卒業
冒頭で登場人物紹介 サブキャラ編
・水城 洋子 大河の母。夫を亡くし、大河を女手一つで育てる。病院で看護婦をしている。
・武田監督 嶺王大付属高校野球部総監督。多くのプロ野球選手を世に送り出した実績から、高校野球界の大物監督として有名。
・高田 大河が所属していた《港南シニア》の監督。指導者歴20年以上。以外に顔が広く、色々な高校の野球部に融通が聞く。
―――――――――――――――――――――
ケン:「…あった!、俺の番号あったぜ大河!」
大声を張り上げ、自分の受験番号を指差すケン。…めちゃ嬉しそうだな。暑苦しいから飛び跳ねるの止めろや(苦笑)
「よかったな♪これで高校もお前と一緒ってことか。参ったぜ」
「全く、少しくらい素直に祝福できんのか(苦笑)」
「ほっとけ(笑)」
3月上旬、受験生たちの戦いの終結を告げる合格発表の日を迎えた。ある者は笑い、またある者は泣く。そんな一日。
…なんか周り見回すと泣いてるやつらばかりだな。嬉しくて泣いてるのか、悲しくて泣いてるのか。
あれ?
俺受かったんだよな?
なんでこんなに淡々としてんだ?
周りはみんなはしゃいでるし、泣いてるヤツだっていっぱい居んのに
嬉しい事は嬉しい。でも何か違う気がする。
「ん、大河浮かない顔して、どうした?」
「…いや、他の連中はどうなったのかと思ってさ」
「それなら、あそこにウチの学校のやつらいっぱいいるぜ」
そう言ってケンが指差した方を見ると、確かにウチの学校の制服が多数見えた。
結維:「…受かった、私受かったよ!」
「私も!」 「高校でもよろしくね!」 ワイワイ
集団の中に結維の姿を見つけた大河は、瞬間、見てはいけなかったものを見てしまったかのように視線を逸らした。
ケン:「オイ!結維ちゃんも受かったみたいだぞ!良かったな、大河」
「…ああ、そうだな…」
「?なんか、リアクション薄くね?」
「…そうか?」
「まあ、いいや。それより早くみんなのトコ行こうぜ」
ケンの足取りは軽快だ。
一方の大河は明らかに挙動がおかしくなっている。
…………
大河:「…ケン、悪ぃ。俺先に帰るわ」
「はぁ?なんで?」
「…いや、なんか身体がダルいっつうか、なんつうか…」 ボソボソ
…………
…なんかおかしい…
さっきのリアクションと言い、今といい、まるで結維のコトを避けているような…
「…お前、結維ちゃんと何かあっただろ」
「……!何もねえよ!」
成る程、図星か。大河のヤツ、意外にウソつくのは下手だよな。態度に出やすい。
「…で、実際何があったんだよ?ほれ、言ってみ」
「…お前には関係ない」
ま、確かに俺には関係ないわな。さてどうするか…
「ま、無理やり聞きだそうとは思わんけど、お前が悪いんなら、早めに謝っといた方がいいぞ」
「…………」(それが出来たら苦労しねえんだよ)
…………
結局、大河は一人先に帰る事にした。結維と顔を合わせづらかったのもあるが、皆が合格を祝い合っているトコロに、自分は明らかに不自然だと感じたのだ。
「オレ、何やってんだろ…」
志望校に合格しても、周りの連中のように心から喜べるような感動はなく
自分の過ちで傷つけた相手に謝る勇気さえない
オレが本当にやりたいコトって何なんだ?
野球? それとも他の何か?
