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泣き虫少女と無神経少年  作者: 柳 晴日
第1章
1/116

泣き虫少女のこれまで



今日は本当に、どうかしている。

普段ならしない事ばかりをしたからか。

少しだけ、アイリスを恨む。


「はあ...はあ...っ!重い…!」


精一杯の力を両肘に込めて起き上がろうと試みる。

いったい何度めのチャレンジだろう。

背中にのしかかったものが重くて体を圧迫する。

今回も起き上がれなくて、ついに力尽きてしまった。頬に触れる雪が冷たい。コートの外側からじわじわと濡れてきているのが分かる。

冷たい。ああ...雪に直接触れている手と膝が痛いし、かゆい。

泣きそうだ。


私は今、気を失った竜の翼に押し潰されそうになっている。

翼は胴体に比べて薄く見えたが、軽いというわけではないようで、骨や肉の質量をずっしりと感じる。

紫がかった黒い鱗を持つ竜は前に小説で見た挿し絵にあった竜のように大きくて、この山で出会ってしまった瞬間に私は死を連想した。

すぐに食べられてしまうと思ったら、急に竜の体が崩れ落ち、私の上にのし掛かってきてしまったのだ。

竜は傷を負っているようで雪にはじんわりと血が広がっている。

気を失った竜に潰されそうな状態のまま、どのくらい時間が経っただろうか。

頭上にあった太陽はどんどん西に傾き、いつのまにか茜色が辺りを照らしていた。


どうしよう...このままだと間違いなく死んでしまう。


「……なぁ…」

「………」


どこからか声が聞こえてきた。一体どこから?助けてくれるかもしれないと、声の主を必死で探す。

しかし、人影はどこにもなく、幻聴だったのかな…と胸が暗くなった。


「おい」

「……ひぇっ」


も、もしかしてこの竜が話しているの!?

