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47話 崖の上


 崖に埋まっているオレンジ色の石を採取するため――。

 そして更に、崖の上に広がる前人未到の森を目指すため、俺は工事用の足場に使われる単管という鉄パイプを使って、上に登るための足掛かりを作ることにした。


 先ずは、足場を組むための土台を作る。足場を置くなら水平にしなくちゃイカンからな。


「ユ○ボ召喚!」

 呼び出した重機に乗り込むと、足場を作る場所の地ならしを始めた。

 燃料は魔道具を使用して作ったバイオディーゼル燃料がタップリとある。

 地面が水平になったら板を敷き、単管を立てるための固定ベースを8個置く――400円×8個で3200円。

 そこに3mの単管を立てていくのだが幅は1mだ。つまり、3m×3m×幅1mの骨組みの箱を9個積み重ねて、足場を作るわけだ。

 単管を組むためには、黄色にメッキされた単管クランプという物を使い――こいつのナットを電動ドライバーで締めていく。


「何を始めたにゃ?」

「鉄の管で、この崖を登るための足場を作ろうと思ってな」

「この崖を登るにゃ?」

「多分、誰も登った事がないと思うから、薬草やらが一杯あると思うぞ」

「魔物や獲物もいるにゃ?」

「魔物や動物がこの崖を登れると思えないんだが――上には動物はいないんじゃないか? 鳥は飛べるから住んでいると思うが」

 高い木から飛び移ったりする事はあるかな? 実際、どうなっているかは、行ってみない事には解らないが。


「面白そうだにゃ! 手伝うにゃ」

「おお、頼む。力持ちのミャレーがいれば助かるよ」

 一応、設計図も描いた。

 1mの単管2000円が24本――4万8千円

 3mの単管3000円が48本――14万4千円

 筋交いに4mの単管が欲しいのだが、売ってないようなので、2mの単管を連結して使う事にした。

 2mの単管2500円が42本――10万5千円

 これに、管を連結するためのジョイントと単管クランプを山のように使う――全部で10万円前後か。


 おっと、上に登るための階段を忘れていたな。

 2m+2mの単管を45度の角度で取り付けて、そこに自在ステップという板を設置して階段を作る。

 各階段には板が10枚必要だ――階段の材料費はざっと14万円也。


 それと足場には水平の板が必要だ――長足場と言うらしい、こいつが8枚で8万円


 〆て約62万円の材料費プラス人件費無料。

 高所作業車を買えば400万円はするのだから、かなり安い。

 崖の岩を削って階段等を作ったら、いつ出来上がるのか解ったものではない。

 だが、この単管を使った足場なら数日で組み上がる。

 本当は崖の上まで足場を組むことが出来ればいいのだが、これ以上デカくすると、アイテムBOXへ入らなくなる。

 こんなオーバーテクノロジーを放置して逃げないとダメ――そんな事態になったら困るからな。

 そんなに色々と心配なら何もしない選択もあるのだが――いくらスローライフとはいえ、そんなのはつまらないじゃないか。

 崖に埋まっているオレンジ色の石もそうだが、上の森にもお宝があるかもしれないのに。


 電動ドライバーをもう1台買って、ミャレーに単管クランプを締めさせてみたが、上手いこと道具を使う。

 こういう単純作業は得意なようだ。そして高い所にも平気で登っていく。

 安全帯を付けろと言っても、要らないと言う――高さに対する恐怖心が全くないようだ。


「私もやる!」

 俺とミャレーの作業を見ていたアネモネも手伝うと言う。まぁ、電動ドライバーを使って、ボルト締めぐらいは出来るか。

 勿論もちろん、アネモネには安全帯を付けて、使い方もしっかりと教える。

 子供だと過保護にしないで、出来る事はやらせる。俺自身も、もっと彼女を信頼してやらねばならない。


 彼女達に手伝ってもらった結果、3日で足場は完成した。

 安全のために崖にもアンカーを打ち込んでロープを使って固定しているが、こんな物を作るのは初めてで、これで安全なのかも不明なのだが……。

 

