50話 見せてもらおうか、本物の商人の実力とやらを
俺の家に、プリムラの店の見習い――アイリスという女の子がやって来た。
プリムラは、彼女をしばらくここへ通わせて、商売の仕方を教えるようだ。
俺は夕食のメニューにお好み焼きを焼いてみる事に――。
カセットコンロ2台に、それぞれ鉄板を敷き、加熱しておく。
なお、コンロ2台を連結して長い鉄板を載せたりすると、爆発する事があるので注意が必要だ。
キャベツは千切りにして卵と小麦粉を投入。ダシも入れてかき混ぜる。長芋を入れたりする人もいるが、好みによるだろう。
鉄板に豚こまを敷いて、その上からタネを掛ける。まぁ、作り方には色々と流派があるだろうが、俺はこんな感じで作っている。
隣のカセットコンロでプリムラが俺の真似をして、お好み焼きを作っているのだが、これも作り方を覚えて売るつもりだろうか?
火が通ったら、ヒックリ返すのだが肝心な物がなかった。
シャングリ・ラで慌てて、コテを購入。2個で1000円。
「よっと!」
「わぁ!」
「上手いにゃ!」
焼けたら、最後にオ○フクソースとマヨネーズを掛けて完成。かつお節はどうかな? 警戒されるかもしれん。
「好みで、これを掛けてみるか?」
俺が乗せたかつお節に皆が反応している。
「木の削りカスを乗せてどうするにゃ?」
「これは、魚の干物を削った物だよ」
「旦那の言うとおりだ、魚の匂いがする」
警戒している獣人達を横目に、真っ先にアネモネが食いついた。
「美味しい! これ、美味しいよ!」
「そうか、口に合って良かった」
「ふみゅ? もぐもぐ――美味いにゃ~!」
「ふおっ! こいつは美味い!」
「そうだ、ニャメナ用に酒を用意しないとな」
アイテムBOXから赤ワインとカップを取り出した。
「はぁ、こんな美味い物と美味い酒。もう、金なんて要らないね」
「本当か?」
「だって、飯食うために稼いでるのに、美味い物が用意されてるんじゃ、金は必要ないじゃないか」
ニャメナはお好み焼きを頬張ると、ワインでそいつを流し込んだ。
「何か欲しい物はないのか?」
「そりゃ、武器とか欲しいけどさ」
「そこら辺も俺が貸してやる」
「本当かい?」
「ああ、ミャレーが持ってる弓や剣も俺が貸している物だしな」
もっとも、ミャレーはシャガの討伐で大金をせしめたので、実は金持ちだ。
いい装備も買おうと思えば買える。
だが、全く金を使う気配はないのだが。飯も装備も全部俺が賄っているからな。
「――という事は売り物なんだろ? いいのかい?」
「ミャレーやニャメナが頑張ってくれれば、元は十分に取れるからな」
「そう聞いたら、遠慮は要らないって事か」
「多少はしろよ?」
「ははは! 解ってるって」
ニャメナは大笑いをして、ワインが入ったカップを夜空に掲げた。
「あの、これって凄く美味しいんですけど……このソースが決め手ですよね」
お好み焼きを食べていたアイリスが、鋭い分析をしてきた。
そう――ソースとマヨネーズだ。片方だけで食ってもイマイチ。
両方をあわせる事で渾然一体の旨さが出る。しかし、他の料理でソースとマヨを混ぜてもイマイチなんだよなぁ。
中々、彼女は頭が切れるようだ。プリムラの話では役人の娘らしい。それ故、読み書き計算も出来る。
就職しないと、すぐに嫁にいけと言われるので、職を探していたらしい。
女性1人で商売をしているプリムラを市場で見つけ一目惚れをしたようだ。
「前の餃子って料理にも使ってましたけど――これは?」
プリムラもマヨが気になるようだ。
「これはマヨネーズだな」
「ああ! これがそうなのか? 帝国で凄い流行っているって話を聞いたぜ、何にでも合う黄色いニュルニュルしたソースだってな」
ちなみに、黒いソースに似た物はこの世界にも存在している。マヨネーズだけが無かったらしい。
帝国で流行っている物は、元世界から転移してきた奴が広めているのだろう。
「原料は何なのですか?」
「それはな、プリムラ――酢と卵と油だ。油は植物油な。海獣油はダメだぞ?」
「植物油と言うと、豆の油とか、花の油とか?」
「そうだが――原料が高いから売るのはどうかな? 帝国で広めている奴は魔法で作り出しているようだし」
プリムラが原価計算をしているようだが、高価なソースになるだろうから、商売としてはどうかな?
