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目立たず静かに過ごしたい!  作者: 文月灯理
第一章 ようこそ風魔の里へ
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独白

 


「不出来だ」



「君のせいで、周りの人が死んだんだ」



「やらなきゃ殺すぞ」



「お前のせいで、俺の家族が死んだんだ!」



「史上最悪の抗争の原因はこいつだ!」



「あんな子、野垂れ死んじゃえばいいのに」



「あんたなんて、死んじゃえばいいのよ!」



 夢を見た。



 昔の事。



 消したくても消えない、過去の話。



憎悪と悲哀、殺意、悪意によって刻まれた記憶。



 いつもながら寝汗がひどい。きっとうなされていたのだろう。同居人に迷惑をかけていないだろうか?



 だが、忘れることはできない。してはいけない。



 因果はどうあれ、事実は事実。



 これを忘れることがあっては、いけない。



 これは罪だ。



 一生を費やしても、贖うことができない。



 けれども、贖わなくては生きていけない。



 例え、この罪が赦されても。



 例え、この罪が無くなったとしても。



 このような悲劇を、繰り返さないために。



 そして、このことは決してバレてはいけない。



 でないと、それどころではない。



 これは、俺が俺に課した制約だ。









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