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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
605/611

第587話 (ひさしぶりに)会社いく 5

【宣伝】

本日、「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」が発売です! 会社帰り・学校帰りにぜひぜひよろしくお願いいたします!m(__)m


○GCN文庫さま 商品ページ

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○メロンブックスさま 限定版(在庫切れ)

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○ゲーマーズさま 限定版(在庫切れ)

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10794723/

【登場人物】

川崎ばにら  DStars3期生 ゲーム配信が得意

渋谷いく   DStars2期生 陰キャオタ女系VTuber

Bちゃん   DStars裏方兼事務職員 広報配信を担当

社長     DStarsの社長 ときどき無茶ぶりするが敏腕


【シチュエーション】

屋上で語り合ういくばに。

同じ陰キャ同士のばにらに、いくたんはなにを語るのか。


◇ ◇ ◇ ◇



い く「私もね、ばにらちゃんと同じだよ」


ばにら「……え?」


い く「ゲームが大好きで、ゲームを仕事にしたくて」


   「それでVTuberって仕事を選んだんだ」



ばにら「…………え? なんの話バニかいきなり?」



い く「なんでVTuberやってるって話の流れだっただろうが!」


   「どうしてそこで忘れちゃってるんだよ!」


   「三歩動いたら忘れる鶏頭なのかな!」



ばにら「あ、はいはい。そんな流れだったバニですね」


い く「悩みを聞きに来たのか、からかいに来たのか」


   「いったいどっちなんだよ!!!!」


ばにら「悩みを聞きに来たバニ! 来させていただいたバニ!」


   「なるほど、そうだったバニですね!」


   「陰キャを極めた結果、最強のVTuberになろうと……」



い く「1ミリも聞いてねえじゃねえか!!!!」



ばにら「冗談! こっちは本当に冗談バニよ!」


   「すんません! 続けてください、いく先輩!」



い く「まったくもう…………!」



   「もう一回言うね」


   「私もゲームで食べていきたくて、この業界に入ったの」


   「けど、ばにらちゃんと決定的に違うのは」



   「私はゲームの世界でチャンピオンになりたいの」



ばにら「競技ゲームの世界で戦いたいってことですか?」



い く「…………うん」


   「もちろん、VTuberとしての活動も頑張りたい」


   「歌も、ダンスも、雑談も、できるようになりたい」


   「けど、一番になりたい、極めたいのは、ゲームなんだ」



   「中途半端じゃそこは終われない」


   「絶対に一番になってみせる……」



   「うぅん、ならなくちゃって思ってるの!!!!」



ばにら「いく先輩……!」



い く「だからね、かりんちゃんに柄にもなく嫉妬しちゃった」


   「会社に認められて、世間的にも認められて」


   「トップゲームVTuberとしての階段を」


   「こんなにもお膳立てしてもらえて……ずるいよってね?」



   「へへへっ、私、悪い先輩だね」


   「ごめんね、ばにらちゃん」



ばにら「なにも間違ってないバニよ! いく先輩!」


い く「!!!!」



ばにら「やりたいことをやりましょうよ!」


   「みっともなくてもいいバニですよ!」


   「野心も嫉妬もガンガンして!」


   「自分の理想に向かって突き進みましょうよ!」



   「ばに~らたちは誰かのご機嫌をとるために」


   「VTuberをやってるわけじゃないバニですよ!!!!」



   「自分の夢を叶えるために、この仕事をしてるんや!」



い く「ばにらちゃん……!」


ばにら「いく先輩はVTuberでゲーマーのトップをとりたい」


   「ばに~らも配信者としてもっともっといろんなことがしたい」



   「自分のやりたいことを、誰にも文句を言われずに」


   「やれるような強い人間になりたい」



   「自分の挑戦が、なにかに挑もうとしている人間の」


   「心の支えになれるようなことをしていきたい」



   「そう思っているバニよ!」



   「いく先輩も同じ気持ちと違うんか!!!! そうやろ!!!!」



い く「うん! 同じだよ、ばにらちゃん!」


   「私は、私のまま! VTuberとしてやりたいことをしたい!」


   「ただそれだけ……! それだけなの……!」


ばにら「だったら! やってやりましょうや!」


   「ばに~らといっしょに! 見せつけてやりましょうや!」



い く「…………うんっ!!!!」



???「ひゅう! もうそろそろ冬だっていうのに、熱っちぃ屋上だぜ!」



ばにら「…………はえ?」


い く「…………え? 給水タンクの上に人が?」



???「お前らの気持ちはよう、聞かせてもらったぜ」


   「そうだよなぁ! VTuberなんてよぉ!」


   「伊達や酔狂じゃできねえよなぁ!」


   「人間としての歯車ねじ切れてないと、やれねえお仕事だよなぁ!」



ばにら「…………お、お前は! 新潟おこめ!」


い く「おこめちゃん⁉」



???「おめえらの熱い気持ち、アタシの胸にじんと響いたぜ」


   「いくたん! ばにら! どうかアタシも仲間に加えてくれ!」


   「VTuberとしてアタシも、歌でテッペン取りたいんだ……」




ばにら「…………ぇ、ぁ、どうする、いく先輩?(もじもじ)」


い く「…………ど、どうしよっか?(もじもじ)」



おこめ「ちょっ! こらぁっ! このタイミング陰キャ発動すな!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



VTuberとしての夢と心意気をぶつけ合うばにらといくたん。

ふたりとも自分たちがなんのためにこの仕事をしているのか――それを見つめ直すいい機会となったのでした。初心って、忘れちゃいけないよね。


そして滑る新潟おこめ。大事故である。

流石はPONの総大将の百合営業相手。


さて、ばにら&いく&おこめという、奇妙な組み合わせができあがったわけですが……これが意味するところはなんなのか? ばにらの場所にいるのは、元ネタ的には……じゃないのか? 元ネタについてある程度理解のある方は、今後の展開がもしかすると読めたかもしれません。ということで、そろそろ今回の章の主役の話に戻していきましょうか。引き続き、ぜひぜひ評価・応援・コメントよろしくお願いいたします。m(__)m

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