僕が神話級?マジかぁ……。
3話連続投稿……。
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やあやあ、こんにちは!
レジェンドエルダーミミックから進化?なのかな?
まぁいいや……。
取り敢えず、箱型魔物から卒業したミミックだよ!
あれから森の中を歩き続けてはや3日……、ようやく街らしきものが見えまして、そろそろちゃんとした名前考えないとな~、なんて考えている今日この頃。
もう何度目か分からない黒飛蜥蜴の襲撃にイライラしてます。
……今日の虎徹(手作りのボロ槍、刀じゃないけどそう命名した)は血に飢えておるわ!!
「やぁ!たぁ!……やぁぁぁぁぁぁぁ!!」
うーん、可愛らしいお声……。
本当に僕の声なんでしょうかねぇ……。
っと、討伐終了!
やっぱり人の体の方が動きやすい!
ククク、フハハハハハハハハッ!!
そんなわけで、黒飛蜥蜴を蹴散らしました。
ある程度黒飛蜥蜴食べまして(なんだか箱型の時とは違ってとても固かった)僕は街に向かった。
おお、リアルな門番さんやで工藤。
取り敢えず話し掛けるんや工藤。
それがゲームで培った攻略法の一つやで工藤。
……ところで工藤って誰だ。
「あの~、ちょっといいですか?」
門番さんに控えめに声を掛けると、僕に気付いてこちらを見ます。
うん、キリリとしたいかにも強そうな筋肉お兄さんです。
「ん?なんだお前?街に入りたいのか?入るには身分証持ってないと無理だぞ。」
なんと、身分証ですか……。
持ってるわけないじゃない、魔物だったんだもの。
という訳で持ってない事を伝える。
すると、訝しげにしつつも、答える門番さん。
「……それなら銀貨一枚かそれ相当の代物で代用するかだな。持ってなきゃすまないが中には入れん。……持ってるか?」
「ん~……、あ!じゃあこれとかどうですか?」
僕が出したのは持ってきてあった前の僕の体であるレジェンドエルダーミミックの箱。
これで駄目なら野宿決定。
門番さんの返事はいかに!?
「……こりゃまたえらいもの持ってきたな…。これはなんだ?」
ジト目でこちらを見る門番さん。
どうしましょう、野宿決定?
取り敢えず聞いてきているので質問には答える。
「ええっと……、レジェンドエルダーミミックの死体?かな?」
僕は冷や汗を垂らしつつ答えます。
すると門番さんは顔が引き吊ってます。
「……はぁ!?神話級のモンスターの死体だとぉ……!?」
……ナニソレコワイ。
僕神話級モンスターだったの?
これって前の姿だったら問答無用で攻撃されてない?
いやそもそも逃げられるかな?
うわぁ、危なかった!マジで危なかった!
進化?して良かった本当!
「と……取り敢えず冒険者ギルドに来てくれないか!?流石にそれは受け取れない!!ちょっと待ってろ、今仮の身分証持ってくるから!!」
なんだか面倒な事に巻き込まれそうです。
どうしましょう……。
◎
という訳でなんとか街に入れました。
ただ目の前には眼鏡をかけたインテリさんと門番以上のムキムキマッチョさんが座ってます。
二人の視線が怖いです。
僕?僕はがっちがちになって座ってますよ!
だってこのギルドマスターとサブマスターですよ?
お偉いさんが目の前に二人も居るんですよ?
緊張しない訳ないじゃないですか!!
「……取り敢えず自己紹介しようか。俺はここのギルドマスターをやっているダンガスだ。宜しくと言っておこう。」
ムキムキマッチョさんはダンガスさんと言うらしいです。
身長2メートルあるんじゃないか?ってくらいでかくて、腕なんて僕の腰回り以上のでかさですよ。
……もうマッチョさんで良くね?
「……私はこのギルドのサブマスターをやっています、レスターです。宜しくお願いします。では早速ですが、貴女のお名前とあの魔物の死骸をどこで手に入れたかを話してほしい。」
わぁお……名前考えてなかった。
どうしましょう……。
門番さんを待っている間の空白時間……。
ミミック「……暇です。というか、何時までかかるのかな?あれから三十分も待っているんだけれど……。
お陰で周りから変な目で見られてるよ!!
恥ずかしいよぉ!!
……ってそう言えば僕、裸ローブだから裸足じゃん!!」