第616話 Mr.天狗 VS Mr.歌舞伎 その2
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
四阿遍史郎 実力派俳優兼歌舞伎役者
高峯 愛 女探偵 できる女の匂いがするが……?
東屋勘史郎 二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ
Mr.天狗 天狗の能面を被っている
風間大五郎 四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?
【シチュエーション】
天狗、四阿一門とばにらの立ち会いの場にダイナミックエントリーする。
◇ ◇ ◇ ◇
天 狗「そう! こいつは実の娘を芸能界から追放した!」
「度しがたいクズ野郎なんだよ、ばに~らちゃん!」
遍史郎「そうは言うがね、Mr.天狗」
「私にもそうするだけの理由があったということを」
「どうかご理解いただきたい」
ばにら「そうするだけの理由?」
「いったいどういう理由があったら」
「自分の娘の夢をぶち壊していい」
「理由になるって言うんですか!!!!(ガチギレ)」
遍史郎「実の娘だとは言った」
「けれど、法的に親子関係にあるとは」
「私は言った覚えはないよ……」
ばにら「…………まさか、アンタ!!!!」
天 狗「そうだ、ばに~らちゃん! 君の思う通りだ!」
「青葉ずんだは! mimiは! 湯崎美月は!」
遍史郎「だから、それは僕の口から言うと」
「さっき言っただろうMr.天狗(特大の圧)」
全 員「…………ッ!!!!」
遍史郎「そう……美月は間違いなく、私の血を引いた娘だ」
「けれど、彼女の母親と私の間に婚姻関係はない」
「彼女はね私生児なんだ」
「つまり私にとって《《最大級のスキャンダル》》」
「彼女が表舞台に立っているだけで、私の経歴に傷がつく」
「だから表舞台に立てなくさせてもらった」
「六代目四阿遍史郎の《《クリーン》》なイメージのためにね」
ばにら「ふっざけんな、この野郎!!!!」
「なにがクリーンだ!!!!」
「真っ黒も真っ黒! ドブ川みてえな話じゃねえか!」
「アンタみたいなくだらない奴のせいで!!!!」
「美月さんは心に深い傷を負ったんだぞ!!!!」
「それが親のすることかよ!!!!」
天 狗「そ、そうだ! ばに~らちゃん! 君の言う通りだ!」
「四阿遍史郎! お前のやったことは、人として許されることじゃない!」
「いったいどの面下げて貴様は、美月ちゃんに会うつもりだ!」
遍史郎「別に、いつも通り、この顔さ」
「いいや、今となってはもう会う必要もない」
「彼女もいい大人だ。自分の生きる道も見つけたようだ」
「好きなようにやらせてあげるさ……」
「ただし、再び私の前に現れて」
「要らぬ騒ぎを起こすようなら」
「その限りではない……」
「ばにらちゃんを脅そうとした奴らと同じように」
「実力行使で排除させていただくよ」
ばにら「…………実力行使?」
???「遍史郎せんせ~い!」
「頼まれてた半グレたち全員裸にひん剥いて」
「蜂蜜を塗って富士の樹海にほっぽってきましたけど……」
「はえ? ぽえぽえ? おとりこみちゅ~ですかぁ~?」
【黒服のとんでもない美少女】
遍史郎「あぁ、おつかれさま、和爾さん」
「いつもお掃除助かるよ」
「外弟子の君のおかげで四阿一門は安泰だ」
ばにら(誰、この娘?)
(見た目は普通の女の子だけれど)
(なにか得体のしれない感じがする……!)
高 峯「彼女は和爾白子」
「しがないグラビアアイドル……というのは世を忍ぶ仮の姿」
「四阿一門が子飼いにしているなんでも屋です」
「私と違って、表立った看板は持っていない……ね?」
ばにら「そ、それってまさか……」
和 爾「それより、聞いてくださいよ遍史郎せんせ~い」
「あいつら私のことも知っててぇ~」
「囲んで乱暴しようとしてきたんですよぉ~」
遍史郎「おや、それはなんとも、命知らずなこともあるものだ」
和 爾「肋骨の一本も《《抜いてやったら》》」
「大人しくなりましたけれど」
「おかげでお洋服が台無しですよぉ~!」
遍史郎「わかった。特別ボーナスで、好きな洋服を買ってあげよう」
和 爾「やったぁ~! せんせ~い大好きぃ~!」
天 狗「ばに~らちゃん、ここは下手に逆らわない方がいい」
「六代四阿遍史郎は五代よりクリーンなんかじゃない」
「よりブラック……凶悪なモンスターなんだ!」
「君のような女の子が敵う相手じゃない!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
毒をもって毒を制す。
父親の無茶苦茶さを上回る邪悪さを秘めた六代遍史郎。
自分の身を守るために、娘さえ犠牲にするのはどういうことか。
こんなことが許されていいっていうのかよ。
なに日和ってるんだ天狗! お前がこういう時、頑張るんじゃないのか!
ばにらちゃんとずんさんは俺が守るくらい言ってみせろや!
まあ、天狗のことはさておき。
最後の一人もここで合流。これで五名、全員揃いましたね。
ぶっちゃけ彼女の活動終了もあって、この話を急いだところもあると言えばあるような。元ネタ通りのキャラにしちゃったのは申し訳ないですが、そこはあとでフォローさせてもらうのでどうかよしなに。
ということで「吐き気を催す邪悪とはッ!」と、おかっぱのリーダーがブチギレそうになる展開となってまいりました。正直、ここまでは既定路線だったんですが、本当に遅くなってしまって申し訳ない。胸くそを煮染めたずんさんの生い立ちに、顔が「てめぇの血はなに色だーーーーッ!」ってなった方は、下にある☆を連打して、北斗七星の点灯させてボーナス確定よろしくお願いいたします!(なに言ってんだあんた&パチ曲記念配信に完全に心をもっていかれてる)m(__)m