目を覚ましてしまったようだ。どうしよう、食べられてしまう。ぶるぶると体が震える。

なんて低い声なの…。地の底から響いているよう。


「あんた、言望葉(ことのは)使えへんの?」


なに、この話し方…。聞いたこともない言葉使い…。なぜだろう、緊迫感が失われ、へなへなと力が抜ける。


「……使えません…」

「チッ。なんや、役に立たんなぁ。」

「……知ってます」


雪がほろほろと地面に落ちて一体化していく様を眺めながら、あの日のことを思い出していた。



自分の価値のなさを実感した日を。



私はアミナ。

以前はアミナ・スターチスという名前だった。

スターチスはこの国、イースト・サンライズ国の王族を表す姓だ。

私は十歳の誕生日を迎えるまで、この国の第二王女だった。

…だったのだ。

私の姉、ビオラ・スターチス様に見放され、国王である父から城を出るように命じられるまでは。


ビオラ様…姉様は、私の四つ上。

私は国王の側室の子、姉様は正妻の子だ。

王位継承権は姉様にあったし、それは揺るがないものであった。


私は姉様が大好きで、この国を治める姉様の姿を目にするのを楽しみにしていた。

姉様はサンライズ国の輝く太陽とまで謳われるくらい幼い頃から、体の中から輝いているかのように美しく、賢く、そして、側室の子の私にも優しくしてくれた。

そんな完璧な姉様が、突如変わったのは私が五歳の頃に、私の母親が急逝してからだ。

母様が急にいなくなった原因も分からず、亡くなったことさえよく理解できていなかった私は毎日泣いては世話係を困らせていた。

書庫番のリーフにしがみついては、離れないでと困らせていた。女性騎士のアイリスは、私の背中に手をやり、優しく撫でてくれていた。


その時、凛とした声が放った一言で、すべてが変わったのだ。


「…いつまで泣いているつもりですか。あなたは……本当に、……品のかけらもありませんね。」


ひくり、と喉が詰まり、体が凍り付いたように動かなくなった。視線だけは、姉様を凝視していたかもしれない。

だって、この時の事ははっきりと覚えているから。

姉様は顔をうつ向け、歯をくいしばっていた。

そして、顔を上げこちらを睨み付けた。


「いまだに言望葉(ことのは)も使えないあなたに……王族でいる価値はあるのでしょうか?」


シンと静まった城内で、姉様の声は良く通った。


それからすぐに私は城のいくつもある別棟の一番端。

姉様達が住む本塔から一番遠い場所に移され、そこで数人の世話係と住むことになった。


そこから苦しい毎日が始まった。世話係に話しかけると鼻で笑われ、無視をされる。

食事は用意されるが使用人の残飯ばかりだった。

それまでずっと優しいはずだった世話係達は、なぜか私を疎み、からかいの対象と見るようになった。


ある日、リーフとアイリスが私の様子を見に別棟に来てくれた日があった。

二人は本塔から姿を消した私を心配し、探してくれていたようだった。

私がどこに行ったのか周りに聞いても誰も知らず、困っていた時に、この別棟に最近使用人が出入りしているようだ、という噂を耳にしたという。

この棟が使われていたことは今までになく、ただのお飾りの棟になっていたのは周知の事。

不思議に思い来てみたら私を見つけることができたのだとリーフが私を抱いて泣きながら説明してくれた。

アイリスはこの棟の世話係達を呼び出し、私に残飯を食べさせていた事について詰問していた。


「お辛かったでしょう…。こんなに痩せて…!」


リーフの春に色を付ける葉のように柔らかな色の瞳から涙がぽろぽろ落ちている。次から次へと。

私の頬に触れる皺の刻まれた手はかさかさしているが温かい。

リーフとアイリスが来てくれたから、もう大丈夫だ。嘲笑が響く冷たい空間からきっと守ってくれる。

そう思った。けれど。


次の日、私が別棟に移されてから一度もここを訪れることのなかった姉様が無表情に私の前に現れた。

姉様。

もしかしたら、本塔に戻って良いと言いに来てくれたのかもしれない。

期待に胸が膨らんだ。


「リーフとアイリスには城を出て頂きました。」

「......え...?」


頭に靄がかかってしまったように姉様の言っていることが理解できなかった。

ゆっくり、ゆっくりと何度も反芻して、ようやく分かってきた頃には、姉様はすでに別棟を出て行ってしまっていた。

後に、世話係達が話しているのを聞いて、やっと理解できた。


「リーフ様とアイリス様、ここに来た後すぐに王様とビオラ様の所に行って、アミナ様の本塔への移動を嘆願したんですって。」

「ビオラ様はその意見を自分への反抗だとみなして、城から追い出したのですって。」

「おお、怖い。」

「ビオラ様の機嫌を損ねないように、私達はしっかりしないと......ねぇ?」


ふるり、体が震えた。

リーフとアイリスは私のせいで追い出されてしまったのだ。物心の付く前から、何かとかまってくれた二人。

書庫の本をたくさん薦めてくれて、物語の面白さを教えてくれた優しいリーフ。

美しさの中に優しい厳しさを併せ持つ、私が不道徳な行いをしたらきちんと叱ってくれたアイリス。


自分を責める声が頭の中で響いて視線がどんどん下を向いていく。


無償の愛を注いでくれた母親も、リーフも、アイリスも、誰もいなくなった。


怖かった。これからどんな毎日が待っているのか。

なぜ私は、姉様に嫌われてしまったのか...?


残飯を食べ、話せば嘲られる日々。

次第に話すことが怖くなり、一言だけでも声を発しようとすると喉に何か固いものが詰まっているような感覚がするようになった。

なぜか体が震え、唇にも変な力が入るようになり、笑われてしまうのは分かっているのに、言葉は吃り、つっかえて、うまく話せなくなってしまった。


「アミナ様、きちんと話して頂かなくては、私共はどうしたら良いのか分かりません。お召し物は、昨日と同じもので構いませんよね?」

「......は、...は、い」

「もっとはきはきお話くださいませ。そんなことだから王族の血を継いでいるというのに言望葉が使えないのですわ」


その言葉にはっとする。そうだ、言望葉...!

姉様も言っていた。私がまだ使えないことに失望しているようだった。

光が見えた気がした。

姉様にもう一度笑いかけてもらえるかもしれない、希望の光が。




いつの間にか辺りは暗くなり、雪の上に転がっているというのに体は麻痺しているのか暖かい気がする。

しんしんと積もる雪の白さが闇夜だというのにやけにはっきりと見えるのは、月が照らしているからだろうか。

うつ伏せのままだから月の様子を見ることも叶わない。


「...なんで俺があんたの過去を聞かなあかんのや。こんな死にそうな状況で。」

「私、それから必死でした。だって、言望葉は、十歳までに儀式で力を使うことができなかったら、才能なしと判断されてしまうから。」

「聞いてへんっちゅーの!興味ないわ!」

「...ごめんなさい。どうせ死ぬなら、姉様がどう思っていたのか、あなたの考えを聞きたくて...」

「ますます知るか!」

「....そうですよね...ごめんなさい...」

「チッ」


舌打ちに肩が跳ねる。このまま死ぬなら、と思い話してしまったが、この竜にとっては全く関わりの無い話で。

私の後悔。

心残り。


私は結局、十歳の誕生日を迎えるまでに言望葉の力を使えず、父様である国王様から直々に「お前は王族に必要ない」とはっきり言葉にされ、ついに城を追い出されてしまった。


その日も雪が降っていた。

今日のような静かに降り積もる雪ではなく、ビュウビュウと横から激しく吹きすさぶ雪だった。

城の裏門で、姉様は私を見つめていた。

一度視線がぶつかり、私はすぐに下を向いてしまった。

怖くて。もう何も聞きたくなくて。

心の中にずっとある、聞きたかったことはついに聞けなかった。


「もう、二度と会うこともないでしょう。さようなら。」


閉じられた門をただ呆けて見つめていた。

その場に座り込み、雪の冷たさにも、痛いぐらいの勢いで体を刺す風にも何にも考えられずに、ただ自分の無力、価値の無さを感じていた。


ーーー姉様、私のこと、嫌いだった?


