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詩集『最後の時』  作者: 風並将吾
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空白世界の守護者

すべてがなくなった

すべてをなくした

それはほんの一瞬の出来事

たった一日で終わってしまった


始まりがあれば終わりがある

だからこれは本当に当たり前の結末

あの子が言っていたことだけど

実はこれって少し違う


始まりがあって終わりがある

終わりがあって始まりがある

この二つは必ずなくてはならない存在

互いに支え合っているもの


何かが生まれる時は

一度真っ暗にならなければならない

だって人も動物も植物も

最初は暗い場所で過ごしているから





だから私は世界を『暗く』した

ほんの些細な噂を流して

世界すべてを『暗く』した


そうしたら本当に世界は終わった

人々は簡単に信じ込んで

気付けばあっという間に世界は消えた


考えてみれば分かった結末

だけど終わったままでは済まない

これから私は世界を『明るく』する

そうして世界を産んでいく


そろそろ新しい世界が産まれる頃

次の世界はどんな結末になるのだろうか


さぁ見せて欲しい

次の世界はどんなものになるだろうか


最期の時は

いつだって楽しい


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