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秘密組織『ルース』   作者: 日々レイオ
第1章 東京部隊入隊編
3/22

秘密3 会長様

(おはようございます! 皆さん! 現在半分悪物になった俺、渥美恭也は快適な監禁生活を送っています! スマホに漫画……そしてこの美味しそうな朝ご飯! 客並みにもてなされています!)


「監禁生活さいっこーー!!」


(確か昼頃に会長戻って来るらしいからそれまでゴロゴロしとこ)


ご飯を食べ終えベットに横になりスマホゲームを再開する。





~お昼頃~




「会議室ってどこ?」


恭也は会議室に向かっている途中迷子になってしまった原因は遡ること10分前。


『渥美さんそろそろ時間ですので会議室までご案内します』


1人の研究隊員が恭也を会議室まで道案内する。その道は迷路のようだった。突然スマホの着信音がなり研究隊員が電話に出る。


『はい、もしもし……え?! まじですか?! わかりました! 渥美さん! 研究室に呼び出しされてしまって申し訳ありませんが今から手書きで地図書きますので会議室1人で行ってもらってもいいですか?!』


研究隊員が素早くメモ帳に地図を書き恭也に渡す。


『……はい』


(めっちゃ嫌な予感するけど断れない……)


10分後、予感が的中し見事に迷子になっていた。


(やばいやばい! どうしよう?! 確か13時集合って言ってたから……あと5分?! 会議室1って何処だよ?! 会議室多すぎだろ?! 死んだ……間に合わない……スマホと漫画持ってきてよかった……絶対さっきの部屋まで戻れないし)


絶望し床に這いつくばっていると誰かが体をつんつんと突っついている。


「つんつん、つんつん」


「……なんでしょうか……」


「おぉ! 生きておるのか! てっきり死んでるのかと思っておった!」


起き上がり声のする方を見るとぶかぶかな白衣を着たかなり背の低い少女が頑張ってこちらを見上げていた。


(誰この子……ていうか身長低! 150cmないよな……)


「あっ!」


少女がいきなり大声を出し恭也が持っている漫画を指差す。


「それ、タイムスクエアワールドの最新刊じゃな! お主もファンなのか?!」


「……そうですけど」


(わし)もファンなんじゃ! 同士を見たのは初めてじゃ!」


「俺も初めてです! まだ5巻までしか出てないですけどめっちゃ面白いですよね!」


「うむうむ! 儂も昨日の発売日に買いに行ったのじゃ、まさかこんなところで同士に出会えるとは」


(ルースって神なのか?! かっこいいだけでなく、こんな近くでオタ友と出会えるなんて?! ルースしか勝たん)


「ところでお主何故ここで倒れておったのじゃ?」


(あ…………やべぇ……)


「あの……会議室1って何処か知ってますか?」


「知っておるぞ! 儂もそこに用があるのじゃ! 一緒に参ろうぞ!」


そう言うと少女は会議室の方向へと歩き出した。恭也は少女の後ろについて行く。


(同じ会議室に用があるってことは会長のお孫さんとかなのか……社長の娘という可能性もある……どっちだ?)


うーんっと考えているといつの間にか会議室1に到着したらしい。少女が元気よく扉を開け後に続く。


「遅くなったのー! 皆の衆!」


座っていた3人がいきなり立ち上がった。


「「「お疲れ様です。会長」」」


(……………ん? ………………カイチョウ?)


首をギギギっと鳴らして少女を見下げる。


「会長……だったのですか……」


「うむ! そういえば自己紹介してなかったの、儂は秘密組織『ルース』の全部隊を束ねる会長

横溝佳代(よこみぞかよ)様じゃ! お主の名はなんじゃ?」


「渥美恭也…………です」


「うむうむ……お主が恭也か、恭也よここに座るのじゃ」


いかにも会長が座るらしき場所へと連れてこられ困惑する。


「ここは会長が座る場所なのでは?! 俺は立っているので……」


「いいから座るのじゃ!」


「はい……」


納得いかず渋々椅子に座ると佳代が恭也の膝の上へと乗ってきた。


(はぁぁぁぁ?! どういう状況?!)


