第714話 トマト料理を食べに行こう その7
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【登場人物】
鏡 だいさんじ所属VTuber 社長系VTuber
御旗楯無 だいさんじ所属VTuber DKVTuber
大洗湊斗 だいさんじ所属VTuber 天然ホストVTuber
躑躅館咲 だいさんじ所属VTuber トマトが苦手
御城たてる だいさんじのお疲れサラリーマン 良心の男性V
麦畑一二三 だいさんじ所属VTuber おかまのエルフ
桃山五両 だいさんじ所属VTuber おきつね遊び人
【シチュエーション】
いつまで待ってもはじまらないクッキングに男料理VTuber投入。
たてると五両、そして一二三の三人による美食倶楽部がはじまる……!
◇ ◇ ◇ ◇
一二三「まあ、流石にお料理の内容が被っちゃうのはよくないわよね」
「至高のチャーハン対決! とかならまだしも、トマト料理対決だし!」
御 城「四人には、これから自分が作る料理について」
「自己申告をしてもらおうと思う」
「さて、まずはタカアシガニとチャーシューを持ってきた、鏡くん」
「君はいったいその材料で、なにを作ろうとしているのかね!」
鏡 「普通にトマトラーメンですが?」
三 人「出たよ! 麺屋鏡!」
―――――――
捕捉 麺屋鏡
―――――――
ラーメンについては一家言ある鏡さん。
お料理得意系VTuberの二人も黙らせるほどのこだわりがある。
それはもう周年企画やR.I.Pの企画で、ラーメン作っちゃうほどの。
彼のラーメンに対する情熱をして「本物のラーメン屋も逃げ出す」と戦慄した、躑躅館さんがつけたのが「麺屋鏡」という渾名である。
なお、本人は、
「おおげさな。スープくらい一昼夜煮込んで作るでしょ」
とのこと。流石は社長、スケールが違う。
―――――――
鏡 「トマトラーメンって、けっこう最近ではメジャーになりましたけど」
「まだまだ伸びしろのある分野だと思うんですよね」
「そこを今回、拡げていけたらな……と、思っております!」
御 城「思っておりますじゃねえ! 料理への心構えが違う!」
桃 山「ガチじゃないですか! もうちょっとゆるく行きましょうよ!」
「ご家庭で簡単さくっと! その気になったら作れるくらいの!」
鏡 「いや、せっかく作るのに妥協はしたくないですから」
一二三「あらやだこの子ったら、言い出したら聞かないんだから」
「そういう頑ななところ、心配になっちゃうわ……!」
躑躅館「社長ってばガチじゃん」
「こんなしょーもない外ロケで勝ちを獲りにきてるよ!」
「どうすんの! 御旗さん! 湊斗の兄貴!」
御 旗「ぶっちゃけると、それはこの企画に対する侮辱だよね」
「トマト料理で勝負だって言ってるのに、高級食材持ち込むとか」
「トマトの味で勝負するつもりがない」
「社長! 見損なったぞ! お前はそんな弱虫なのか!」
社 長「逃げ……?」
「私は至高のトマトラーメンを作るために」
「妥協はしない……それだけの話ですが?」
御 旗「……ふっ! どうやらアイツの決意は固いようだ!」
「俺たちは大人しく、二位争いをしておこうぜ!」
躑躅館「なんだよそれ! 頼りになんねーな! この口だけDK!」
大 洗「分かった。俺に任せろ、躑躅館」
躑躅館「湊斗の兄貴!!!!」
大 洗「社長! アンタがいくら豪華な材料を用意しようと!」
「タカアシガニとチャーシューとトマトで極上のラーメンを作ろうと!」
「それはあくまでラーメンという物差しの上でのうまさでしかない」
鏡 「なるほど」
「流石は大洗さん、文句しか言えない二人と違って」
「割としっかりレバーに入る正論を刺してくる」
「しかし、だからなんだというのか!!!!」
大 洗「ここに俺は宣言するぜ!」
「トマトという物差しの上で、俺はアンタに勝ってみせる!」
「真のR.I.Pのトマトマエストロは!」
「この俺だって証明してみせる!」
御 旗「おっ、いうじゃん、湊斗っち!」
「やっぱりね、それくらい言ってくれると頼もしいよね!」
「よ、アンタが大将!」
躑躅館「湊斗の兄貴! よく言ってくれたよ!」
「ところでトマトマエストロは」
「いったいどんなトマト料理を作るつもりなんです?」
大 洗「それはもちろん、トマトのうま味を存分に味わえるあの料理」
「モッツァレラチーズとオリーブを合わせて」
「こりゃウマいズビぃ! と、億○が唸るあの料理!」
「カプレーゼだぜ!!!!」
躑躅館「まんま生トマトの料理じゃないですか!!!!」
「だから、僕はトマトダメだって言ってるでしょ!!!!」
大 洗「まあまあ、欺されたと思って食べてみなって!」
「肩からボロボロと垢が取れて、肩こりが治っちまうぜ!」
躑躅館「嫌だよ! そんな奇妙な健康料理!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
R.I.Pの奇妙な冒険(清水K介さんちの畑)。
大洗さんは分かっておりますね、躑躅館くんの弄り方を。
けれども、一番分かっているのは御旗くんなんでしょうね。
彼はいったいなにを作るつもりなのか……!
そしてトマトラーメンは普通に美味しい!
火を通したトマトは、トマト嫌いでも大丈夫!(諸説あります)
なんだかんだで躑躅館には優しい鏡さんなのでした……!
とはいえ、扱いが雑なのはもうどうしようもない。(諦め)
鏡がラーメン、大洗がカプレーゼ! なかなかトマト料理の大御所を押さえたところで、残り二人はいったいなにを作るのか! というかそもそも作れるのか! トマト嫌いはトマト料理を作るのも嫌い……大丈夫か、躑躅館くんと不憫なVTuberの今後が案じられた方は、ぜひぜひ応援コメント・評価・フォローなどよろしくお願いいたします。m(__)m




