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秘密組織『ルース』   作者: 日々レイオ
第1章 東京部隊入隊編
4/23

秘密4 入隊

「入隊するにあたって頼もしい助っ人を呼んでおる! 入ってよいぞ!」


「失礼します!」


元気のいい少年が会議室に入る。背丈的に恭也と同い年だろう。


「初めまして! 自分は岸本文治(きしもとふみはる)です! よろしく渥美くん!」


お互いに握手をする。


(声でっか! 何この人?! どっかで聞き覚えのある名前……)


「彼は今から君が所属するチームのリーダーじゃ、一昨日入隊してばかりじゃが、なかなか良い腕をしておる、頼りになると思うぞ!」


佳代がふふんと自慢げに仁王立ちする。


(なんで会長が自慢げにするんだよ……それにしてもこの人と一緒のチームとか耳壊れるかも……)


「渥美くん! 今からこの基地を案内するよ! 行くぞ!」


恭也の手を引っ張り無理矢理会議室の外へと連れ出す。


「ちょっ?!」


「頑張るのじゃぞー」


助けを求め佳代と笠原を見つめると笑顔で恭也を送り出していた。







「渥美くん! 君は会長直々にスカウトされたのかい?」


「いや……俺は……あ!」


(そういえば俺が悪物なのは秘密だから直々スカウトされたって言ったら怪しがられる……ここは……)


「俺も文治くんと同じだよ、会議室にいたのは凶悪な悪物に襲われそうになったからだよ」


「そうなのか! それは危なかったな!」


(文治くんが単純で助かった……そして嘘ついてすまん……)


「憧れのルース隊員に街中でスカウトされるとは思わなかったよ! 名前の通りこの組織は秘密ばかりだな!」


(大声で言っちゃダメでしょ……)


文治が歩みを止めると大きな広間のようなところに着いていた。


「着いたぞ! ここは大食堂(だいしょくどう)だ! この場所は中間地点になっている! 自分たちが歩いてきた方向は司令隊(しれいたい)の司令室がある通路だ! ここから見て右側に見える通路が研究隊(けんきゅうたい)の研究室の通路、左側が整備隊(せいびたい)の整備室の通路、そして真っ直ぐ奥に続いている通路が討伐隊(とうばつたい)休息室(きゅうそくしつ)だ! 医療室は研究室の通路の奥にあるぞ!」


(ほー……なるほど……基地は十字架になってて中心がこの大食堂ってことか)


「休息室ってチームごとに割り当てられてるんですか?」


「それを説明するにはまず討伐隊について話さなくてはな! あと! 同い年なのだから敬語は不要だ!」


(声でかい……)


「討伐隊には4つの階級がある! 上からA(エース)KING(キング)QUEEN(クイーン)JACK(ジャック)自分たちはJACKだ!

上の階級に行くほど人数は少なく強い力を保持していることになる! 渥美くんもテレビで見たことあると思うが討伐隊は悪物を討伐する際刀かハンドガンを持って戦う! しかし階級最強のA(エース)は専用の武器を持っている! 東京で有名なのは大鎌とハンマーだな!」


(大鎌って……蓮の……あいつめっちゃ強いのかよ……)


A(エース)は1人1部屋休息室が与えられている!KING以下は階級ごとに1部屋3チームの大部屋だ! そして休息室がある通路の一番奥には体育館(たいいくかん)がある! そこで多くの討伐隊員が訓練しているらしい! では次に研究室に行くぞ!」


またもや手を引っ張られ研究室へと連れていかれる。


(研究室行くって……何すんの?)


研究室がある通路を通り手前の扉を開ける。


「失礼します! 今日入隊した新人を連れてきました!」


「そこの椅子に座って待ってな!」


奥から物音に紛れて声がし、指示通り座る。文治も隣の席に腰掛ける。


「お待たせ」


奥から出てきたのは何かケースのようなものを持っていた白衣を着た女性だった。机にケースを置き開ける。中には水晶が着いたブレスレット、片耳のイヤホンマイク、スマホそして仮面(かめん)が入っていた。


(………何だこれ……)


「じゃあ説明するね、まずスマホ! これは組織専用のスマホで悪物が現れた際緊急招集がかかるようになってる。次はこのイヤホンマイク! 討伐中隊員同士で意思疎通が可能、あと司令隊からの指示もこれで受け取れる。 次は仮面ね。 ニュースとかで討伐隊員が戦ってる姿見たことあるよね? これは一般人に見られた時身バレ防止のアイテム! まぁよく忘れる隊員多いんだけどね……」


(絶対蓮だ)


