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白と黒の子守唄  作者: 雪乃
第1章 これから始まる物語
6/9

白と黒の子守唄(6話)

着々と旅行の話も進み、

気付けば前日。


明日から旅行かぁ、とため息もつきたくなってくる…


明日からこの6人と…

いや、ホントに…なんというか…



と机で落胆…


すると左側から視線を感じる。

黒川こっち見てるじゃんっ!!


「黒川くん、何か用?」


「いや、落ち込まなくても単位のためだし

旅行乗り切れよ。グループから離れたりすんなよ。」


なんでかイラついてる話し方だし!!



「別にそんなこと考えてないから…」


「あっそ…なら、いい」



何考えてるのか分からない…


ってか初めて面と向かって話した気がする。



午前中の授業も終え、

休憩時間。



あ、、、弁当忘れてた、、、


購買かぁ…混んでそう…



購買部に着く間際、やっぱり人混み…



何も残ってなかったらどうしよ…



何とか焼きそばパンゲットだぜ!!

と、心でブイサイン。

さすがに口には出せないね…



「たっちー!僕のパンあるー?」



謎の声と共に1人の小さな男の子が

購買へはし…


…いや、あたしの元へと走ってきた。



え?誰これ…ってかたっちーって何!?



下から顔を上げた少年?は

「たっちー!返事ないの冷たいよ!

クロっち達の友達のたっちーでしょ?」



いや、多分人違い…


「あたしクロっちさんもたっちーさんも知らないです!」


と、その少年を押しのけた。



そこへ白馬くんと黒川くんがきた。


「クロっち〜!シロっち〜!聞いてよ〜!

たっちーが冷たいんだけど!!」


あ、クロっち…黒川くんか…


ってことはたっちーってあたし!?



すると白馬くんは、その少年の頭を

くしゃくしゃとし、

「誠ー!初対面でそれじゃ分からないよ〜!

ちゃんと自己紹介したの?」

といった。


誠という少年はこちらを向いて、

「あ!そうだ!初めまして、隣のクラスの

八神やがみ まことって言います!

クロっちやシロっち、モーリーの3人と

幼なじみなんだよ!」


モーリー…あ、森野くんかな?


ちょっと意外。



「たっちーって呼んでもいいよねー?ダメー?」


白馬くんの後ろから覗くようにこちらを見つめてくる…

身長は150くらい?158の私よりは結構小さい。

ショートカットでまさに少年…


「あ、焼きそばパンなら一個買ったけど半分食べる?」


「え?でもそれ食べたらたっちーの分少なくなるよね?僕は大丈夫だから食べて!」


すると後ろからきた黒川くんが

八神くんにあんぱんを渡した。


「昼食えなかったから、お前にやる」


八神くんは嬉しそうに受け取って急いで教室に戻って行った。


「あかねちゃんごめんね、びっくりさせたよね。

誠ってあんな感じの子だから許してあげてね」


白馬くんにそう言われたけど

あたしはあんぱん握りしめて戻った八神くんが

小動物のようで可愛いなと

微笑ましく見ていた。


教室に戻りホームルーム。


明日のグループの確認事項。

グループ内での連絡交換…え?


要らないでしょーー!?


「はぐれた時のために番号は

みんなで交換しておいてね。

何かあった時はグループの責任になりますから!」


成り行きで、黒川くん、白馬くん、森野くんと

連絡先を交換することになった…


夜…


なかなか眠れない…


睡眠時間が刻一刻と減って行く音に

急かされながらも、少し目を閉じた。

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