幼い頃の笑いあった思い出がよぎり、あの日々が心の中にずっとあり、ただもて余していた。


どのくらいそこにいたのだろう。誰かが私を呼んでいる。


「アミナ様!アミナ様!」


声の主の姿を視認して驚きで固まる。

この五年、会いたくて仕方なかった姿がそこにあった。その人は雪の中を走りにくそうに、けれど懸命に私に向かって進んでくる。


「リーフ...」


リーフは私の姿を見て目を見開き、悔しそうに顔をゆがめ、私を抱き締めた。


「どうして、こんな事に...」


ぎゅう、と伝わる自分以外の体温に、誰かとふれ合うということにずっと焦がれていたことに気づく。

ズキン、と鈍い痛みが頭を走り、目の前が真っ暗になった。



目を覚ますと、そこは暖かな部屋だった。

暖炉の火がゆらゆらと踊っている。

私はベットに寝かされているようだった。


「アミナ様」


私を覗き込むその人も、ずっと会いたかった人だ。


「あ、アイリス......?」

「はい。アミナ様。やっとお会いできましたね。」


アイリスが私の頬に手を添えて微笑む。体温の低い、すべすべとした手のひらは冷たくて気持ちが良かった。



「アミナ様、お体の調子はいかがですかな?」


リーフがお盆に小ぶりの鍋を乗せて微笑む。

夢じゃなかったのだと、ほっとする。

二人共、元気そうだ。良かった…。


「高熱があったのですよ。町医者に診てもらい、薬をもらいました。粥を召し上がったら薬を飲みましょう」


アイリスに背中を支えられながら体を起こす。


「....ずいぶん、痩せられましたね。もしかして、私達が追い出された後も、ずっと...?」

「わ、わたくしが悪いの...王族に相応しくないから...。言望葉が使えないから...」


毎日、そうやって言われてきた。


言望葉が使えない王族なんて。

おかしな話し方。

ビオラ様の恥。


言われても仕方ないと思った。実際に、そうだったのだから。


掛け布団を掴んだ私の両手を、かさかさした両手が包んだ。


「それは違います」


リーフははっきりとそう言った。その指は優しく私の手の甲を撫でる。

まるで心を暖かな膜で包むように。


「どんな理由があろうと、人が人を傷つけて良いということにはなりません。あなたが傷つけられていい理由など、無いのです。」


どうしてだろう。涙が溢れる。

次から次へと溢れ落ちて、口の中がしょっぱい。喉がひくつき、何も言葉にできない。

震える背中をアイリスが優しく撫でてくれた。


「アミナ様。私達とここで一緒に暮らしましょう。もう大丈夫です。大丈夫ですよ。」






闇夜にあの時のリーフの声が蘇る。そうだ、リーフとアイリスが心配しているかもしれない。


「今も一緒に住んどるんか」

「はい…。リーフが館長で、アイリスが副館長で、図書館を運営していて。そこにお世話になってます…。」


竜は欠伸をしながら話を聞いて「ほーん」とだけ返答した。


「姉様は、最初から私が嫌いだったのかな...?言望葉が使えないから失望したのかな...?」

「俺が知るか」


そっけない返事だった。

竜の声は低く、少しハスキーでまだ成熟していない青年の手前にいるかのような声だった。

だからなのか、いつの間にか恐怖心はどこかに追いやられ、今まで抱えていたことをつらつらと話してしまった。

死ぬのかと思うと、誰かに聞いてほしくなった。


「そんなもん、想像で分かるかい。本人に聞くしかないやろが。」

「...え?」

「クソ、このまま竜のままで維持できてた方が体力温存できたけど。しゃーないな」


ブツブツ頭上で何か言っているがよく聞こえない。何を話しているのだろう?と思った時、今まで体にのし掛かっていた重みが消えた。

急になくなった圧迫されていた為の息苦しさが消えた代わりに、上半身裸の男の子が隣に横たわっていた。


「だ、な、だ、だれ...っ」


驚いて舌がもつれる。竜はどこに行ったのか?この男の子はどこから現れたのか?


「どいてやったで」


竜の声と同じ声が男の子から聞こえる。

嘘。まさか先程の竜がこの男の子なの?