「最後にこのブレスレット! 試しに水晶の部分を長押ししてみて」


水晶を長押しするとブレスレットが刀とハンドガンへと姿を変えた。


「今のでわかったと思うけどそれが武器。普段はブレスレットになってるから持ち運び便利でしょ」


「……あのこれどうやってブレスレットに戻すんですか?………」


「ごめんごめん! 刀とハンドガンにも水晶着いてるからまた押せば元に戻せるよ」


水晶を押すとブレスレットに戻った。


(へぇー、こうやって武器持ってたのか……道理でわからない訳だ)


「そして最後に!」


研究隊員の女性が机の下から服を取り出す。


「これがルース隊員の隊服でーす! 私も白衣の下に着てるから基地にいる時は絶対着てね! できれば討伐の時も来てほしいけど緊急招集だと時と場合によるから考えて着てね」


隊服を受け取りまじまじと見つめる。


(すげぇ! テレビで見たあの隊服だ! アニメみたい! ………でも蓮と違うような……)


「……あの!」


「なんだい?」


「この前助けてくれた人上にロングコート着てたんですけど……」


(助けてくれたと人いうか戦った人なんだけど……)


「あー! 蓮介くんか! 蓮介くんは階級A(エース)だから服も色々いじってるんだよ、A(エース)の人たちはね隊服も変えれるから、ちょっと変わった隊服の人がいたらその人A(エース)だから覚えといた方がいいよ?」


(A(エース)………討伐隊の頂点……服も武器も優遇されるほど強いのか……)


「ちなみにここ、東京部隊はA(エース)3人いるから。会えたら結構ラッキーだよ」











「ありがとうございました」


「何かあったらまた来てねー、待っとるよー」


研究室を出て大食堂へと戻る。大食堂にはソファや椅子が多くあり、ひと休憩も兼ねて椅子に腰掛ける。


「初日はとりあえずこんなものだ! 明日チームの顔合わせがあるから学校終わりに来てくれ! 言うのを忘れていたがルースからの呼び出しや緊急招集で学校を欠席などする場合は今日貰ったスマホを見せればいいからな!」


「へぇー……便利だな、なぁ文治」


「なんだい! 渥美くん!」


「JACKより上の階級に上がるためにはどうすればいい?」


「……それは年に2回行われる試験に合格すればいい! 夏と冬に実施されるらしい! 渥美くんもA(エース)を目指しているのかい?!」


キラキラとした瞳で恭也を見つめる。


「…………一応……」


いきなり席をたち喜びのあまり恭也の肩をバシバシと叩く。


「そうか! 共に頑張ろうではないか!」


(声でかいけど悪い人ではなさそうだ……ちょっと安心……)


「渥美くん! 君は中園北(なかぞのきた)高校に通っているかい?」


「……そうだけど……」


(なんでそんなこと聞くんだ?)


「それなら自分と同じだ! 自分は1年B組だ! 何か困ったことがあればいつでも来てくれ!」


「………うん……………ありがとう……」


(めちゃくちゃお人好しだ……クラスで学級委員長とかやってそう……)


こんな感じで入隊初日は終わった。同じ目的の友ができて少し………かなり嬉しかった。









~次の日~

「ふぁ~…………行ってきまーす……」


大きな欠伸をしながら学校へと向かう。日課の歩きながらアニメの最新情報をチェックする。


「渥美くん!」


声のする方を振り向くと恭也の家と一軒挟んだ家から文治が出てきた。


(文治?! 同じ高校で岸本って聞いてなんとなく聞き覚えあるなと思ったら先月引っ越してきた一家だったのかよ?!)


「驚いたな! まさかこんな近くに住んでいるとは! 渥美と聞いた時からもしかしてと思っていたが的中したな! では! 学校へ行こうか!」


またしてもずるずると引きづられる。


(朝から声でか…………でも悪くねぇな……)



最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。



岸本文治

中園北高校に通う高校1年生。恭也が所属するチームのリーダー。声がでかい。ルースに憧れておりAになるのが夢。


ブレスレット

討伐隊員が所持する武器。水晶に触れると武器に変化する優れもの。どこでも持ち運べる。Aは指輪など色々な形に変更可能。


隊服

ルース隊員全員が着ている共通隊服。基本は長袖に長ズボンだが武器同様Aは変更可能。


仮面

討伐隊員が討伐する際、身バレのために着用する。武器、隊服同様Aは変更可能。


イヤホンマイク

ルース隊員全員に支給される。隊員同士で意思疎通可能。


研究隊

悪物を研究している。その他武器など色々な道具を作っている。


整備隊

悪物が討伐された後、街を修復する。


司令隊

悪物が出現した際討伐隊員に指示を送る。指示以外に事務作業もある。



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