第631話 かりんちゃん初配信 その5
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
種子島かりん DStars4期生 FPSつよつよ陰キャV
トキワいま DStars零期生 事務所発足の切っ掛けになったV
Bちゃん DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
生駒すず DStars1期生 JKお狐VTuber
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
【シチュエーション】
かりんちゃんを心配するMOBたちが大集合。
ここからはじまるどったんばったん大騒ぎ……ッ!
◇ ◇ ◇ ◇
ぽめら「りんごが死んじゃったから」
「ここからウチとすずが話を進めるよ~ん!」
す ず「かりんちゃん! 気をつけるんだ!」
「ばにらちゃんは人畜無害のように見えて」
「マイクラの世界では悪魔の所業を繰り返す」
「まさにDStarsの魔王!」
「今回のコラボ、なにを考えているか分かったもんじゃない!」
かりん「そんな~w いくらなんでも、みんな盛ってますや~んw」
―――――――
コメント
―――――――
:いや、そうでもないんだよなぁ、これが……!
:ばにらのマイクラのヒャッハーぶりは質
:むしろそこが楽しみまである
:彼女とマイクラで出会ったが最後よ
:骨の髄までしゃぶられる……ッ!
:もう逃げられないゾ☆
:まさか、初手でかりんちゃんをマイクラに誘ったのは……?
:ダメだかりんちゃん! いますぐこのサーバーから脱出しろ!
:いや、もう手遅れだ!
:すべては、ばに~らの手のひらの上ということか
:ばにらよ! お前には血も涙もないのか!
:配信の悪魔に身も心も売り渡したというのか!
:許せねーぜ! なにも知らない新人VTuber相手によぉ!
:↑意訳:いいぞもっとやれ!
―――――――
かりん「あれ? コメント欄のみんなもなんかノリノリ?」
「いやいや、流石にそんなことするわけないじゃん」
「たしかにばにらちゃんはマイクラで悪戯しまくってるけど」
「そんな、初手で新人VTuberをはめるようなこと……!」
あひる「どうやら、ここであひるの出番のようぐわぁなぁ」
全 員「DStarsマイクラサーバーばにら被害者の会会長!!!!」
あひる「そうです、あひるがばにら被害者の会の会長」
「あの性悪バニーに何度も○されている」
「うさぎの悪戯の格好の標的とまで言われた」
「悲しきあひるさんだぐわぁ……ッ!」
「まじでアイツ本当にどうしようもない奴だからな!」
「アイツを信じてあひるが何度」
「TNTで爆破されたことか!」
「TNTの悪魔と書いて、川崎ばにらと読むぐわぁあ!」
ばにら(いや、そうは読まんやろ!)
(たしかにあひる先輩にはいろいろ悪戯したけど!)
(それは配信だからしゃあなしですやん!)
(マイクラジョークですやん!!!!)
かりん「え? あひるちゃんとばにらちゃんの絡みって」
「プロレスじゃなかったの?」
「てっきり事前に打ち合わせしてると思ってた……!」
あひる「んなわけないだろ! アイツがいつも勝手に仕掛けてくんの!」
「こっちが先輩だから強く出られないのをいいことに!」
「アイツはいつもああやって、いきなり仕掛けてくるんだよ!」
「だいたい、リアルで会った時なんかはしおらしいくせに」
「配信となると急に悪魔のように暴れ回りやがって」
「アイツの尻拭いにこっちがどれだけ奔走しているか……ッ!」
ぽめら「ばにらはねぇ、たしかにちょっとやり過ぎだよねぇ」
「ウチらは普通にまったりマイクラしたいんだけど」
「ばにらが絡むと途端にドリフになっちゃうから……w」
す ず「それもばにらちゃんの取り柄と言えるけど」
「実害が出てたら仕方ないよね」
「生駒もばにらちゃんは制御できなくて」
「ほとほと困っているんだよ……とほほほ」
ずんだ「けど、そんなところが放っておけないんだでな?」
あひる「そうなんだよ! 放っておけないんだよ!」
「危なっかしくてさぁ! 見てられないの! あひるは!」
「いつかあいつが壮大なやらかしをしないか……」
「こっちはお母さんの気分だよ!!!!」
「いや、誰がお母さんだ!!!!」
「なんであんな奴の心配しなくちゃならないんだ!!!!」
「けど、気になっちゃうのはな(矢が頭に刺さる)」
かりん「ひぇッ!」
す ず「おぉっと! これはまんまと語るに落ちたな羽曳野あひる!」
「ずんださんの誘導尋問に乗ってしまったァッ!」
「あっぶねぇ、生駒もそう思いますとか言いかけてた!」
ぽめら「ウチはちゃんと気づいてたよ~! いぇ~い!」
ずんだ「泥棒猫に続いて、泥棒あひるもいるでなぁ?」
「ばにらちゃんにちょっかいかけて」
「いったいどういうつもりだでなぁ……?(圧圧圧)」
あひる「ちゃいますやん! そういう話やないですやん!」
「放っておけないっていうのはさぁ! 別に恋心とかじゃなくて!」
「普通に、先輩として後輩を心配してるだけっていう……!」
ずんだ「言い訳は穴(ブランチマイニング場)の中で聞くでなぁ」
す ず「あひるちゃん! 地下労働100年!」
ぽめら「ずんだの前ではしゃいだのがダメだったね」
「残念、あひる。骨は拾ってあげるからね(ほろほろ)」
かりん「これが噂のばにらちゃん百合界隈……! 怖ァ……!」
ばにら(どうしよう! こんな騒がれたら出て行けないですやん!)
(誰か助けて…………ずんさん!)
(って、ずんさんが全部やってるバニよこれ!)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ずんさんがいるのに、ばにらちゃんに色目を使うとは。
本当に命知らずよのうあひるどのは……!
だから毎回、ばにらにいいようにハメられるんだZO☆
せっかく場が温まったというのになかなか出て行けないばに~ら。だいたい事務所の先輩メンバーが過保護すぎるのがまずい。全方位に展開される百合営業(と、それを阻止しようとする本妻)に、ますますばにらの行く末が気になる方は――ぜひぜひ応援・評価・フォローなどなどよろしくお願いいたします。m(__)m




