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猿になりたい

作者: イプシロン
掲載日:2026/05/10


  靴底からくる路面の足音

  居心地わるく鼻が痒い


  二階に干された洗濯物

  ぞわぞわと揺れている


  青空にジェット機の轟音

  三本の電線が飛行機を遮る


  十三階建てのマンションが

  むっつり黙って知らん顔


  角の丸い逆三角に白い文字

  いや、止まらない!

  壁で日に焼けたポスター

  誰だ、あなたは!


  おお、神よ!――

  アダムとイブを罰し給え!

  裸で歩けぬこの悲喜劇


  猿になりたい

  後ろ足で握手して

  後ろ足でジャンケンを祈る

  寝場所への足音で



    "I Want to Be a Monkey"


  The sound of the road rising through my soles—

  uneasy, my nose begins to itch.


  Laundry hung on the second floor

  shivers, restlessly swaying.


  A jet roars across the blue sky;

  three power lines cut across its path.


  A thirteen-story apartment block

  keeps a sullen, silent, blank face.


  White letters on a rounded inverted triangle—

  “No, I won’t stop!”

  A sun-bleached poster on the wall:

  “Who are you?”


  O God—

  punish Adam and Eve!

  This tragicomedy of not being allowed to walk naked.


  I want to be a monkey—

  to shake hands with my hind legs,

  to pray for rock-paper-scissors with my hind legs,

  with footsteps toward a place to sleep.

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