第18話 最初のちきゅきゅ留学
小説【18禁惑星ちきゅきゅ】第18話 最初のちきゅきゅ留学
イタオは、ノーテンキ星にある、とある会場を貸し切り、ちきゅきゅへの留学希望者を募る説明会を開いていた。
イタオ「え〜、本日はお越しいただき、誠にありがとうございます。ちきゅきゅ人と我々は、元は同じ民族なので、とても多くの共通点があります。そして、我々とは違う分野が大きく発展している惑星でもあります。古代に袂を分かつことになり、別々の道を歩んできたことが、2つの個性ある文明の誕生へと繋がったのです。互いのプラス面を学び合うことで、相互に益があると考えております。特に芸術や、音楽、映画やゲーム、漫画、小説その他の仮想世界の分野は、我々の遥か先を行っております。
…中略…
そして交流しているうちに、いつか元の1つに統合する日が来ればいいなと、思って活動をしております。」
参加者A「しかし、あそこは野蛮な星だと聞いているが、危険は無いのか?」
イタオ「確かに、ちきゅきゅには危険もありますが、それ以上の魅力がたくさんあります」
参加者B「あそこには、子供は行ってはいけないことになっているではないか!」
イタオ「もう、そんなことを言っている時代ではありません。そろそろ旧弊なルールは破棄をして、より新しく、より前向きで、より開放的な時代へとシフトさせたいと思っております」
…………………
ズラ子「( *´ノд`)ヒソヒソ やっぱり… 大人たちの反応は否定的ね…」
イマイチ「うん…」
だが子供たちは、そうではなかった。
子供たち「ボク… 行ってみようかな…」
「私も行ってみたいわ!」
「俺も興味ある!」
イタオ「(o^-^)o ウンウン♪ ゲームとか漫画とか面白いものが、たくさんあるよ!」
ズラ子「今、ちきゅきゅでは自分だけの世界を自由に作れる箱庭ゲームが人気なのよ〜♪」
子供たち「わぁ〜 それ楽しそう♪」
「自分だけの世界を作ってみたい〜♪」
大人たち「とにかく、ダメなものはダメだ!」
「そうだ、そうだ! あんな不良惑星に行ったら、子供たちが不良になるに決まっている!」
イタオ「どんなことも経験するまでは分かりません。そして子供にとっては全てが勉強です。広い世界を知ることで、狭い世界にいたことに気付くのです。他の世界を知ることで、人間的に大きく成長出来るのです。 …と、死んだ父がよく言っておりました… (๑o̴̶̷̥᷅﹏o̴̶̷̥᷅๑)クスン…」
大人たち「……………」
イタオの父「死んでねーよ!(笑) 勝手に殺すな! バカ!(笑)」
イタオ「あれ? 父ちゃん来てたの? ハハ…^^; 」
ーーーーーーーーーー
ズラ子「キャハハ…(笑) だいたいね〜 アンタのようなストレート過ぎる男に、芝居がかったことなんて無理なのよ ((´∀`*))ヶラヶラ」
イタオ「うぅ…」
ズラ子「ネルマラ渓谷の冒険の時だって、全部子供たちにバレてたでしょ!(笑)」
イタオ「あれは、お前の老婆の演技が下手だったからだ!」
ズラ子「私のせいにしないでよね!」
…………………
責任のなすり合いをしているおバカな2人を乗せた宇宙船は、今日もちきゅきゅへと向かって飛び立っていった。
ーーーーーーーーーー
みんな「ところでイタオ〜。交換留学の件は、どうなったの? まだそちらの星の人たちは、誰も来ていないみたいけど…」
イタオ「それが… ノーテンキ星の大人たちは、みんなちきゅきゅに強い偏見を持っているんだよ… 旧い思い込みに囚われていて、オレたちの話しを信じようともしない…」
みんな「そうなのか…」
ズラ子「中には、ちきゅきゅは怪獣が住む星だと思っている人まで、いたわ…」
みんな「怪獣って…(笑) それはあんまりだと思う」
