ルーンが全ての世界で、俺だけが”言葉”を使う

人は生まれながらにして“ルーン”と呼ばれる紋章を持ち、その力で火を灯し、風を操り、戦い、祈る。
ルーンこそが力であり、価値であり、存在理由だ。

だが――俺には、ルーンがなかった。

無能。無価値。無存在。
そんな烙印を押されながら生きてきた俺、天坂ユウは、ある日“それ”を知る。

「……言葉が、世界を揺るがせる？」

詠唱も魔力もいらない。必要なのは“想い”と“言葉”だけ。
この世界で忘れられた力――“真言”（シンゲン）を、俺だけが使える。

孤独な銀髪の監視者・カレン。
転校してきた“灼熱のルーン使い”ナナ。
無邪気な空色の癒し・シオリ。
仲間か、敵か、ただの記録か――彼女たちとの運命が交錯する中で、
俺は気づく。

この世界は、ルーンに蝕まれている。
だから俺は、言葉で抗う。
何も持たなかった俺が、すべてを変えるために――。

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異能×学園×反逆のファンタジー、開幕。