おれが、マヨネーズを卸してもいいのだが――。
俺から物を供給して商売をすると、俺がいなくなった時に、すぐに商売が破綻してしまう。
スープや煮物なら俺がいなくても他の材料で代用が利くからな。ダシの素ぐらいなら乾物でも代わりになるし。
思いのほか、お好み焼きは皆に好評だった。
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食事が終わって、風呂に入る事になったのだが――。
「え? お、お風呂ですか? でも、男の人の前で裸になるのは……」
そりゃ、年頃のアイリスなら仕方ないだろう。
「それなら、俺は家に入ってるよ」
「私も家に入って、勉強する!」
「アネモネ、今日は風呂には入らないのか?」
「うん!」
「でも、お風呂のお湯だけ魔法で沸かしてやってくれ」
「解った!」
風呂が沸いた後、俺とアネモネは家で勉強。外からは、女達のキャッキャウフフが家の中まで聞こえてくる。
風呂あがりのジェットヒーターはすでに設置済み。使い方はプリムラが覚えているので彼女に任せた。
風呂から上がり、ふわふわになった寝間着にエプロン姿で、プリムラとアイリスは料理の下拵えを行っている。
これが終わったら帳簿の付け方の勉強をする予定だと言う。結構ハードなスケジュールだが、彼女はしばらく、ここへ通うようだ。
そんなに結婚したくないのだろうか?
「だって、相手がオジサンとかなんですよ! そんなの嫌じゃないですか」
まぁ、これが正常な反応だな。
「――という意見に、オジサン好きなプリムラお嬢様は、どのようにお考えでしょうか?」
「男性は誠実さと甲斐性ですよ。見てくれがどうのこうの、惚れた腫れたなんて言うのは若いうちだけ、歳なんて関係ありません」
なんとまぁ、達観しているのだろうか。商売で色んな人をみているせいだろうけど。
「君も十分に若いんだけど……」
「私は実を取りますので」
商人らしいというか何というか。
明日の下拵えと勉強の邪魔をしちゃ悪いので、俺は外にあるニャメナの部屋へいってみた。
「どうだ? こんな感じの部屋だぞ?」
「もう、最高さ! ランプまであるじゃないか。もう天井裏のネズミに齧られなくてもすむんだ」
一体どういう生活をしていたのか。耳を齧られて青くなったりしていたのか?