「おお! やった! 完成した! いやぁ、為せば成るもんだな」

「にゃー!」

 ミャレーは足場へ駆けていくと、まるでジャングルジムへ登るように、次々と鉄パイプを伝って上に登っていく。


「うみゃー! 高いにゃ!」

「私も登る!」

 アネモネは単管で作られた階段を登って上にいくと、ミャレーと一緒に気勢を上げている。

 気がつけば、いつの間にかベルもやって来て足場を隅々まで調べていた。

 俺も階段を登り、そこから見える景色を眺めて楽しんでいたのだが――。


「ヤバ! もう、こんな時間か。ミャレー! プリムラを迎えに行ってくる」

 完成したのが嬉しくて、プリムラを迎えに行く時間を少々過ぎていた。

 この世界には個人用の時計はないが、街の鐘の音で大体の時間が把握出来る。聞くところによると日時計と水時計で時間を計って鐘を鳴らしているらしい。

 日時計で正午を決めて、それに合わせて水時計を設定する仕組みだと言う。

 俺も、この世界の正午に合わせて時計をセットしている。


 慌てて、バイクに跨がり彼女を迎えに行くと、既にプリムラは街道で待っていた。


「御免よ、プリムラ」

「いいえ――崖で作っていた物は完成しましたか?」

「まぁ、おおよそな」

「よっ! 旦那!」

 今日もプリムラの護衛――ニャメナが一緒だ。


「今日も遊びに行っていいかい?」

「言っておくが、もうお客さん扱いはしないぞ?」

「はは、解ってるよ旦那」


 ニャメナと一緒に家へ帰り、出来上がった足場を彼女に見せた。


「こりゃ一体なんだい?」

 ニャメナは一言漏らし、足場へ走っていくと鉄棒の蹴上がりのように次々と上に登って、こちらを見下ろしている。

 どうも獣人は、この手の物を見ると登らずにはいられない種族のようだ。


「そこから、上の崖に登ろうと思ってな!」

 足場のてっぺんにいるニャメナに声を掛けると、彼女が飛び降りてきた。

 身の軽さがもの凄いな。特撮無しでアクション映画を見ているような感じだ。


「上に登るって?」

「この崖の上に登った話って聞いた事があるのか?」

「いや、ないねぇ。大体、どうなっているのかも解らないし」

「上にも森があって、あそこの滝はこの高地だけの水で潤っている。そして――多分、何処にも繋がっていないから魔物もいない」

「なんで、そんな事が解るんだい?」

「魔法を使って空から見たからな」

「はぁ……?」

 ニャメナが呆れたように、掌を上に向けた。俺の言う事を信用していないのだろう。


「あの……ケンイチ」

「なんだい、プリムラ?」

「前々から聞こうと思ってたんですけど……こういった鉄の管やらが、沢山アイテムBOXの中へ入っているのですか? それに、私達が毎日食べている柔らかいパンとか――」

「さすがプリムラ、気がついてしまったか……実はな、俺が魔法で作り出しているんだよ」

「パンをですか……?」

「そう」

 彼女も俺の言葉を信用していないような顔をしているのだが。


「ほらほら、段々俺が信用出来なくなってきただろ? 帰るならいまのうちだぞ?」

 ちょっと強引にプリムラを抱き寄せて口づけをする。

 彼女も嫌がる風でもなしに、それを受け入れているのだが――。


「帰りません……」

 彼女のその言葉を聞きながら、腰から尻へとでて太腿の辺りで止めた。


「旦那ぁ――そういう事を目の前でやるのは勘弁してくれませんかねぇ、俺には目の毒だ」

「なんだ、良い女なのに相手がいないのか?」

「は! くだらん男なんて、こっちから願い下げだねぇ」


「ケンイチ~!」

「にゃ~!」

 家から、アネモネとミャレーがやって来たので、家に戻る事にした。


 夕飯の後、皆で風呂に入る事に。また、アネモネの魔法の出番だ。


「だが、待てよ……」

 道具屋の爺さんが、アルミを触媒にして魔法の出力を上げられると話していたな。

 実際に使ってみて、威力も上がったらしいし……。

 試しにアネモネにも使わせてみるか。

 俺は、シャングリ・ラからアルミ板を購入して、彼女に手渡してみた。


「アネモネ、この金属を握って魔法を使ってみな」

「これ?」

「この金属があると、魔法の威力が上がるらしい」

「ああ、道具屋の爺さんもそんな事を言ってたにゃ」

 耳の良いミャレーは、俺達の会話を聞いていたようだ。


「うん、やってみる!」

 2つ並べたドラム缶風呂に水を入れて、その前にアネモネが立つと精神を集中し始めた。

 追加したドラム缶風呂の方にも簡単な上り台を付けてあるが、それを外して彼女の魔法に備える。

 アネモネの精神集中に呼応するかのように、空中からきらめく青い光が生まれて集まっていく。


『む~! 憤怒の炎(ファイヤーボール)!』

 顕現した火炎は巨大な炎の柱と化して、ドラム缶を包み込んだ。


「おわっ! あちちっ!」

 凄い熱量だ。威力凄すぎだろ! これじゃ、牙熊も一発で黒焦げになるぞ。

 そして、突然火が消える。普通の炎と違うところはここだな。突然現れて突然消える。

 ドラム缶はカチカチと音を立てて、かなりの熱量で炙られたのが解る。元世界の家で使っていた薪ストーブを思い出した。


「凄いにゃ!」

「こんな小さい子が凄いねぇ! これだけの威力の魔法はベテラン冒険者でもそうそういないよ」

 歴戦らしいニャメナが言うのだから間違いないだろう。


「び、びっくりしたぁ!」

 その魔法を使った本人が一番びっくりしている。


「魔法を使った感じはどうなんだ? いつもより沢山魔力を使って疲れたとか?」

「ううん、そんな事ないよ。前と同じぐらいかな?」

「それじゃ、前と同じ威力なら、少ない魔力で沢山魔法が使えるって事か」

「うん、そんな感じかな……」

 どうやら、未知の体験なのでアネモネも戸惑っているようだ。


「あちゃー! これ、お湯が熱すぎるにゃ!」

 風呂に手を突っ込んだミャレーが飛び上がった。!


「どれどれ? あちっ! マジで熱い!」

 こりゃ熱くて入られない。薪を使わないで風呂が沸く程の威力って事か。


「どうするにゃ?」

「まぁ、このお湯をそっちの風呂へいれて、水で埋めればいいだろ」

「ああ、そうだにゃ! さすが、ケンイチにゃ」

 こんな事で感心されても困るな。

 とにかく、魔法1発で風呂が2つ沸いてしまった。こりゃ便利だ。アルミなら、シャングリ・ラでいくらでも手に入るしな。

 だが、爺さんの魔法でも解っていた事だが――こりゃアルミの流出を防がないといけないな。


 今日作った足場から崖の上に登るために、アルミ梯子を使おうと思ったが、それは止めるか……。

 何かあって梯子を回収出来なかったりすると、トラブルになりそうだ。

 これだけ威力が上がるなら、悪用や戦に使おうとする奴が出るに決まっている。

 もし人に渡すのなら、慎重に人選をしなければならないな。


 崖の上に登る手段は――普通に45度の単管で、また階段を作っておいた方が良さそうだ。

 一体化しなければ、別々にアイテムBOXへ収納出来るだろう。

 

