか」



 咄嗟に《反発》をしたが手ごたえがない。寸でのところで避けられたか。さっき声は聞こえたが姿は一向に見せていない。しかも感知の範囲から抜け出されてしまった。楓め、腕を上げたな。



「そこだ!」



「甘い」



 《土城壁》で音無君の突進を防ぐ。



「不意打ちなら声を出しちゃいかんよ」



 それ以前に電流を迸らせながらの突進は不意打ちになってないけど。バチバチうるさいし。



音無君は戦闘慣れしてないから対処は簡単だが、楓のこともどうにかしないといけないから難易度が高い。いつもみたいに範囲攻撃をしたいが、《決闘遊戯》が壊れると後が大変だし……。



「今だ!」



 再び猛スピードで突進してきた音無君。《土城壁》じゃあ間に合わない。ならもう一度《反発》で弾き飛ばそうと右手を構えた時、



バァン!



 右腕に強い衝撃が走り、音無君を捉えていた右手がズレて《反発》が虚空を弾く。



「いっけえええええっ!」



叫びながら繰り出す音無君渾身の右手の一撃が、俺の無防備な腹に吸い込まれ吹き飛ばされた。そして《土城壁》に当たって砕け散り砂埃が《決闘遊戯》中に舞い散る。



「よっしゃ、当たったぜ!」



「作戦通りだな」



「てか、口調変わってね?」



「つい本気でな。気にするな」



成程、俺が術式メインで戦うことを予想してたのか。立案は多分楓。俺が術式を使うことぐらい何百回も相手してる楓なら思いついて当然だな。



となると、さっきの衝撃は楓の攻撃か? 仕事モードの楓なら首ぐらいへし折ってくるぐらい簡単にこなすのだが、右腕が無事ってことは一応気を遣ってくれたのか? それとも《反発》で弾かれそうになった音無君のカバーか。



うん、多分後者だな。俺が《反発》を使うことを予想して補助に入ったか。



にしても、結構な威力出たな《雷神の義手》。あれなら実戦でも問題ないだろう。後は音無君がどう使いこなすかどうかだが、それは経験を積めば問題ない。神遊祭までに十分な経験を積めるかが課題になってくるが。



さーて、《雷神の義手》の性能評価はこれぐらいでいいだろう。それじゃもう一つの目的を果たすとしようか。砂埃も晴れたことだし。



「いやー、いい連携だったぜ。コンビ組んだら?」



 ぱっぱっと埃を払う。



「断る」



「俺もいいや。てか全然ダメージ入ってない? そりゃあれだけで現人神が倒れると思わなかったけど」



「まあ、俺を倒したいなら火力不足だな」



 俺の武器は耐久と速度、それに小細工だし。つまり躱して耐えての持久戦が得意。団体戦なら味方の支援が役割。正面から戦うタイプじゃなく搦め手や盾役(タンク)が主流だ。



「……それじゃ、そろそろ本気出すから、覚悟しろよ?」



「やはり本気ではなかったか」



「そっちもまだまだ底を見せてないだろ。全力でやらなきゃ……死んじまうぜ?」



威圧感を放つと、二人とも身構えて緊張感が増した。殺す気なんてさらさらないけど、それぐらいでやらなきゃ特訓にはならない。そうじゃなきゃ実戦経験少なそうな音無君が神遊祭で優勝できないかもしれないし。



人生で限界にぶち当たることは何度もあるが、それに対処する自分自身のやり方を見つけて行かないと前には進めないものだ。一割も満たない威圧を耐えられるのなら、今後に期待。



