表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
632/754

第612話 かりんちゃん初配信、その前に その5

【宣伝】

「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」発売中です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


○GCN文庫さま 商品ページ

https://gcnovels.jp/book/1872


○メロンブックスさま 通常版(SS付き)

https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=2905033


○ゲーマーズさま 通常版(SS付き)

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10794421/

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

高峯 愛   女探偵 できる女の匂いがするが……?

東屋勘史郎  二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ

風間大五郎  四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?


【シチュエーション】

ばにら、高級料亭で四阿屋一門に身柄を抑えられる。


◇ ◇ ◇ ◇



大五郎「ただいま師匠は野暮用で席を外しています」


   「勘史郎さまは師匠に変わって」


   「川崎さまをご歓待するように申しつけられていらっしゃいます」



ばにら「えぇ……? この小っちゃい子が……?」


   「そんなことできるんですか……?(無自覚煽り)」



勘史郎「だから! 子供扱いすんな!」


   「ちゃんと成人してるから!」



   「まったく、これだからポッと出の素人芸人は困るんですよ」


   「ネットなんかでちやほやされて」


   「それで有名人にでもなったつもりなんですかね?」


   「芸事というのは人気商売だけじゃ成り立たないんですよ!」



高 峯「それは……全部六代遍史郎にぶっ刺さりません?」



勘史郎「…………!」


   「待って待って! 今のなし! なしだから!」


   「いや~! やっぱり客に喜んでもらってこその、エンタメだよね!」


ばにら(えらそうにしてた割りには、ふわふわとした子だなぁ)


勘史郎「まあ、とにかくさあ!」


   「偉そうにするからには、ちゃんとして欲しいわけ!」


   「せめてAPE○とかで、プラチナ帯に行くくらいには」


   「ゲームうまくないと芸人とは言えないよね」


   「ププププw(雑煽り)」


ばにら「おや? 勘ちゃん、もしかしてゲーム好きなの?」


勘史郎「誰が勘ちゃんだ! 勝手に変な名前をつけるな!」


高 峯「そうですよ、ばにらさん」


   「勘史郎は芸名です」


   「本名は山田鷹穂やまだたかほって、言うんですから」


   「そこは親しみをこめてYMDで呼んであげてくださいよ」


ばにら「わったバニ」



   「おいYMD! 生意気だぞYMD! 座布団もってこい!」



勘史郎「YMDやめろ! もぉ~ッ、かるたぁ~!」


   「あいつら酷いんだよぉ~! なんか煽ってくる~!」


大五郎「そうやって、すぐに泣いちゃうから舐められるんです」


   「鷹穂さんも、正式に次期頭領の襲名が決まったんですから」


   「もう少し威厳というものを持ってもらわないと困ります」


勘史郎「だってぇ! だってぇ!」


ばにら「ていうか、歌舞伎役者さんもAPEXとかやるんですね?」


   「なんかちょっと、そこは意外でびっくりしましたよ」


勘史郎「父上の計らいだ!」


   「これからの芸人はアンテナを広く張らなくちゃいけない」


   「そう言って、余たち一門の子供たちにゲームを解禁してくれたんだ」


   「さらにゲーム機まで買ってくれたんだぞ!」



   「ドリ○ャスだっけれど(遠い目)」



ばにら「こんな所にもセガ信者が……!」


高 峯「四阿さんのセガびいきは有名ですからねw」


   「稽古場にセガの業務用ゲーム機を置いているほどです」


   「最も得意とするのはクレーンゲームで」


   「どんな設定でも取っちゃうらしいですよ」


ばにら「なんかほんと、意外すぎて言葉が出なくなりますよ」


勘史郎「……ち、ちなみにさぁ(もじもじ)」


   「今度、お前のところからデビューする」


   「種子島かりん……さまっていうの?」


   「あの娘はどうなんだよ?」



   「人気VTuberになれそうなの?」


   「たしか、アンタが面倒見てるんだよね?」



ばにら「なんでいきなりかりんちゃんの話が出てくるの?」


   「え? もしかして勘ちゃんって、かりんちゃんのファン?」



勘史郎「ハァッ? ファンじゃないんですけど⁉」


   「余ごときが、かりんさまのファンを名乗ったら」


   「他の先輩リスナーに申し訳ないんですけれど!」



   「女の子なのにFPSつよつよで(早口)」


   「連携の声かけとかマジかっこよくて(早口)」


   「だけどトークになると乙女になって喋れなくなるのに(早口)」


   「あるあるってわかりみ侍になるけれど(早口)」



   「ぜんぜんファンとかそういうんじゃないから!(///)」



ばにら「あぁ、やっぱりファンなんだなこれ」


高 峯「ファンですね、これは」


大五郎「ゲームは一日一時間」


   『けど、人のプレイはどれだけ見たっていいもんね!』


   「とかいって、ずっと見ているんですよ?」


   「ちゃんと歌舞伎のお稽古していただかないと……!」


勘史郎「うるさ~~~~い!」


   「いいだろ! 好きなものは好きなんだからさぁ!」



???「おや、なんだか楽しそうだね、鷹穂さん」



ばにら(なに、この圧倒的なプレッシャーは⁉)



【とてもダンディな和装のおじさま】



ばにら(本物! 本物の東屋勘史郎さんだ!)


   (実物はこんなにも圧が強いだなんて!)


   (これは美月さん以上かもしれない……!)


高 峯(ばにらさん、気をつけてください)


   (四阿さんは先にも言った通り、声の技で長じた芸達者)


   (のんびり聞いていると、すぐに魂を引っこ抜かれますよ……!)


☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


タイチョム「む、むむむ? これは上質なショタの匂いがするぞ?」


      「生意気ショタとあまあまお姉さんの」


      「年の差ラブコメの気配がするぞ?」


え る ふ 「そんなわけないだろ!!!!(ドン☆)」



そんなわけありません。w


かりんちゃんの限界オタクだった二代目勘史郎。

こいつ、絶対に口だけだぞ……!

今後、念願叶ってかりんちゃんと共演したりとか、あるんですかね?

共演できるといいね、うんうんそうだね、海岸でかりんちゃんの名前を叫ぼうね。


次回、ついに姿を現した四阿遍史郎。物腰穏やかなダンディという感じの彼だが、ばにらをしても圧倒するオーラはいったいなんなのか? これが歌舞伎の伝統がなせる圧という奴なのか! 二人のトークが気になる方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