 ------◇◇◇------


 ――次の日。

 プリムラに聞くと今日は休みにすると言う――どうやら俺が作った足場が気になるようだ。

 皆で寝たベッドをアイテムBOXへ収納した後、そこにテーブルを出すと牛乳を掛けたグラノーラを一緒に食べる。


「だって、気になるでしょ?」

「俺も気になるねぇ。お! これもパリパリしてて甘くて美味ぇなぁ、こんな美味い物ばっかり食っていいのかね」

 ニャメナもグラノーラの味が気に入ったようだ。


「崖の上には誰も登った事がないんだろ?」

「そりゃ旦那。あんな凄い物を誰も作れないし。岩を削って階段を作るとなると、国の事業じゃないと無理だよ。少なくとも俺は聞いたことがないねぇ」

「これだけ世界は広いんだ、変わり者が1人ぐらいいてもいいと思うがなぁ」

「そんな変わり者は旦那が初めてって事さ」

「そうか」

「そうですわ」

 プリムラも俺を変わり者だと思っているらしい。実際に異世界人で変わり者だからな、仕方ない。


 皆で朝食を食い終わった後、最後の仕上げに取り掛かる。

 1mと3mの単管、そして自在ステップを組み合わせて、45度の階段を作って足場の上に置く。

 足場は、3mの単管を縦に3本使ったので地上から9mだが、その足場の天辺と同じ高さにオレンジ色の石の層が斜めに入っている。

 この石を採掘したいのだ。キラキラと光る透明なオレンジ色の石が輝いている。採掘の邪魔にならないように階段を設置した。


「この石を掘りたいんだよ。そのためにもこの足場を使うつもりだ」

「へぇ~、こりゃ綺麗だね。価値はあるのかい?」

 ニャメナも一緒に、オレンジ色の石を興味深そうに見ている。


「とりあえず、掘り出してみないと解らないな」

「けど、金槌とタガネで掘るのは大変だぜ?」

「まぁ、いい魔道具があるんだよ。街の奴等には話すなよ」

「解ってるよ。世話になってるのに、そんな事をするはずがないじゃないか」


 最後に設置した階段の天辺から崖の上へ4mの長足場を渡せばいい。1枚だと狭くて危険なので、3枚を並列に設置して、ずり落ちないようにロープを使って固定した。

 これで落ちる事はないだろう。

 さて、渡ってみるか――と、思ったのだが。

 ――崖の上は丈の長い草に覆われている……。長足場が緑を分けて向こうへ渡っているのだから、間違いなく接地しているはずなのだが……。

 なんとも言えない不安が残る。


「にゃー!」

 ミャレーがぴょんぴょんと足場の上を飛んで崖の上に一番乗りをした。


「大丈夫か?」

「大丈夫だにゃ! だって、ケンイチが作った物だにゃ!」

 いやいや、ちょっと信用しすぎだろ。獣人の恐怖心のなさが少々羨ましい――ビビリながら、俺も足場を渡り崖の上に到着した。


「やった!」

 崖の上からの展望は素晴らしい、キラキラと光る湖面が眼下に見渡せる。

 しかし下を見ると当然ながら急転直下で奈落の底だ。キン○マがムズムズする――通称タマヒュンだ。

 キン○マがない女にはない現象と思いきや、女にも同様な感覚があるらしい。


「おおっ! いい眺め!」

 足場の上から2mの違いだが、また違う景色に見えるような気がする。

 俺が喜んでいると、下から声が聞こえた。


「ケンイチ、私もそっちへ行きたい」

 アネモネの声だが少々待ってもらう。草が伸び放題なので、どこが崖の縁か解り難いのだ。


「アネモネ、ちょっと待て。今、草を刈るから」

 アイテムBOXから草刈機を取り出すと、バリバリと草を刈り始める。


「な! なんの音だ?!」

 けたたましいエンジンの音に、ニャメナが戸惑っている。