「それに、晴れた日の昼間なんて灼熱なんだぜ」
確かに屋根裏部屋は暑そう。俺の家も屋根が結構熱くなるからな。
「ランプの灯を点けられたのか」
この世界に売っている灯油ランプは火石による点火式だ。しかも燃料を火石の熱で気化させてから燃やすという、結構ハイテクな仕掛けだ。
だが、俺が買ったのは行灯のような単純な灯油ランプ。
「これがあるからね」
ニャメナが取り出したのは、先端に赤い石が付いている棒。
こいつの尻を捻ると先についてる火石で火が点けられるという――いわゆるマッチ。
灯油ランプは高価なので、皿に芯を浸した行灯も、この世界では広く普及している。
もちろん蝋燭もあるが動物の脂から作るので、やはり高価だ。
「シーツは3枚やるから、洗うのは自分でやってくれよ」
「はいよ~」
「虫除けの魔石は持ってるか?」
「大丈夫だよ」
「そうか、それじゃな」
「あら~、女の部屋へやって来たってのに、何もしないで帰るんですか?」
俺が小屋から出ようとすると、ニャメナがベッドから立ち上がり俺に抱きついてきた。
だが、それと同時に小屋の扉が勢い良く開いた。
「ふぎゃー! 帰りが遅いと思ったら何をやってるにゃ! そんなにやりたかったら、ウチとやればいいにゃ!」
「なんだよ、こっちに少し回してくれてもいいじゃないか」
「断るにゃ!」
「もう、俺の方が上手いからさ。締りもいいし」
ニャメナは俺を誘うように、尻を向けて尻尾で、おいでおいでをしている。
「そんなのウチも負けないにゃ!」
ミャレーも負けじと、尻を向けてくるのだが――こいつ等は……。
「俺は口でも上手いよ~やってみる?」
「ウチ等、牙があるのに口なんかで出来るはずないにゃ!」
全く、なんちゅー会話をしてるんだ。とても、アネモネには聞かせられん。
「あ~なんだ知らないのかい? そういう技があるんだよ。試してみる?」
ニャメナは長く筋肉質の両手を俺の首に回してきた。彼女は俺より背が高いので、本気でこの状態になったら逃げられないな。
「離れるにゃー!」
「はいはい、お前ら騒ぐなって。今日は黙って寝ろ」
ニャメナの腕を外して身体を離す。
「なんだよー乗りが悪いなぁ」
彼女は、俺が誘いに乗ってこないのが不満のようだ。マジなのか冗談なのか、イマイチ判別が出来ないのだが。
「ケンイチは、そこら辺にいる男共とは違うのにゃ」
「それは認めるけどさ」
ニャメナにおやすみなさいをすると、俺は家に戻ってきた。
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――次の日。
プリムラとアイリスは、朝から売るためのスープを作っている。鍋1つでも足りなくなったので、2つ仕込んだようだ。
荷物をアイテムBOXへ入れて、いつものように街へプリムラを送っていく。そして街の手前で、収納から4輪カートを出した。
「今日は荷物が多いな。この荷車をもう1つ出すか……」
「荷車に入りきらない分は、ニャメナに運ばせようかと思っていたのですが」
「同じ物がもう一つあるから、アイリスに引かせればいい」
アイリスに複式簿記を仕込んだ後は、彼女の家で仕込みをさせるようだ。
そうすれば、俺の家から運ばなくても良くなる。
彼女達を見送った後、俺は家に帰ってきて、ミャレーと一緒に小屋作りの続き。
昼前には形は完成した。
ここに小さな窓を備え付け、防水シートとガルバリウム鋼板を貼っていく。これで2度目の製作だ――殆どの作業は把握しているので滞りなく進む。
夕方、プリムラ達を迎えに行き、帰ってきたら飯を食う。それを何日か繰り返し、間に畑作業を挟んだりしたが小屋は完成した。
「さすがに2回目は早いな」
「にゃー!」
ミャレーが屋根の端を掴まえると、屋根の上に飛び乗った。
身体能力が凄すぎる――だが、屋根に手を付いたミャレーが、叫び声を上げた。
「あちゃー!」
彼女は慌てて、屋根から飛び降りた。直射日光で屋根が加熱されていたのだ。
家の屋根は板張りだが、この小屋はガルバリウム鋼板だ。
