第16話 常識とは眠った人の宗教である
小説【18禁惑星ちきゅきゅ】第16話 常識とは眠った人の宗教である
プリン「どんなことも、原点に帰って考えるとシンプルで分かりやすくなるから、まずは原始時代まで遡って、一から考えてみましょうね」
みんな「は〜い( *´ᗜ`* )/」
プリン「今ここには10人いるでしょ? 私たちが最初の人類だとして、この10人だけで暮らすと想像してみてほしいの」
みんな「ふむ…(´-`). ... oO(想像中)」
プリン「ここは、まだ何にも無い世界よ。まずは生きるために必要なものは何だと思う? 政治? お金?」
みんな「いや、水でしょ」
プリン「その通り! 人体の約70%は水分だから、水無しでは生きられないわよね? そして水辺には植物が繁茂するわ。植物を食べる草食動物も集まって来る。それを捕食する肉食動物も集まって来る。つまり、命ある存在には水は欠かせないものなの」
みんな「そう言えば、世界四大文明と言われるインダス文明、メソポタミア文明、エジプト文明、黄河文明は、全て川の近くが発祥だもんね」
プリン「そうよね。では水のある場所に移動した方がいいわね。これで水は確保出来たとしたら、次は何が必要? 政治? お金?」
みんな「食べ物」
プリン「その通り。食べ物は本当は自然にある多くの物は、食べられるのよ」
みんな「野草とか木の実とか?」
プリン「ええ、そうよ。これだけでいいの。生きるために最低限必要なのは、水と食料だけなの。現に動物は、これだけで暮らしてるわ」
みんな「言われてみれば、たしかにそうだよね」
プリン「さぁ! これでもう生きていくのには、困らないわ。命の確保が出来たら、次に考えることは、もっと快適に暮らすことよね? それには何が必要かしら? 政治? お金?」
みんな「衣服」
プリン「そうよね。人間は体毛が薄いから寒いし、肌も傷付きやすいから、衣服があった方がいいわね。他には何が必要かしら? 政治? お金?」
みんな「住居」
プリン「そうよね。雨露をしのげる場所で寝たいものね。これで気付いたと思うけど、本当に必要なのは衣食住なの。政治や経済が必要になる場面なんて、全く存在しないのよ。むしろ、そんなものがあるから、貧困が無くならないの。格差が無くならないの。全ての人に行き渡る充分な富も恵みもあるのに、99%の人はそれを受け取る事が出来ないでいるのよ」
みんな「なるほど…」
プリン「さぁ! 必要なものが確保出来たら、次は楽しさを求めるわ。ただ生きるだけの人生なんて面白くともなんともないものね。ここから娯楽を考え始めるのよ。これが発展したのがプレアデス。だから政治も経済も無いのよ」
みんな「とてもシンプルだね。本質的なことだけだもんね」
プリン「みんなが家族のように協力しあい、分かち合って暮せば、とてもシンプルな世界になるの。政治も経済も脳天陛下も要らないの。むしろそれらが不平等、不公平な世界を作っている元凶なのよ」
みんな「たしかに、そうかも知れないね…」
プリン「まだ愛のレベルが充分に進化していない世界では、エゴが優先されてしまうの。そして力の強い者が支配し、従わせ、搾取することになるのよ。プレアデスも昔はそうだったのよ」
みんな「∑(๑º口º๑)!! プレアデスにもそんな時代があったの?」
プリン「うん… 遥か大昔の話しだけどね。1つの王族が長いこと支配して、民は生きるのがやっとだった時代があったの。でも力の時代なんて、そう長くは続かないの」
みんな「なぜ?」
プリン「全てはバランスだからよ。富や権力の偏りは自然の法則に反するからね。バランスの欠いたものは、必ず自然のバランシング作用によって修正されるという法則があるの」
みんな「自然災害とか?」
プリン「ええ、それと人々の心にも変化が生じるわ。それによって戦争やクーデターが起こるの」
みんな「プレアデスも最初から、平和なわけではなかったんだね〜」
プリン「そのクーデターを起こした張本人に会ってみる?」
つづく…