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詩集『最後の時』  作者: 風並将吾
5/7

諦観的観測者・完全受身老人

-諦観的観測者-


どれだけ手を尽くそうと

必ず終わりはやってくる

それはごく当り前で

自然現象なのだから


抗うことなんて出来ない

逃げ出すことも出来ない

どうすることも出来ない


これは世界の終わり

神様が決めた決断

私達はどんな結末だろうと

受け入れなくてはならない


怖がることないの

混乱することないの

勘違いすることないの


だってこれは

『世界の終わり』なのだから





-完全受身老人-


ああもうすぐ終わってしまう

儂の大事な思い出が

たくさん詰まったこの場所が

跡形もなく消え去ってしまう


儂の息子は

無理にでも生きようとしているらしい

だが儂はこの地に残り

共に去ろうと思う


母なる故郷である地球

ずっと暮らしてきた土地

美しい景色を保有する星

ここは多くの思い出が詰まっている


そんな星を見捨てて

自分だけ生き残ることなんて出来なかろう?


ならば儂は受け入れよう

そして共に朽ち果てよう


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