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白と黒の子守唄  作者: 雪乃
第1章 これから始まる物語
4/9

白と黒の子守唄(4話)

数日後。


テストの結果が返ってきた。


90点台。どれも問題は無い。



須藤さんは満面の笑みで後ろに振り返り


「あかねちゃん!ゆきね、赤点なかったんだァ〜!わぁ〜い!あかねちゃんは?」


(テストの答案を見せる)


「え!?凄い!!頭いいじゃん!


今度ゆきにも勉強教えて!」


と言ってきた。



頭を縦に振ると凄く嬉しそうな笑顔になった。



するとそこに女子2人が来た。


「橘さん頭いいんだ!私小村こむら 神奈かんなっていうの。良かったら次私も教えて欲しいな。」


「いいなぁ、いいなぁ、私早乙女さおとめ 麻里奈まりな!マリナって呼んでいいよ!私も教えて!」


赤茶色の腰まである髪を綺麗に一つにまとめた背の高い小村さんと、


緩いウェーブの黒髪の小柄な早乙女さんが


初めて話しかけてきた。



「い、いいけど、あたしそんなに教えるの上手じゃないよ?」



と、小村さんが、


「じゃあさ、メアド交換しない?これでいつでも連絡取れるじゃん!」


と、言ってきた。



メアドなんか交換したことない…



初めての交換にドキドキ…



すると横で見てた早乙女さんと須藤さんとも


交換することになった。




……帰り道。



初めて須藤さん達と帰る事になった。



1人だと全然目につかなかった


駅前のアクセサリーショップ。


須藤さん達は入口にあるストラップを見て、


「え?これ新商品だよ!可愛い!」


と言って、中に進んで行った。



あたしは少しこういうキラキラお店は


抵抗あるなぁ…



中から須藤さんが出てきた。



「あかねちゃんも一緒に買お!みんなで4種類!」



いや、、、ま、いいか…



「何色がいい?ゆきは黄色!カンナちゃんはピンク取ってたから、あかねちゃん赤色ね!」



うわぁ…しかも派手な色当たったな…



初めてだけど買ってみた。


付け方が分からない…



戸惑っていると、小村さんが静かに携帯とストラップを手に取り、


器用な手つきで取り付けてくれた。



あたしは携帯からぶら下がるストラップをマジマジと見つめていた。



「あかねちゃん!もしかしてストラップとか初めてなんだ!


一つレベルアップだね!」


とカンナちゃんが楽しそうに言った。



家に帰ると、


やっぱり気になるストラップ。


でも買ったことは後悔してない。


友達も増えたし、みんなでなにかするっていうのは


悪くないなと、明日からの学校生活が


少し楽しみに思えてきた。




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