「じゃ、行くぜぇ! 来い、《正純》!」



眩い光が発され、二人は目を覆う。そして光が薄れて消えると、俺の手には《正純》が収まっている。



「《正純》……? 何だあれ。真っ白な刀?」



「あれは師匠の呪具の中でかなり強い部類に入るものだ。だが、あれは魔物用で人間にはあまり効果がないはず。出すなら《紫電(しでん)》だと思ったが」



「お前ら相手に《紫電》は出さねえよ。確実に取り返しのつかないことになるぞ」



あれは……うん。ヤバい。何であれ作ったんだろう。師匠が悪い。そういうことにしておこう。



「じゃあ何故」



「それを考えるのも特訓ってことで」



鞘付きのまま構える。抜かないのはこれが改良して初めてなので俺自身ちゃんと扱えるかどうか分からないからだ。そのための鞘付き。



この状態だと《正純》の効果が半減するからな。一種の封印だ。



しかし、そんなことを知らない二人は、



「抜かない……? 舐められてるのか」



「油断大敵。攻めるなら今のうち」



俺が手を抜いてると勘違いしている。そんな器用ではないけどな。



「よし、行くぞ!」



 意気込んだ音無君が、また突っ込んできた。だが先程とは違い速い。段々と《雷神の義手》を使いこなしているようだ。



拳を繰り出してくる音無君の攻撃を《正純》で受け流す。一方音無君はそのことを気にせず連続攻撃を展開してくる。



だが先程の一撃程のキレが無い。連続攻撃と言っても対処は可能だ。



 なので《正純》で受け流し続ける。その間にも《正純》で呪力を侵食し打ち消しているのでこのままだと音無君の呪力は尽き戦闘不能になる。



要するに攻撃をすればするほど音無君が不利になるのだ。本人に気づかれないように少しずつだけど。



「ほら、どうした?」



 余裕を見せることで煽り、攻撃を続けるよう誘導する。



「くそっ!」



 それに気づかず乗っかった音無君は諦めずに殴ってくるが、その程度では捌くのは簡単だ。



──感あり。



「ちっ」



「残念」



楓の攻撃を回転することで音無君の攻撃が空を切るように回避し、《正純》で受け流す。



《周辺感知》をまだ解いてなくて良かったぜ。練度の都合で半径三メートルぐらいしか展開できないが、音を消すためにそこまでスピードが出ない楓の攻撃なら問題なく対処できる。



そこでようやく音無君が攻撃を止め距離を取り始めた。これ以上やっても無駄と思ったのか、それとも《正純》で呪力が削られていることに気づいたのかは分からないが、仕切り直しとしても良い選択だと思う。



俺がそんなことをさせないということを考えていればの話だが!



「逃がさんよ」



「っ!?」



《正純》を振り下ろし追撃を試みるが、



ガギンッ!



音無君の虚を突いた攻撃は頭に直撃するはずだったが、当たろうかというまさにその時に《正純》に衝撃が走り軌道を変えられた。



楓だ。



全く、いいアシストするね。攻撃に転じられることに気づかれないように闘気を抑えていたのだけれど、あっさりと見抜かれてしまった。



そして俺が楓に気を取られた一瞬の内に音無君に距離を取られてしまった。



「サンキュー、助かったぜ」



「礼はいい」



 音無君の横に楓が姿を現した。



「いい連携だ。お前らもしかして初対面じゃないのか?」



「初対面だが?」



「俺も知らないっすよこの人」



「だとしたら相当相性良いな」



 音無君はパワータイプで楓はテクニカルタイプだから、噛み合えばまあまあいい感じになるかと思っていたんだが、俺の予想を遥かに超える結果になった。俺の予想じゃどちらか一人はすでにダウンしてるんだけど、予想が外れた。



「特訓と呪具のおかげかな?」



 二人ともまだ底は見せていない。音無君は自身の異能を全く使っておらず、《雷神の義手》に搭載された異能を使っているし、楓は服による効果と気配が全く感じられなかったから、《隠匿隠密》を使っている。それ組み合わされると感知以外で認識できないからすごい困る。



とは言え、楓の必勝パターンの《遠当(とおあて)》は封じ込めているから俺も頑張っているんだけど。



《遠当》とは、俺が楓のために開発し教えた術式で、目に見えない呪力を放ち相手を気絶させるものだ。



距離が短いほど気絶する時間が長くなるが、それでも三秒が限界という活かしにくい術式なのだが……気配と姿を消せる楓ともの凄い相性が良くなったため手が付けられなくなった。やり過ぎた、うん。