「うむ! なかなか良い眺めじゃな! では会議を始めるぞ!」


会議用テーブルを取り囲む3人が溜息をつく。


「その前に……恭也、お主から見て右の手前に座っているのが東京部隊社長畠中進(はたなかすすむ)、その隣に座っているのが東京部隊常務(じょうむ)渡辺幸之助(わたなべこうのすけ)、左側に座っているのは……真守とは昨日会っておるじゃろ? それなら説明不要じゃな……凛太郎(りんたろう)はどうしたんじゃ?」


幸之助が口を開く。


専務(せんむ)は研究隊員に呼び出され出ていきました。戻って来れないかと」


「心得た、では凛太郎は抜きで話を進める。ここにいる渥美恭也の処遇じゃが……儂は討伐隊員になるのが良いと考えておる」


「お待ちください」


手前に座っていた畠中が立ち上がる。


「その者は半分が悪物であると研究隊員から聞きました。悪物が混ざっているのなら排除すべきです」


「私もそう思います。入隊させ暴走でもしたら東京基地は壊滅してしまいます。それに隊員たちにバレてしまったらただ事では済みません!」


座っていた常務が社長の意見に賛同する。


「そう言うと思っておったぞ。しかし半分悪物であるなら彼は半分人間じゃ人間である自我が残っている以上討伐対象かどうかは微妙じゃ、かと言ってこのまま放っておくのは危険極まりない……じゃから入隊させ監視するのが良いと儂は考えておる、それにこの力をコントロールできるようになれば強い味方が増えると思わんかね?」


「私は会長の意見に賛成です」


笠原が会長の意見に賛同する。


(なにこれ……社長と常務VS会長と副社長になってる……俺社長&常務に嫌われてる……)


「……はぁ……このまま口論していても決着はつかん! ………もうよい! 会長命令を使う、渥美恭也を討伐隊に入隊させ監視する。以上じゃ」


「会長?! 何を考えて?!」


「会議は終わりじゃ」


会長の合図と共に社長と常務が恭也を睨みつけ悔しそうに会議室を立ち去る。


「すまんの恭也……あやつらを敵にまわしてしまった……じゃがな悪いやつらではないのじゃ……」


佳代が恭也の膝上から降りる。


(入隊してもこれからあの人たちから嫌がらせを受ける可能性があるって会長は言っているんだ……)


「空気を悪くしてすまんのう……では! 改めて渥美恭也お主を今日から秘密組織『ルース』討伐隊への入隊を許可する! 活躍期待しておるぞ!」


「はい!」


(監視されるけどこれで俺も憧れのルース隊員! 蓮と肩を並べて戦える!)


「渥美くんおめでとう」


笠原が祝福の拍手をする。


「めでたいがお主に言っておかなければならないことがある」


「なんですか?」


「お主が半悪物になっているのはさっきまでここにいた者と蓮介しか知らん。くれぐれも他の隊員たちにバレないようにするのじゃ。バレたら……」


「バレたら………」


恭也が唾をごくりと飲み込む。


「死じゃ!」











こうして俺は憧れのルース隊員になった。これから秘密を抱えながらこの組織に所属する。

最後まで読んでくださり本当にありがとうございます。


豆知識

横溝佳代

秘密組織『ルース』の全部隊を束ねる会長。見た目は9歳ぐらいだが実年齢は48歳。なぜ小さな姿なのかは不明。アニメやゲームが好き。全部隊を束ねているが、東京部隊に入り浸っている。


笠原真守

秘密組織『ルース』東京部隊副社長。東京部隊の専務と仲がよく、たまに飲みに行く。半悪物になってしまった恭也を心配している。


畠中進

秘密組織『ルース』の東京部隊社長。悪物を毛嫌いしており半悪物の恭也を嫌う。


渡辺幸之助

秘密組織『ルース』の東京部隊常務。畠中同様悪物を毛嫌いしている。

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