第612話 かりんちゃん初配信、その前に その5
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【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
高峯 愛 女探偵 できる女の匂いがするが……?
東屋勘史郎 二代目歌舞伎役者 わからせがいのあるガキ
風間大五郎 四阿一門の筆頭高弟 どう見ても美少女だが?
【シチュエーション】
ばにら、高級料亭で四阿屋一門に身柄を抑えられる。
◇ ◇ ◇ ◇
大五郎「ただいま師匠は野暮用で席を外しています」
「勘史郎さまは師匠に変わって」
「川崎さまをご歓待するように申しつけられていらっしゃいます」
ばにら「えぇ……? この小っちゃい子が……?」
「そんなことできるんですか……?(無自覚煽り)」
勘史郎「だから! 子供扱いすんな!」
「ちゃんと成人してるから!」
「まったく、これだからポッと出の素人芸人は困るんですよ」
「ネットなんかでちやほやされて」
「それで有名人にでもなったつもりなんですかね?」
「芸事というのは人気商売だけじゃ成り立たないんですよ!」
高 峯「それは……全部六代遍史郎にぶっ刺さりません?」
勘史郎「…………!」
「待って待って! 今のなし! なしだから!」
「いや~! やっぱり客に喜んでもらってこその、エンタメだよね!」
ばにら(えらそうにしてた割りには、ふわふわとした子だなぁ)
勘史郎「まあ、とにかくさあ!」
「偉そうにするからには、ちゃんとして欲しいわけ!」
「せめてAPE○とかで、プラチナ帯に行くくらいには」
「ゲームうまくないと芸人とは言えないよね」
「ププププw(雑煽り)」
ばにら「おや? 勘ちゃん、もしかしてゲーム好きなの?」
勘史郎「誰が勘ちゃんだ! 勝手に変な名前をつけるな!」
高 峯「そうですよ、ばにらさん」
「勘史郎は芸名です」
「本名は山田鷹穂って、言うんですから」
「そこは親しみをこめてYMDで呼んであげてくださいよ」
ばにら「わったバニ」
「おいYMD! 生意気だぞYMD! 座布団もってこい!」
勘史郎「YMDやめろ! もぉ~ッ、かるたぁ~!」
「あいつら酷いんだよぉ~! なんか煽ってくる~!」
大五郎「そうやって、すぐに泣いちゃうから舐められるんです」
「鷹穂さんも、正式に次期頭領の襲名が決まったんですから」
「もう少し威厳というものを持ってもらわないと困ります」
勘史郎「だってぇ! だってぇ!」
ばにら「ていうか、歌舞伎役者さんもAPEXとかやるんですね?」
「なんかちょっと、そこは意外でびっくりしましたよ」
勘史郎「父上の計らいだ!」
「これからの芸人はアンテナを広く張らなくちゃいけない」
「そう言って、余たち一門の子供たちにゲームを解禁してくれたんだ」
「さらにゲーム機まで買ってくれたんだぞ!」
「ドリ○ャスだっけれど(遠い目)」
ばにら「こんな所にもセガ信者が……!」
高 峯「四阿さんのセガびいきは有名ですからねw」
「稽古場にセガの業務用ゲーム機を置いているほどです」
「最も得意とするのはクレーンゲームで」
「どんな設定でも取っちゃうらしいですよ」
ばにら「なんかほんと、意外すぎて言葉が出なくなりますよ」
勘史郎「……ち、ちなみにさぁ(もじもじ)」
「今度、お前のところからデビューする」
「種子島かりん……さまっていうの?」
「あの娘はどうなんだよ?」
「人気VTuberになれそうなの?」
「たしか、アンタが面倒見てるんだよね?」
ばにら「なんでいきなりかりんちゃんの話が出てくるの?」
「え? もしかして勘ちゃんって、かりんちゃんのファン?」
勘史郎「ハァッ? ファンじゃないんですけど⁉」
「余ごときが、かりんさまのファンを名乗ったら」
「他の先輩リスナーに申し訳ないんですけれど!」
「女の子なのにFPSつよつよで(早口)」
「連携の声かけとかマジかっこよくて(早口)」
「だけどトークになると乙女になって喋れなくなるのに(早口)」
「あるあるってわかりみ侍になるけれど(早口)」
「ぜんぜんファンとかそういうんじゃないから!(///)」
ばにら「あぁ、やっぱりファンなんだなこれ」
高 峯「ファンですね、これは」
大五郎「ゲームは一日一時間」
『けど、人のプレイはどれだけ見たっていいもんね!』
「とかいって、ずっと見ているんですよ?」
「ちゃんと歌舞伎のお稽古していただかないと……!」
勘史郎「うるさ~~~~い!」
「いいだろ! 好きなものは好きなんだからさぁ!」
???「おや、なんだか楽しそうだね、鷹穂さん」
ばにら(なに、この圧倒的なプレッシャーは⁉)
【とてもダンディな和装のおじさま】
ばにら(本物! 本物の東屋勘史郎さんだ!)
(実物はこんなにも圧が強いだなんて!)
(これは美月さん以上かもしれない……!)
高 峯(ばにらさん、気をつけてください)
(四阿さんは先にも言った通り、声の技で長じた芸達者)
(のんびり聞いていると、すぐに魂を引っこ抜かれますよ……!)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
タイチョム「む、むむむ? これは上質なショタの匂いがするぞ?」
「生意気ショタとあまあまお姉さんの」
「年の差ラブコメの気配がするぞ?」
え る ふ 「そんなわけないだろ!!!!(ドン☆)」
そんなわけありません。w
かりんちゃんの限界オタクだった二代目勘史郎。
こいつ、絶対に口だけだぞ……!
今後、念願叶ってかりんちゃんと共演したりとか、あるんですかね?
共演できるといいね、うんうんそうだね、海岸でかりんちゃんの名前を叫ぼうね。
次回、ついに姿を現した四阿遍史郎。物腰穏やかなダンディという感じの彼だが、ばにらをしても圧倒するオーラはいったいなんなのか? これが歌舞伎の伝統がなせる圧という奴なのか! 二人のトークが気になる方は、ぜひぜひ評価・フォロー・応援よろしくお願いいたします!m(__)m