分からない
―――――
母:「…そう、そこの帯をこっちに引っ張って、…よし、OK」
大河:「…もういいか?」
「ええ、これで完了よ♪どう似合う?」
「いいんじゃないの~」
「何よ、その適当な返事は~。失礼しちゃうわね」
大河は、朝早くから母の着物の着付けの手伝いをしていた。そしてかれこれ二時間も掛かったのだ。返事が適当になるのもやむを得ないところだろう。
…そもそもなんでそんなことをしていたのか。それは――
「大河も早く着替えなさい。《卒業式》遅れるわよ」
「お前がそれを言うか(苦笑)」
そう、今日は卒業式。
…色々あったけどなんかあっという間だったな。
ちなみに、母は今日は休みをもらったようだ。
…なんだかんだ言っても、一人息子の晴れ舞台だからな。
そのおかげで朝早くから長時間着付けを手伝わされて、挙げ句遅刻しそうになってるんだが(汗)
「大河~、早く~」
「分かってんよ(怒)」
…とりあえず急いで支度しよう…
―数分後―
大河:「…よし、完了!」
「おっ、支度終わった?」
ちょうど支度が終わったタイミングで母が部屋に入ってきた。
「…うん!イイ感じじゃん♪…なんかだんだんお父さんに似てきたね…」
母・洋子は亡き夫である父の面影を大河に重ねているようだ。
「…そうか?」
「…ええ。今度お父さんの若い頃の写真見したげる」
…父さんか…
ガキの頃にプロ野球観に連れてってもらった事くらいしか覚えてねぇや。
でも、それがきっかけだったんだよな…
…野球を始める…
…………
「…感傷に浸るのはそれくらいにして、そろそろ行こうぜ」 スッ
大河は座っていたベットから腰を起こした。
使い古したベットがギシッと音をたてる。
「…………」
母は何か言いたそうな表情で大河を見ている。
「ん、どうした?俺の顔に何かついてんのか?」
「…大河、アンタ、背伸びたんじゃない?」
「そうか?…そういや最近身長測って無かったな」
ちょっと前までは、毎日のように家の壁にぶら下がってるやつで身長測ってたっけ。
「絶対そうだって!ほら、いつの間にか私と同じくらいになってるじゃん」
そう言って母は大河の横に立って、俺との背を比べている。
…………
確かに並んで立つとどちらが大きいか見分けがつかないくらいになっている。…半年前くらいまでは俺の方が明らかに小さかったのに。
「お父さんも180cmくらい身長あったから、アンタもこれから一気に伸びてくるかもしれないわね♪」
「……そっか……」
大河は小さな声で呟くように答えた。
……………
…野球やってた頃はどれだけ望んでも、小さいままだったのに…
…なんで今になって…
――――――――――――――――――――
『―――この三年間で学んだ事をぜひともこれからの人生に生かしていってもらいたい。……卒業おめでとう!!』
校長の長い祝辞の挨拶(約20分)がようやく終わった。
国歌斉唱に始まり、卒業証書授与(これが一人一人やるため長い!)、来賓紹介と来て、今ようやく校長の祝辞が終わった。
後は、校歌斉唱で卒業式は終了だ。
(…長すぎ…マジ疲れた)
大河は素直にそう思った。
卒業式が始まってからかれこれ二時間は経過していた。
横を見ると、我慢できずにコックリいってるヤツもちらほらいる。
ま、これだけ長けりゃあ、しゃあないわな
『校歌斉唱。卒業生、起立』
生徒が一斉に立ち上がる。
中学の校歌歌うのなんて、これが生涯最後だろうなぁ。
…最後くらいはしっかり唄おう
―――
「大河、記念に写真撮ろうぜ」
「水城くん、この後クラス会やるから絶対来てよね♪」
「大河、またどっかであったらよろしくな!」