「一応言っておくけど、手加減してる訳じゃないからな?」



「急にどうした師匠」



「いやあの強さで手加減してるとは思ってないですけど。俺一発も当ててないですし」



「あ、そうなの?」



 術式ばっかり使ってるからそう思われてると思ってたけど。異能者が術式使うと馬鹿にされるから。



 この二人がそういう人ではないことが分かって安心した。



「師匠は自意識不足だからな」



「自意識不足?」



「自信がこれっぽっちもない。ついでに自己肯定感がない」



「ええ……これだけ強いのに?」



 音無君が引いている。



「楓止めてくれ、それは俺に効く」



「精神攻撃は基本だろう」



「それはそうだけどさ……」



 ぐうの音も出ない。俺が教えたことだから。



「もっと自信持ってもいいんじゃないすか?」



 年下に慰められた……。もう特訓とか実験とかどうでもいいから家に帰って寝たい。なんかすごい自分がみじめに感じてきた。



「師匠気にするな。心配性でメンタル弱くてもそれが師匠の強さだ」



「……ありがとよ」



「そして最小の労力で最高の結果を出そうとするのは良いことだ。自信を持て。私も尊敬している」



「…………」



 なんで俺弟子に褒められているんだろう。



「同じ術式ばかり使っているから本気出してないんじゃないかと考えているようだが、私たちにはちゃんと本気でやってることは伝わっている」



「いやなんでそこまで分かるんだよ!?」



「私がどれだけ師匠に負けたと思っている。全戦全敗だぞ」



「ドヤ顔で言うことじゃないっすよ楓さん……」



「二人がかりでようやくといったところ。せいぜい《正純》を抜かせないようにするので精一杯だ」



「あの刀そんなにヤバいのか」



「気づいていないようだから言っておく。私も一、二回ほどしか出させたことはないが、対人にも使える。効果は呪的エネルギーの消去。人間にはあまり効果はないがそれでも呪力を削られていくから触れるな」



「え、俺結構あれで攻撃防がれたんだけど。……もしかして(だる)く感じたのは呪力を消されてたからか」



「そういうことだ」



 置いてけぼりになってしまった。普段なら情報共有なんてさせる暇なんて与えないけど、今は特訓だし別にいいか。精神も回復したし。



「二人とも、これが最後だ」



「「え?」」



 急に最後だと言われて何のことか分からないといった感じだ。



「俺はこれから《正純》だけで行く。本気で潰しに行くから覚悟しろよ」



 《正純》を抜刀して構える。



「上等っすよ」



「相手にとって不足なし」



 二人は臆さず臨戦態勢に入る。こっからが大変だな。



 心を落ち着かせ、音もなく二人の背後を取る。



「「っ!?」



殺気も闘気も出さず繰り出した剣戟は辛うじて避けられ空を切る。そしてまた距離を取られた。



「よく躱したな」



「……なんすか今の。消えましたよね?」



「ああ、気配もなく一瞬で背後を取られるとは」



 二人とも脂汗を掻きながら顔をしかめる。



「何かの術式ですかね」



「いや、純粋な運動能力だ。呪力が一切揺らいでなかった」



 ご名答。何度も《縮地》にやられてるのは伊達じゃないな。これ意外と大変なんだぞ? 衝撃波消したり音を消したりするのを呪力制御でやってるから。



「そんなことも分かるんですか」



「仕事柄必要な能力だからな」



「そんな話をしている場合か?」



今度は背後ではなく目の前に移動して横一閃を繰り出す。



「ぐっ!」



「音無!」



《雷神の義手》でガードしたか。いい選択だ。俺が機能を壊すわけにはいかないから力を緩めてしまったじゃないか。



そして楓がそれを見て瞬時に攻撃に移った。



グッ!