もしかして――ドアを開けて中に入ると――もわっとして熱気が小屋の中に充満している。
俺は慌てて窓を開けると、ついでに、ここで実験をする事にした。
液体を分離する魔道具を使って、混合燃料から2ストオイル成分を抜く実験だ。
現状オレンジ色の鉱石を掘るためには大型のガソリン発電機を使わないとダメだ。この大型発電機は4ストロークエンジン。
だが、シャングリ・ラで手に入るガソリンは草刈機やチェーンソーに使う2ストロークエンジン用の混合燃料だ。
こいつには予め2ストオイルが混合されている。
このままでも発電機の燃料として使えない事もないのだが、余計な2ストオイルが入っているために白い煙を吐いてしまう。
そいつを取り除いて、普通のガソリンを精製するつもりなのだ。
小屋の窓を開けると床に魔道具を出して準備を始め、上の器に混合燃料を入れる。
そして、中間の器に2ストオイルを入れる。ここに入れた物が、上の器から引かれるわけだ。
直ぐに、左右の通路を液体が流れ始めた。
「これで、10分で1L程処理出来るから――え~と、この缶は4Lか……40分程だな」
――そして40分後、分離は出来たようだが、どうやって確かめようか。
発電機にいきなり使うわけにはいかない。高価な発電機を壊してしまうかもしれないからだ。
「さて、どうしようか……」
シャングリ・ラで、安い4ストエンジンを検索してみる。
そいつで動作試験をして問題なく使えるようなら、ガソリン発電機でも使用出来るだろう。
しばらく検索して1万円ちょっとの4ストエンジンの草刈機を見つけた。
この値段なら彼の国製だろうが、とりあえずガソリンで動作チェックだけ出来りゃいい。
「ポチッとな」
落ちてきた草刈機は簡単な半キットになっているので組み立てる。このぐらいなら、組み立て説明書が無くても大丈夫だ。
一緒に入っていた説明書は漢字ばかりで日本語じゃないし。刃は付属していたチップソーをそのまま使う。
ゲージを見ると一応オイルが入っているようだが、全く信用出来ないので全部抜いてから1流メーカー製を入れた。
本気で使うなら、全バラしてチェックしたいところだ。
昔、ネットオークションで、スーパーカ○の彼の国製ピーコエンジンを買った事があったが、酷い出来だった。
エンジン内には金属粉が一杯、ベアリングはガリガリ、そのまま使ってもすぐに故障を起こしただろう。
そんな苦い思い出を頭に浮かべながら――実験用に精製したガソリンをタンクに入れて、キャブに燃料を送るボタンを押す。
チョークを引いて、リコイルスターターを引くと一発で始動した。
いつもの2ストエンジン仕様に比べると、かなり静かだが順調に回っている。
「大丈夫そうだな」
そのまま、辺りの草刈りをしてみることにした。
草刈機を振り回し生えている青草をなぎ払う、一面に広がる青臭い香りが鼻に付く。
「キー!」
「あっ!」
――と思ったが、もう遅い。草むらの中に隠れていた、ネズミのような生き物を真っ二つにしてしまう。
うわぁ――これは後で洗って油を点さないと……血が残っていると錆びるのだ。
これは、草刈機を使っていると結構ある出来事。蛇やらネズミやら、時には狸やら。
もちろん人間を切る事故も多発する。非常に危険な道具なのは間違いない。
しかし、実験用のガソリンを入れたエンジンは順調に回っており、1時間程、草刈りをしたが問題ないようだ。
これで、ガソリンの問題も解決したな。混合ガソリンは4Lで1000円程だから、リッター250円だ。
元世界の感覚からすると少々高いが致し方ない。
それにガソリンはあまり使わないからな。重機やトラックはディーゼルだし。
乗用車を買ったとしても、ディーゼルエンジンのSUVなどであれば、バイオディーゼル燃料が使えるから困ることもない。
この燃料があれば、ガソリン発電機を使って、薔薇輝石をガリガリ掘れるわけだ。