卒業式が終わり、校門前では卒業生たちがごったがえし、盛り上がりを見せていた。
友人同士で記念撮影をする者
思い出話に花を咲かせる者
また、ある者は
「―――好きでした!俺と付き合って下さい」
愛の告白をする者。
大河:「もう、なんでもありって感じだな」
大河は半ば呆れ気味に呟く。
――そこに
ケン:「よう、大河!な~にたそがれてんだよ」
「いや、いろんなヤツに絡まれてちょっと疲れただけだ」
「…全く、お前はどこまでもマイペースなヤツだな」
「それより何か用か?まさかお前と二人で記念撮影とかやめてくれよな、寒気がする♪」
「相変わらずのキツイお言葉で」
大河の口が悪くなるのは親しい人間だけだと分かっているケンは、大河の軽口を軽く受け流し、続けた。
「実はよ、これからの野球部で卒業生vs在校生の紅白戦をやるんだよ。まあ、毎年やってる卒業生を送り出す儀式ってやつだな」
…野球か…今年になってから一度もボールにさわってねぇや
「…それで?」
「それにお前に出てもらいてぇんだよ」
「はあ!?何で?オレ野球部じゃねぇだろ?」
「…まあ、そうなんだけどよ。ぶっちゃけるとメンバーが足りないわけよ。…オレらの代、野球部八人しかいねえから」
「…俺が入れば9人揃うって訳か」
「まあ、そういう事だ。頼む、大河。他に野球できるやつの心当たりがねぇんだ」
ケンは明らかに申し訳なさそうな表情をしている。俺が野球から距離を置いている事くらいは察しているんだろうな…
「…で、今からすぐやるのか?」
ケンが驚きの表情で大河を見る。
「やって……くれんのか?」
「そこまで言われたら断れねぇだろ」
「悪ぃな、助かる!じゃあ後でグラウンドに来てくれ」 ダッ
ケンはそう言い残して去っていった。…慌ただしいヤツだ。
「…野球か…」
正直言って気は進まないが、ケンの頼みを無下にも出来まい。
大河は心臓の鼓動が速くなるのを感じた。
それが緊張からなのか、それとも別の何かなのか、大河本人ですら分からなかった。
【30分後】
校門前の人混みも随分閑散としてきた。
大河:「…さて…」
大河もちょうど今しがたまで仲のいい連中と話をしていたところだった。
「…ボチボチ行くか」 ザッ
…野球か…随分久しぶりだ…
…上手く出来るだろうか?
―その途中
「―――好きです!俺と付き合って下さい」
…またやってるよ…
まあ、この期を逃したら二度と会えないなんて事もあるからなぁ。
こんな修羅場にわざわざ立ち会うことはないな。とっとと退散し――
結維:「……ごめんなさい」
!!!
大河は聞き覚えのある声に思わず振り替えると、そこには相手に深々と頭を下げる結維の姿があった。
(そういや、アイツすげ~モテるんだったな。…実際にこうして告られてんのは初めて見たけど…)
…結維に気付かれる前に退散しよ…
しかし、次の瞬間
結維:「!!」
頭を挙げた結維と完全に目があってしまった。
「……………」 (…ヤバい、さすがに気まず過ぎる。…どうする?)
その刹那
「…私の事を好きって言ってくれて嬉しかったです。……さようなら」
結維は相手に一言そう告げると足早に立ち去っていった。
残されたのは、見事玉砕した謎の男と、修羅場に巻き込まれ身動きがとれなかった大河のみ。
…何ともシュールな光景だ…
「……………」
あの日のケンカから一度も面と向かって対峙する事はなかった。
早く謝らなければと思いつつも、次に会った時には何事もなかったかのように元通りの関係に戻れるのではという気もしていた。
…そんなコト、あり得ないのに…
…『さようなら』か…
はたしてあの言葉は告白した相手に対して放ったものだったのだろうか?