「草刈の魔法の音だ。直ぐに終わる」

 周囲をぐるりと刈って、崖の縁が見えるようになった。渡した長足場の端に杭を打ち込むと、こちらからも動かないように固定した。


「ケンイチ! 行ってもいい?」

「ああ、いいぞ。 気をつけてな」

「うん」

 アネモネがプリムラと一緒に階段を手を付いて上り、恐る恐る長足場を渡ってくるのを抱きとめた。


「わぁぁ、凄い! 湖の端まで見えるね」

「ああ、あそこにサンタンカの村も見えるぞ。だが村の他には、湖の周囲に人が住んでいるような節は見えないな」

 クロトンの一件以来、サンタンカの連中は何も言ってこない。こちらには全く興味がないようだ。

 それに、クロトンというよそ者を入れたために、トラブルを引き込んでしまったのだから、余計に排他的になったのかもしれない。

 干渉されるのは好きじゃないから、好都合って言えば好都合なのだが。


「本当に崖の上に上れるとは……旦那、凄すぎるよ!」

「人には内緒でな」

「こんなの誰も信用してくれないよ」

 ニャメナが呆れた顔をするのだが――それを見たプリムラが笑う。


「ふふ、皆さん同じ事を仰るのね」

 プリムラの言うとおりだな。

 金属のパイプで数日で足場を組んで、崖の上に上るための階段を作った――なんて言っても誰も信じないだろう。

 

「にゃー!」

 喜び勇んでミャレーが森の中へ駆け込んでいくと――それに一緒についていく黒い影。

 いつの間にか階段を上ってきていた、ベルだった。

 梯子だと彼女は上れなかったかもしれないが、この階段なら森猫でも上れるのだろう。


「おいおい、もうちょっと慎重になれ!」

「旦那、怪しい気配はないけどねぇ」

「そうなのか?」

 獣人達は警戒していないし、ベルもそうだ――という事は大丈夫なのだろう。

 しかし、こうやって突っ込んでいって、デカい魔物をトレインされるのは困るんだがなぁ。


「ケンイチ! いい物があるにゃ! こっちへ来るにゃ!」

「なんだなんだ」

 ミャレーの大声に惹かれて、森の中へ脚を踏み入れる。

 中へ入れば薄暗いので下草が殆ど茂らず腐葉土が見えるのは下の森と一緒だ。

 ミャレーが叫んでいる場所へ向かうと大木の周りに薄っすらと白い輪が見え、そこから細長い物が生えている。


「ノビキノコにゃ」

「これがそうか」

 この細長いのが伸びきると、小さな傘を開いてすぐに枯れると言う。それ故、傘が開く前の物が採取に向いているらしい。


「早速、採って晩飯に使おう」

 確かに、このキノコは分かりやすく、目にもつきやすい。

 キノコの場所から戻ってくると、アネモネとプリムラが薬草を探していた。


「ケンイチ! ケンイチが刈った草の中にも赤露草があったよ」

「本当か? 気が付かなかったな」

「俺が探してやるよ。足元にあるなら匂いで直ぐに解るから」

 ニャメナが自慢の鼻で手伝ってくれるようだ。


「頼むよ。ノビキノコで美味い晩飯を奢るからな」

「そいつは楽しみだね」


 やはり、この崖の上は当たりだったようだ。

 

「アネモネ、プリムラ、あまり崖の端には行くなよ。崩れて落ちるかもしれないからな」

「うん」

「解りました」

 

 しかし子供に、こんな危険な場所へ来させるのはなぁ――とは言っても、この世界じゃ12歳になれば、働き始めて大人扱いされるって話だし……。

 子供扱いは良くないのか――子供なんて全く縁がなかったのに、いきなり子持ちみたいなもんだからな。

 どう接していいものか……悩むねぇ。


 

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