イタオ「うん… やっぱり自分自身で、体験をして判断しない人は、噂や妄想で決め付けてしまうんだよね」
みんな「それは言えてる(笑)」
イタオ「だから、まず最初の留学生は、オレとズラ子にしようと思う。オレたちにちきゅきゅの文化を教えてほしい」
みんな「いいわよ! それなら時期的に紅葉狩りなんかどうかしら?」
イタオ「うん! みんなに任せるよ!」
ーーーーーーーーーー
紅葉狩り当日…
ワイワイ… キャピキャピ…
集合場所には、すでにみんな集まっていたが、そこにはイタオの姿は無かった。
みんな「ズラ子〜 イタオは来ないの?」
ズラ子「今日は遅れるから先に行っててと電話があったから、私1人で来たのよ」
みんな「何かあったの?」
ズラ子「父ちゃんに捕まってしまって、長ーーーいお説教をされていると言っていたわ(笑)」
みんな「また、何かイタズラでもしたのかしらね。フフフ…(笑)」
ズラ子「うん! きっとそうね(笑) この前も、ナンタラカンタラで…」
みんな「そうなの? アハハ…(笑)」
ズラ子「それでイタオはね、ナンタラカンタラして…」
みんな「キャハハ… ꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)」
ズラ子は、イタオの今までのイタズラを全部みんなに暴露していた。
ズラ子「父ちゃんのパンツにメンソレータムを塗って… ウォシュレットを改造して… 瞬間接着剤で、父ちゃんの…をしたの(笑)」
みんな「_/\○ノ″ギャハハハハ」
…………………
その頃、イタオは父の説教がやっと終わったところだった。
イタオ「(〃´o`)=3 フゥ やっと父ちゃんから解放された… 急いでみんなのところに行かなくちゃ!」
…………………
集合場所
イタオ「お! みんなもう集まっているな! よし… 不可視化してコッソリ近付いて驚かせてやろう。(♡´艸`)ニヒヒ♡*」
イタオは、そろりそろりとみんなのいる場所へと近付いて行った。
…………………
みんな「イタオは、本当イタズラばかりしてるのね〜 アハハ…(笑)」
ズラ子「うん。でもね、ドジだから失敗も多いのよ」
みんな「ふむふむ…」
ズラ子「この前なんて、父ちゃんを落とすために掘っておいた落とし穴のことを、スッカリ忘れていて自分が落ちてしまって、父ちゃんに助けを求めていたわ。 ( ^∀^)ゲラゲラ(笑)」
みんな「キャハハ…(笑) なにそれ〜 カッコ悪い〜 イタオってちょっと抜けたところがあるのね〜((´∀`*))ヶラヶラ
イタオ「(;゜д゜)…」
みんな「イタオって、実は結構おバカだったりして…(笑)」
イタオ「(;゜д゜)…」
みんな「(๑ˊ͈ ꇴ ˋ͈)ウンウン それは言えてる! キャハハ…(笑)」
「いつも、ズボンのチャックが半開きだしね(笑)」
「寝グセも、いつもそのままだしね(笑)」
「ズボンのお尻が、破けていることもあったわ(笑)」
「ꉂꉂ(థꈊథ)੭ु⁾⁾ ギャハハハハ!」
イタオ「…|д´*)ガルルルルル…」
ーーーーーーーーーー
イタオは驚かせるのは諦めて、普通に登場することに決めた。
イタオ「やあ! 遅くなってゴメン!」
みんな「イタオ〜 間に合ってよかったわ!」
イタオ「ずいぶんと盛り上がっていたみたいだけど…」
ズラ子「そうなのよ〜 みんなで国際情勢について語り合っていたの」
イタオ 「嘘つけ!(笑) ボソッ」
………………
2人は、みんなに連れられて赤い葉っぱを見て、ダンゴを食って、夜はお月見をして、最初の留学体験を終えた…
ーーーーーーーーーー
みんな「あれ? 後半は、やたら大急ぎでまとめてね?」
ズラ子「噂では、この作者は紅葉狩りにほとんど行ったことがなくて、シナリオが書けなかったらしいわ」
作者「うむ… サッパリ分からん(笑)」
つづく…