あの時のアイツは告白の相手の方じゃなくて明らかに俺の方を見ていた…気がした…
――――――
ケン:「おう、大河やっと来たか」
大河:「…ぁぁ、わりぃ」
「ん、何か覇気のねえ応答だなぁ。また何かあったん?」
「…いや、なんでもない」
相変わらず、人の感情の機微に敏感な奴だ
「大河、俺が誘っといてこんな事言うのもアレだけど、野球やりたくねぇなら無理してやってくんなくてもいいぞ。最悪一・二年の誰かにこっちのチームに入ってもらうからさ」
…そうか…ケンのヤツ俺が野球やりたくないから沈んでいると思ってるのか…
…親友にまで無駄な心配かけて…
…ダメなヤツだな、オレ…
「…まあ、そう心配すんな。久々だからちょっと緊張してるだけだよ」。
…ここはケンの話に合わせておこう
「…そうか、まあそう固くなんなや。そんな大層なモンじゃないから、気楽に行こうや」
?:「ケンセンパ~イ」
野球部と思われる男がケンの元に駆け寄って来た。ケンの後輩だろうか。
「おう!彰吾じゃねえか。久しぶりだな」
「っへへ、ホント久しぶりッスね♪今日は負けないっすよ!」
パッと見、生意気そうなヤツだけど、ケンにはよくなついてるみたいだな。
「あったりめ~だ!やるからには真剣勝負だ!―――おう大河、紹介がまだだったな。
コイツは俺の一つ下の後輩で現野球部のエース
『夏目 彰吾』だ。
こう見えてなかなかいいピッチャーだぞ。オレらの代が県大会ベスト4まで行けたのはコイツの力が大きかったからな」
「ちょっとセンパイ、こう見えてってなんすか、こう見えてって」
「ハハ、わりぃわりぃ♪」
「それより、この『ちっこい人』は一体誰なんすか?」
ピクッ
…コイツ、外見どうりスゲ~ナマイキな奴だな。
…ケンのヤツ、よくこんなの手懐けたな。
「ああ、コイツは俺のダチの『水城 大河』。うちのチーム人数足りねえだろ?だから助っ人に呼んだんだ。こう見えてコイツシニア経験者だからな♪」
こう見えてって…ケンのヤツ(苦笑)
「ああ、そういえば三年生は8人しかいなかったっすね」
「ああ、だから別に構わねぇだろ?」
「別にいいっすよ~♪…でもどうせならもっと《これぞ助っ人》みたいな人連れてきた方が良かったんじゃないっすか~?」 ニヤニヤ
…………
…ナマイキだ。…ナマイキ過ぎる。
ケン:「まあそれは試合になれば分かるだろ。…ほら、もうこっちも人数揃ったし、そろそろ始めるぞ~」
『オオ~!』
試合が始まる
『ショートォ!』
大河の守るショート方向に打球が飛んで行く。
大河の不安はよそに、体は淀みなく反応し、捕球から送球と流れるような動きで簡単に打球を捌いてみせた。
『アウト』
『ナイ、ショー!』
周りから声が上がる。
……………
…なんだ?この感じ?
身体が勝手に反応した、みたいな…
――続くバッターの当たりも
『サードォ、いやショートォ~』
先程と違い、速い打球が三遊間の深いトコロに飛んで行く。普通の中学生ではアウトにするのは厳しい打球だ。
――ところが
『バシッ』
大河はサード方向に走りながら、逆シングルでボールを捕球し、そのままジャンピングスローで一塁に送球。
難しい体勢ながら見事にコントロールされた送球は、一塁手のミットに納まり―
『ア、アウト!』
バッターランナーとの競争で際どいタイミングだったが、アウトとなった。
まあ試合といっても、『卒業生を送る会』なんだから、今のをアウトにしないってのはKYであろう。
「スゲ~!」 「サンキュー、ショート♪」
ケン:「さすがにやるな!大河」
ケンを始め、チームメイトから歓声が飛ぶ。
……………
身体が熱い。
身体の渇きが潤われていくような
身体の中に貯まっていたモノを一気に爆発させたような
そんな何とも言い難い感覚に、大河は包まれていた。
……………
思えば、野球を始めてこのかた、今回ほど長い間野球から離れていた事は一度もなかった。
心とは反対に、身体は野球を欲していたのか?
