第705話 怒れ! Bちゃん! その5
【宣伝】
「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m
○GCN文庫さま 商品ページ
https://gcnovels.jp/book/1872
○メロンブックスさま 通常版(SS付き)
https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2905033
○ゲーマーズさま 限定版
https://www.gamers.co.jp/pd/10794723/
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
八丈島うみ DStars3期生 センシティブ委員長
出雲うさぎ DStars3期生 妹系巫女さん
五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ
石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎
種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV
横須賀らむね DStars4期生 アメリカンネイビーガール
東山ごりら DStars4期生 幸薄そうな清楚少女
高円寺ラム DStars4期生 悪くない陽キャ
鳥羽レーヌ DStars4期生 お姫様系VTuber
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
【シチュエーション】
いつも冷静なバランサーのBちゃんが本気でキレる。
彼女だってDStarsのことが大事なのだ。だからこそ言うことは言う。
しかし、言い方ってものがあるんじゃないだろうか……?
◇ ◇ ◇ ◇
らむね「これはこれはシャッチョじゃないですか~!」
「珍しいデスねぇ~! こんな時間にぶらぶらしてていいんですか~!」
「もっと社長としてやるべきワークが! ミッションが!」
「あるんじゃないデスか~?」
社 長「らむねくん」
「そうやって煽れば僕が取り乱すと思ったら大間違いだよ」
「君のやり方はBちゃんを見て学習させていただいた」
「非常に古典的なやり方だね。反吐が出るよ」
らむね「…………ッ!」
「言ってくれるじゃないですかァ……ッ!」
社 長「君の目的はそもそもBちゃんを虐めることじゃない」
「彼女の上役――会社の役員を誘い出して上と話をすることだ」
「違うかい?(いつになく冷徹な顔)」
ばにら(……え? そうだったバニか?)
(てっきり、らむねちゃんはガチギレしてるとばっかり)
(ていうかそもそもなんでそんなことを)
らむね「ん~! やっぱり、社長ともなると大きな視点を持ってマ~ス!」
「私の魂胆なんてピーピング○ムってことですか~!」
社 長「来なさい。お望み通り話を聞いてあげよう」
「君がいったいなにを望んでいるのか、なにを目的としているのか」
「身内になった今、しっかりと聞かせてもらうよ……」
「と、その前に(Bちゃんの方を見る)」
Bちゃ「社長……すみません、私、ついカッとなってしまって」
社 長「大丈夫だよ、Bちゃん。心配しないで」
「君にはいつも損な役回りばかりさせているね」
「申し訳ない。私が不甲斐ないばっかりに……!」
Bちゃ「そんなことありません! 社長は本当によくやってくれてます!」
「むしろ、私たちの方がそれに応えられなくて……!」
社 長「君はなんにつけても頑張りすぎる癖がある」
「もう一度、自分の仕事をよく思い出してごらん」
「君は私たち運営とVTuberの潤滑剤だ」
「僕は君だけにしかできない仕事を、君に望んでいるつもりだよ」
「部下や取引先に怒鳴り散らすようなことは」
「僕たちおじさんの仕事さ」
Bちゃ「社長! けど、それじゃ社長ばっかり貧乏くじを……!」
社 長「うみくん。Bちゃんを頼めるかい」
「彼女はすこし錯乱しているみたいだ」
「温かいものでも飲ませてあげてくれ」
う み「はい! 不肖社畜VTuberのうみ! やらせていただきます!」
社 長「えるふくん。ともこちゃんの件については僕も同意見だ」
「上層部にも君と同じ気持ちの人間がいるということを」
「どうか理解しておいて欲しい」
えるふ「社長……!」
社 長「うさぎくん、ラムくん、怯えさせてしまってすまない」
「それと、今さらにはなってしまうが」
「さきほどBちゃんが言った処分については」
「まだ、上層部で揉んでいる段階のものだ」
「僕としては君たちの活動の妨げにならないように」
「軽い処分になるよう善処してみるつもりだ」
「ただ、結論が出るまで、活動は自粛してくれると」
「こちらとしてはとても助かる」
「分かってくれるかい?」
全 員「は、はい……ッ!」
社 長「うん、ありがとう。君たちがタレントで本当によかった」
「だからこそ、君たちが存分に輝けるように」
「僕も全力を尽くすとするよ……」
「さて、それじゃらむねちゃん」
「大人の交渉といこうか?」
らむね「んん~! 貴重なお時間をゲットですねぇ~!」
「正直、社長と直でやりとりできるなんて!」
「私もちょっとテンション上がって来ましたよ!」
ばにら(らむねちゃん、やっぱり完全にBちゃんをダシに!)
(配信への情熱は分かるけれども、こんなのってあんまりじゃ!)
(Bちゃんがちょっと可哀想バニよ……!)
かりん(らむね! いったいなにを考えてるの!)
(すごい配信者だって聞いてたけれど……)
(こんなことが、貴方がVTuberになって)
(したかったことなの……?)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
社長、無事に場を納める。
こういうことができる人徳があるからこそ、人の上に立つことができる。
いつも酷い目に遭ってばかりの彼ですが、今回は久々にかっこよかったですね。
とはいえ、なにやら暴走気味のらむねちゃんを彼は止められるのか。
それはそれとして、なぜらむねちゃんはこんなことをしたのか?
上層部を引っ張り出し交渉のテーブルについて、なにがしたいのか?
それは自分の利益のため? それともVTuberの未来のため?
はたまた件の――ネット上で噂されているアイテムに迫るため?
ちょっとミステリっぽい側面も見せ始めた本作ですが――当然、筆者はなにも考えておりません? どんでん返し作家? なにそれ美味しいの? いや、本当にあれは偶然出ただけで、たいした書き手じゃございませんので。そんな感じで、気楽にゆるりと本作を楽しんでくださっている読者の方々――ぜひぜひ今後とも応援よろしくお願いいたします。m(__)m




