犠牲者
「とりあえず、何か役に立つものでも探すか」
「…もうすでに探したんじゃ…?」
「そぉだろうよ」
「あくまで部屋の位置だけだろ、中に何があるかまでは見てはいないだろ?」
「まぁ、たしかにそぉだな」
そして、そんな感じで僕たちは二度目のとでもいう探索を開始した。
まぁ、二階から探索だ。
別にベッドがあるからなんていう下らない理由とかじゃなくて、ただ単に、外から見た二階の大きさと、実際に二階に上がった時の差が大きすぎる。まぁ、要は、まだ見つけていない部屋があるはずということになる、ということだ。
それが分かっている上でのこの探索だ。
だけど、案外簡単に見つかった、寝室のクローゼットの先に部屋があったのだ。
まぁ、僕の手柄ではなく、紀葉がみつけたのだけど。
「なんだこれ?ケータイか?」
部屋の真ん中にある台の上にケータイらしきものが3台置いてあった。
「………そうっぽい」
「んじゃとりあえず頂こうぜ?」
そういいつつ、貰っておいた。
まぁ、さっき在るものはご自由にお使いくださいって言われてる訳だし、いいじゃん。
「一応これで連絡手段はとれたな」
「まぁ、あんまり使うような事にはなりたくはないけどな」
「………………メールが来てる…?」
「ん、本当だ」
「誰からだぁ?」
[Re:脱落者のお知らせ]
[No,5 No,8が脱落いたしました。]