だからこんなに身体が熱くなるのか?
だから、心とは裏腹に身体が反応してしまうのか。
「…全く、俺は本当にどうしようもないほど野球が好きなんだな……」
大河は誰にも聞こえないような小声で小さくそう呟いた。
―下級生ベンチ―
「なあ」 「ん?」
「ケンセンパイが連れてきたヒト、めちゃくちゃ上手くね?」
「それ、俺も思ったわ。さっきの守備なんてプロみてえだったし」
彰吾:「……………」
「ショーゴ、どうした?」
「…ん、なんでもねぇよ…」
…マジかよ…アイツとんでもなくうめぇ…
グラブ捌き、ボールへの反応、送球の正確さ、どれもが中学生とは思えないほど卓越しているのだ。
…さっきはヒットも打たれたし…
「まあ、よく考えりゃケンセンパイがそんな《ザコ選手》連れてくるわけないよな~」
「なんだショーゴ、あのヒトの事知ってんのか?」
「なんでもシニアの方で野球やってたらしいぜ~」
「そりゃ上手い訳だわ~。この辺じゃ上手いヤツはみんなシニアの方に流れてっちまうからな」
「…ま~そうなんだけどさ…」
……………
(それでも、あれだけ上手いのはそうはいないと思うけどな…)
その後も和気あいあいとした雰囲気で試合は進み、卒業生チームの勝利で試合は終了した。
―卒業生側ベンチ―
大河:「…ケン、ありがとな」
「は?なにが?」
ケンは不思議そうに首を傾げる。
「今日、野球をやれてよかった」
「…そうか…」
ケンは何かを口にしようとしたが、グッと抑え、大河の言葉を待つ。
「こんな機会でもなければ、俺はもう野球をやる事はなかったかもしれない」
「……!!」
…コイツ、そこまで思い詰めてたのか…
「でも――
今日はっきりと分かっちまったんだよな。…自分がどれだけ野球を好きなのかってことがさ…
お前も言ってたけどさ…試合の前は実際不安だったんだ…身体が動かないんじゃないかってな。それがどうだ、試合になると身体がさ、勝手に動くんだよ。―思い知らされたよ
『俺は野球から離れられない』ってさ」
……………
珍しい、ケンは率直にそう思った。
大河が自分の感情を素直に口に出す事はほとんどない。大抵は自分の中に押し留めてしまうか、得意の皮肉で自分の感情を隠してしまう。
そんなヤツが、こうして自分の感情をオレに話してくれている。
(…信頼されている、って思ってもいいのかな…)
嬉しいもんだね、こういうのってさ。
「大河」 「ん?」
「高校でまた一緒に野球出来そうだな♪」
「…またお前の配球ミスの尻拭いをさせされんのか♪ったく、気が重いぜ」
「言ってろ♪」
ケンは久しぶりに大河がちゃんと笑うトコロを見た気がした。
……………
《野球を楽しむ》って事を随分長い間忘れていた気がする。
プロの選手になりたいと思った時から、自分を厳しく律し、人並み以上の練習も積んできた。
シニアの最後の大会で、『青山 龍』に実力の違いを見せつけられてからは、焦燥感にかられ、より厳しく自分を追い込んでいた。
野球を《やらされている》と感じる事はなかったか?
目標の為に努力するのは大切だ。
だが、いつの間にか大前提を俺は忘れてしまっていたようだ。
『野球が好き』だから努力をし
『野球が好き』だから、プロ野球選手になりたいのだ。
草野球に毛が生えたようなお世辞にもレベルが高いとは言えない試合の中で、自分の原点に立ち返れた気がした大河であった。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
今話は色々詰め込み過ぎて、話が長くなってしまいました。
…すいません。
後々2つに分けるかもしれません。
今話で中学編は終了。
次話より、高校編となります。
まだ先は長いですが、最後まで投げ出さずにがんばります!
応援とかしてくれると、うれしいです。