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白と黒の子守唄  作者: 雪乃
心の片隅に
7/9

白と黒の子守唄(7話)

朝…

いざ、戦場!


あぁ、寝不足…



学校へ行くと既に門の前に人だかり。



集合場所は校門前。



須藤さん、小村さん、早乙女さんは

朝から元気だなぁ。

でも、おはようと言えるのは

やっぱりいいもんだね。



しばらくすると森野くん登場。



黒川くん、白馬くん、八神くんも

少しギリギリに到着。

あれ?八神くんの様子がおかしい…



「ふぁ〜、眠い…クロっち〜おんぶぅ〜」



凄い!黒川くんにこんなこと言えるなんて!

やっぱり幼なじみなんだな…



黒川くんは華麗に…

八神くんを白馬くんに擦り付けた。


、、、さすが(笑)



バスに乗り込むと…既にグループずつ!?



小村さんは須藤さんと

黒川くんは白馬くんと…


成り行きで森野くんの横に座る…



「橘だっけ?よろしくな!俺森野剣司!

呼び方なんでもいいぞ!」


「では、森野くんで…」



やばい…頭痛くなってきた…


完全に寝不足。バス酔いしないといいな…



しばらくして途中のインターチェンジでお昼ご飯。



ダメ…食欲無い…



「おい!橘!飯だ飯!!

とっとと降りるぞ!」

と、森野は腕を引き、バスから降ろそうとする。



「ごめん、ちょっとここで休む…

ご飯は無しでいいから…」


最悪、持ってきたパン食べればいいや、、、


今は休むべきだ。

あたしは寝る事にした。



しばらくしてゴソゴソと物音がする。


もう戻って来たのか、と、起きようとすると、


目の前にいたのは森野くんだけだった。



「食えなかったこと後悔する前に食え!」



気持ち悪いのに…

森野くんが差し出したのは、鮭おにぎりと

昆布のおにぎり1個ずつだった。

その後森野くんは自分のカバンから

薬と水を差し出した。


「おにぎりなら後で食えるから!

気分悪いなら先に言えよ!酔い止めくらい

あるから!これ飲んでもう少し休んどけよ」



森野くんはそう言い残してバスを降りていった。

まだみんなが降りてから5分しか経ってなかった。

自分のご飯より先に買って来てくれてんだ…



周りがガヤガヤしだした。


みんな戻ってきた。

薬のおかげか、朝よりスッキリした。



「森野くん、さっきはありがとう。

おかげで凄い楽になったよ。」


「周りにあんまり心配かけんなよ。

少しは予備あるからまた体調悪くなったら

すぐ言えばいいからな!元気になって良かった。」



結構良い奴じゃん…



目的地〜!

長野に到着!!



まさかの雨ですが…



今日はあとはホテルでゆっくりするくらいだしね。

部屋はグループから小村さんと須藤さんと3人部屋。


この2人と夜は一緒か…

緊張してまた寝不足になりそう…



夕食は1階の宴会場!

信州そば!特に違い分からない…

同じテーブルには白馬くん、黒川くん、

森野くんも一緒だ。


白馬くんがやけにこっちを見つめてる。

「あかねちゃん、具合悪かったんだって?

もう大丈夫?」


「もう大丈夫。心配かけてごめんね。」


須藤さんは驚いたようにこっちを見た


「え?そうだったの?なら言ってよ〜

ゆき何も気付かないではしゃいでたじゃん!」


いや、気を使って欲しくなくて内緒にしてたんだよ。



黒川くんが箸を止め

「グループ内でのことはちゃんと報告しろ。

森野からは聞いてたが、無理する必要はないぞ。」


そうだった…班長黒川くんだもんね…


「黙っててごめんなさい。寝不足で

少しバスに酔ってました。でももう大丈夫だから!」


その後6人は食事を続けた。



夜。

私達3人の部屋に早乙女さんも遊びに来た。

「みんなでトランプしよ〜!持ってきたよ〜!」


おぉ!これぞ学校のお泊まり会って感じ!

……言い方子供だな。


「おまたせ〜!モーリー達も誘って来たよ〜!」

と八神くんの声。続いて黒川くん、森野くん、

白馬くんも来て8人でトランプ大会になった!


大富豪。


友達の居なかった私には無縁のゲーム。


黒川くんがそっと私の横に座った。

「橘、このゲームやったことあるのか?」


「ないです…」


「最初は俺と橘でチーム組むから。

その後別になる。」


と言って黒川くんはルールを教えてくれた。


2戦目…


大貧民らしい…


負けた。



すると須藤さんが何かを思いついた。

「ではぁ〜!大貧民のあかねちゃんに

大富豪の私から命令を下します!」

と指を向けられた。


え、そんなルール聞いてない…



「あかねちゃんは今からこのメンバーの苗字呼び禁止とします!どぉだ!」



「あ、えっと…」



もちろん戸惑うあたし…

みんなの下の名前ってなんだっけ?

覚えなくていいや、と思って忘れてしまってた。


「えっと…ゆきちゃんと…カンナちゃんと…

マリナちゃんと…えっと…」


ヤバい、男子全然覚えてない。


白馬くんが落ち込みながら

「俺が瞬で、こっち(黒川)が彰、(八神)誠と(森野)剣司でしょ。」

と、教えてくれた。


あ、そうだった…

覚え直さないと…


消灯時間が近付き、

みんなが部屋に戻る。


布団に入って、すど…じゃない、ゆきちゃんが


「今日であかねちゃんとまた仲良くなれた気がする!明日からも楽しもうね!」


うん、今日はよく眠れる気がする。


おやすみなさい…

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