 楓の飛び蹴りを《正純》の峰で受け止める。さらに楓を音無君にぶつかるように《正純》を振るう。



「おわっ!」



「くっ」



 ぶつかった拍子に態勢が崩れたので、峰で思いっきり叩き込む。



「「ガアッ!」」



 二人は仲良く受け身を取れず転がっていく。



「おーどうした。その程度じゃないだろ」



「……だったら異能使わせてくれよ」



 お、口調が砕けてきたな。



「良いぜ。使えば? それまで待ってやるから」



 俺は構えを解いて挑発する。



「後悔しても知らないからな」



 音無君は見事に乗っかってきた。《正純》の能力が頭から抜けてしまったようだ。



「喰らえ、《荒れ狂う雷雲の(サンダーストーム)》!」



音無君の身体から呪力が迸り、それが煙のように上へ伸びて行ったかと思うと、さらにそれが黒雲に変化していった。



その黒雲はまるで生き物のように《決戦遊戯》の天井まで昇り、徐々に天井を覆いつくし、ついには天井が隠れてしまった。



「……はぁ、まだまだここからだ!」



 黒雲を出したことにより、呪力の消耗が激しいのか肩を上下させている。



どうやら相当に疲れているところを見ると、光明と戦った時よりも使いこなしているがまだ十全とは

いかないようだ。



黒雲がこの状態になるまでに結構掛かったから、実戦には不向きな代物だが、光明の時のような攻撃

力があるなら十分危険度を上げるのに申し分ない。



ゴロゴロゴロ……。ピシャーッ‼



そんな考察を余所に、黒雲から雷鳴が轟き、稲光で思わず手で視界を覆ってしまう。



「喰らえーーーーーーーーっ!」



 音無君の咆哮に答えるように、俺めがけて雷撃が襲い掛かってくる。光明の時とは違い、面での攻撃ではなく一点に凝縮した雷で攻撃してきた。その強さは肌で感じられる程だ。



建御雷神(たけみかづち)が音無君を現人神候補にする理由が分かった気がする。この威力と雷の質、まだまだ粗削りだが磨けば十分に雷神の現人神としての使命を全うできるだろう。



この年でこれだけやるのは正に才能の成せる業と言ってもいい。全く、どこで見つけてきたんだか。



「やればできるじゃないか!」



これは《正純》の試運転には持ってこいだ! 



 そう感じた俺はすぐさま詠唱に入ろうとしたが、雷撃のスピードが速すぎて間に合いそうにない。

仕方なく、詠唱は諦めて威力は落ちるが簡易詠唱を始めた。



「《白飲淘汰(はくいんとうた)》ァ!」



《正純》の輝きが増し、光が俺を包み込む。



雷撃に負けない光を放つようになったところで《白飲淘汰》を放った。



本来《正純》は魔物を効率よく討伐するために、霊力の結合を《陽》の性質の一つ《浄化》によって霊力を浄化し霊力を変質させ霧散させやすくする。



呪力に対して使う場合は体内に直接《白飲淘汰》を流し込むことが必須だったが、元々の使い方ではないため効率が悪く、同じことをするなら呪符を使った方が様々な面で見ても効率が良かった。



俺はそこを改良し、《正純》が霧散できる範囲を拡張したことで霊力だけでなく呪力さえも対処可能にしたのだ。具体的には《浄化》から《侵食》に変えた。



そのせいで詠唱も内容が変わってしまった前のバージョンとこんがらがってしまうのだが、能力の名

前を詠唱代わりにする簡易詠唱であれば一緒なので問題はない。早く覚えないと。



そんな《白飲淘汰》だが、簡易詠唱なので威力が落ち飲み込みが遅い。攻撃は防いでいるものの、押しては押されるシーソーゲーム状態だ。



だが、徐々に《白飲淘汰》が雷撃を押し始めた。理由は簡単、音無君の呪力が枯渇して不安定になっているのだ。



「終わりだ」



だがそこに、背後から楓の声がした。予想はしていた。俺と音無君が拮抗状態になれば自ずと無防備になることは重々承知している。



俺は楓の攻撃を避けることはできず、一撃を喰らい倒れる。



──それが異能によるものでなければの話だが。



「なっ……っ!?」



楓の一撃は確実に俺の背中に当たった。が、その直前に楓の攻撃が掻き消された。



「……お前には言ってなかったが」



 驚きと疑問を浮かべているであろう楓に、師匠として教授する。



「《白飲淘汰》の範囲は光の範囲。つまり、俺が光を纏って《白飲淘汰》を放つ以上、今の俺には異能も術式も効かない」



多分楓は《遠当》で俺を倒そうとしたのだろうが、それが裏目に出た。物理攻撃であれば、まだ可能性はあっただろう。



「俺はお前に精神攻撃は基本と言ったが、もう一つ──」



 雷撃を完全に《白飲淘汰》で打ち消し、音無君が呪力不足で気絶するのとほぼ同じ。俺は振り向き楓と対峙する。



「情報戦も基本中の基本だ」



 間髪を入れず楓に《白飲淘汰》を叩き込む。



『試合終了!』



 二人がダウンして、俺が勝った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