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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
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第657話 かりんちゃん初配信、反省会会場 その6

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【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV

青葉ずんだ  DStars特待生 グループ最恐VTuber

津軽りんご  DStars特待生 きまぐれ僕っ娘


【シチュエーション】

びっくりするほどの大好評で幕を閉じた、しのぎとレーヌのマッスルワークアウト。

なんというか、人類というのは愚かだよね……ふぅ!(賢者タイム)


◇ ◇ ◇ ◇


ばにら「はあ、やっと終わりましたね、しのぎとレーヌちゃんの初配信」


   「なんだか思ったよりも好評だったような?」


   「レーヌちゃんも、なんだかんだでしっかり踊れていたような?」


りんご「登録者数の伸びもまずまずだね」


   「ごりらちゃんとどっこいどっこいって感じだ」


   「まあ、今のところはかりんちゃんが暫定一位だけれど」


ずんだ「調子に乗っちゃだめよかりんちゃん?」


   「アンタの配信は例外的に、先輩VTuberが集まって」


   「それを目当てにいっぱい人が来ただけなんだから」


   「自分の実力だと過信しないこと!」


かりん「はい! かりん過信しません! かりんは底辺クソ雑魚ナメクジです!」


ずんだ「いや、そこまでは言ってないのよ」


   「かりんちゃんがいい子で、放っておけないから」


   「ずんだたちも助けに行ってあげたんだからね」


   「もっと自信を持っていいのよ? ね、ほら、自己肯定感高めていこう?」


ばにら「ずんさん、なんかかりんちゃんに甘いバニですな?」


りんご「ずんさんは自己肯定感の低い陰キャ後輩に弱いんだよ」


   「まあ、ぶっちぎりでばにらちゃんがそのトップだから」


   「取られるとか心配する必要はないよ!」


ばにら「余計なお世話バニよ!!!!」


   「どんな慰め方バニですか!!!!」



かりん「けど、そっか。かりんが登録者数は暫定トップなんだ」


   「なんだかちょっと複雑な気分だなぁ……」


ばにら「どうしたの、かりんちゃん?」


   「まさかとは思うけど――陰キャの私が同期トップだなんて」


   「みたいな感傷にでも浸るつもり?」



   「それはちょっと卑屈すぎるよ!」


   「結果は結果なんだから、胸を張っていかないと!」


   「たしかにずんさんの言った通り、ゲストが豪華なのもあるけれど!」


   「それだけかりんちゃんが期待されているってことだよ!」



   「その期待を、実力に変えられるかどうかは、かりんちゃん次第!」


   「そんな風に不安がっててもどうにもならないよ!」



りんご「おっと! 言うねぇ、ばにらちゃん!」


   「陰キャで三期生トップに立った君が、そう言うと」


   「なんだか妙に説得力があるよね!」


ずんだ「ばにらちゃん……立派になって!」


   「ずんだは、ばにらちゃんの百合営業相手パートナーとして!」


   「誇らしいでなぁ…………ッ!(ギャン泣き)」


ばにら「茶化さないでくださいよ、二人とも!」


かりん「そっか、そうだよね」


   「ばにらちゃんも、陰キャで根暗で配信しか取り柄がなくて」


   「ぶっちゃけ前に立つようなキャラじゃないけれども」



   「それでも三期生のトップとして」


   「DStarsの顔として」


   「そしてVTuberのトップとして」



   「頑張っているんだもの……!」


   「かりんもばにらちゃんを見習って頑張らなくりゃだね!」



ばにら「バカにしてるバニか? なあ、バカにしてるバニか?」



りんご「まあまあまあ」


   「落ち着いて二人とも」


   「とりあえず、かりんちゃんの配信が悪くなかったのは」


   「間違いない事実だよ。そこは二人とも誇っていこう」


ずんだ「けど、スタートダッシュがいくらよくても」


   「それが続かなければ意味がないわ……」



   「かりんちゃん、ここからどうやってチャンネル登録者数を増やすか」


   「同接数を上げていくか、明確なプランは立ててあるの?」



かりん「それは……これからどうしようか、考えていたところで(もじもじ)」


ばにら「……つまり、考えていなかったということバニな?」


ずんだ「……まあ、デビュー間近じゃ仕方ないわね」


りんご「……よし、まずはその辺りを明確にしていこうじゃないか」


   「大丈夫、僕たちがしっかりと相談に乗ってあげるから」



かりん「う、うん……!」


   「お願いします、ばにらちゃん、ずんだ先輩、りんご先輩!」


三 人「マかセロリ!!!!」


かりん「いや、隊長さんの台詞やんそれ!」


   「めっちゃ影響されとるやないかーい!」


三 人「いいツッコミだね! 意外とひな壇適正あるんじゃない!」」


   「二連続でコラボ配信、よかったら行っとく⁉」


かりん「いかないから! もうコラボ疲れちゃったから!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



打てば響く、陰キャなのにコーレス完璧なかりんちゃん。

本人はコラボはもうこりごりって感じですが、実際ここまで適切なツッコミを入れられるのは希有な才能。しかし、本人はまだ、自分の能力に気がついていない。


いったい誰が彼女に、実はコラボの適性が高いことを自覚させるのか。

ばにらか? ずんだか? それともりんごか?

しかし、それはまだまだ先の話なのだった……!


四期生三人目こと鳥羽レーヌのデビューまで終わり、いよいよ四期生内でのパワーバランスが見えてきた。今のところは順調なスタートを切ったかりんちゃんだが、この後に控えているのは、元ネタ的には最強ドラゴンと極悪羊。彼女たちが、どのような初配信で攻めてくるかで、状況は一気に変わってしまうぞ――ということで、二人の初配信が気になる方は、ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m

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