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それから1ヶ月、プリムラ達を街へ送迎した後、ガリガリと岩を掘り続け、採掘したオレンジ色の石の査定総額は1500万円ちょっと。
まだ、石はあるのだが、崖の内部に入り込んでいるので、これ以上掘るとなると大きく崖を崩さないと無理だ。
それこそ大型重機や爆薬等が必要になる。
崖の上の森は、アネモネのキノコや薬草集めと、ミャレーとニャメナの格好の狩場として役立っている。
そしてプリムラの店だが――。
アイリスの親を巻き込み保証人にさせ、小さな倉庫を借りると、そこで商品の仕込みを始めた。
彼女の親は役人だ――絶対に儲かる――この言葉に弱い。
実際に、プリムラの店は儲かっている。毎日15万円~20万円を売り上げて年商は7000万円を超える勢いだ。
俺が命がけでやった討伐の報奨金を1年で軽くオーバーしてしまう。
しかもアイリスを総支店長兼教育係にして店員を集め、既に支店を2店出しており、グループ年商は2億円に迫る。
娘が大金を稼いでくる、アイリスの親もホクホク顔だ。
これが本物の商人の力か。俺みたいなナンチャッテとは、わけが違う。
ただし縛りはある。商品の料理に俺がシャングリ・ラから買って供給しているダシの素を使っているのだ。
これが無ければ、人気のある料理の味にならない。うま味調味料は偉大だ。
店員の誰かが裏切って似たような店を出しても、この味は簡単には出せないのだ。
「お嬢1人でなんでも出来ちゃうんだなぁ。俺なんて計算も出来ないから、何が何やらさっぱり解らないうちに、どんどん店がデカくなるんだからさ」
暗闇とLEDランタンの明かりの中、家の前に置かれたテーブルに並べられた晩飯を食いながら、ニャメナが呟く。
「そんな事はありませんよ。全てケンイチが教えてくれた知識と魔法、そしてアイテムBOXのおかげです」
「いや、君の手腕は凄い物だよ。さすが大店マロウさんの娘だ」
「ケンイチのお膳立てがあればこそですよ。これをゼロからやろうとしたら、並大抵の事ではありません」
確かに俺のチートがなければ色々と苦労はするだろうが、彼女ならやるだろう。
プリムラが稼いだ金は商業ギルドに預けられて、彼女が持つギルドの証の中へ伝票が収められ――。
そして普段使う金や余った金は、俺のアイテムBOXの中へ入れている。
ギルドの口座へ入れておけば他の都市のギルドでも引き出す事が出来るのだが、元世界と違うところは利子が付かないところか。
元々銀行ではないので、これは仕方ない。それに利子どころか僅かだが口座保管料が徴収される。
それでも盗まれる心配がないので、ギルドへ預けている者は多い。
「でも、お嬢。店を大きくしても、アストランティアへ根を張るわけじゃないんだろ?」
「ええ、いつでも支店を切り離して旅立てるようにしてあります。誰かさんが逃げ出しても、すぐに追いかけられるように」
「プリムラ、それに関しては俺が悪かったよ。ただ、あの場合はマロウ商会に迷惑が掛かると思ってだな……」
「聞きません」
「はは! 大丈夫だよ、お嬢。旦那が逃げたって俺の鼻ですぐに追いつけるから。特に旦那が使う変な魔道具の臭いは独特だ。逃げられっこねぇ」
「にゃー! ウチも絶対に逃さないにゃー!」
くそう、文明の利器による移動は速度は速いが、跡が残りやすい諸刃の剣。
「頼りにしていますよ」
ダメだ、プリムラの中では、俺の信用がガタ落ちしているらしい。
まぁ、それも仕方ないのだが……。
暗闇の中、夕飯は続いたがプリムラが何か考え事をしている。
「プリムラ、どうした?」
「……あの、お願いがあるのですが?」
「まぁ君の願いなら、可能な限り応えたいが……」
彼女の話では、貴族のための宝石が欲しいと言う。
もう貴族とパイプを作ったのか?
俺は面倒なのは嫌いなので、貴族を避けているが、プリムラやマロウさんは貴族を利用するだけ利用する、本物の商人だ。
何はともあれ話を聞いてみる事にした。
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