「さっさと行けや。ほんで、姉ちゃん殴ってこい」

「なぐっ...て、え?う、さ、寒い...!」


体に冷えが蘇り、歯がガチガチと鳴る。どうして...先程までは平気だったのに。

...竜は炎を操る種族だと図書館の本で読んだことがある。

もしかしたら、この竜の翼のおかげで寒さを感じなかったのかもしれない。

ツン、とした冷気を含む冬の匂いが鼻から通り、ここは冬山なのだと改めて実感する。


ぐったりと仰向けに倒れている男の子をおろおろと見る。

ひどい傷だ。

右肩から斜めにお腹まで何かに斬られたような傷が真っ赤な血に染められていた。

視線を巡らせたところで驚き、口に両手を当てる。男の子の首には千切られたような鎖がついた鉄の首輪が付いていた。

両手にも同様のものが。

顔は額から鼻まで覆われた気味の悪い仮面を付けていた。

唯一自由を許された形の良い薄い唇が苦しげに呼吸していた。


何...?この人は、どこからか逃げた人、なの?

逃げなければ、と頭の奥から声がした。危ない人だ。今までこんな状態の人を見たことがない。


関わったら、いけない。


震える体を叱咤してなんとか立ち上がる。

山の奥まった所とはいえ、まだ下の方だ。大丈夫。降りて走ったら人通りのある場所だ。

弱っているようだし、逃げ切れる。

男の子に背を向け、走り出そうとするが、動かない。


あの男の子、さっきなんて言った?




このまま竜のままで維持できてた方が体力温存できたけど。しゃーないな。


どいてやったで。


さっさと行けや。ほんで、姉ちゃん殴ってこい。



「...............。」


男の子を見つめる。

月に照らされた髪は、竜の姿の時の鱗と同じ、紫がかった黒。

仮面は変わらず気味が悪く、そこだけ男の子の顔に馴染んでいなくて、浮いていた。


雪に膝をつき、男の子の上半身を起こした。

日頃から読書ばかりして引き込もっているので力がなく、それだけで息が上がってしまった。


「なに、やっとんねん」

「はあっ...はあっ...なに、やってるんでしょう...。」


片腕と片足でなんとか男の子の上半身を支えつつ、着ていたコートを脱ぐ。


「これ、着てください」

「はあ?...なにを...」


男の子にコートを押し付ける。リーフとアイリスにお世話になるようになってから五年。十五歳になった今でも、二人以外の人と目を合わせて話すことは苦手だ。地面の雪を見ながらしか話せない。


「わ、私の住んでいる所に連れていきます...。す、少し休ませるだけです。」

「あんたアホか?そうやアホなんやな。この状態の俺を家に連れてくなんておかしいやろ。」

「どうみても、危険そうだし、こわい、です」

「やろ?体震えとるやんけ。はよどっか行けや」


震えるのは、寒さのせいか、恐怖のせいか。

きっとどちらもなのだ。

男の子に背を向けて、下を向く。


「乗って、ください」


正直、おんぶできるか分からないけど。

彼を残して帰ってはいけないような、予感がする。


「だいじょ、うぶです...。リーフも、アイリスも、あなたを酷いめに合わすような、人達じゃない、し...。...あなたは怖い、けど、リーフもアイリスも言望葉使いだから、」

「......俺が、そいつらより弱いと思っとんのか?」

「......今のあなたは、弱ってる...から」

「.........ふうん」


後ろで動く気配がした。ここで殺されてしまうかもしれない、でも、そうされないのではないか、半分ずつの感情を押さえ込み、目をつぶって待った。苦しげな息づかいが聞こえる。


背中に暖かい体温を感じた。私が翼の下にいた時に凍えなかったのは、やはり彼のおかげだったのだ。


「おぶれんのか?」


耳元で声がした。私は頷く。


「がんばり、ます...っ」


両足に力を込めて、なんとか立ち上がる。重い。後ろに倒れそうになるのを足を一歩踏み出して留まる。



今日はなんて日なのだろう。


朝、アイリスに本の仕入れを頼まれて。

それまではリーフと二人で行っていたものを、もう十五歳になったのだからと一人で行くように促されて。

怖々と街のはじっこを歩いていたら、風船を放してしまった女の子が泣いていて。

風船を追って来たら山の中に入ってしまって。

竜と出会って、潰されかけて。

その竜は男の子に姿を代えて、今にも死んでしまいそうで。

私は今、そんな彼をおぶって雪の中を歩いている。


おかしな一日。

一人で仕入れに行かなければきっと今までと変わらぬ一日だった。


後になって思う。

この日が、私のターニングポイントだった。


そうだ、あの風船は空と同じ色をしていた。



読んで頂きありがとうございます!

誤字などありましたらお教えくださいー

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