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【二部完結】VTuberなんだけど百合営業することになった。  作者: kattern@GCN文庫さまより5/20新刊発売
番外編 アヒル・ラプソディ ~ママ、どうして……~
489/754

第483話 ともクラ! その10

【宣伝】

GCN文庫さまより叡智ラノベ「バイト先のネットカフェが、なぜかクラスの美少女たちの溜まり場になった件。」が5月20日発売予定です。企画書き下ろし作品ですので、買わないと読めないのが申し訳ないですが、ご興味ありましたらぜひぜひお願いいたします。


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○ゲーマーズさま 限定版

https://www.gamers.co.jp/pn/pd/10794723/

【登場人物】

低気圧ともこ 企業勢VTuber(美少女ゲー系) 低気圧よわよわV

網走ゆき   DStars零期生 よく炎上する

五十鈴えるふ DStars3期生 和風エルフ


【シチュエーション】

 ともこがやってるマイクラ企画配信。

 配信終わって身内でだべってる。



◇ ◇ ◇ ◇



えるふ「おつかれさまでした~!」


   「ともこさん、ゆき先輩」


   「今日は本当にお世話になりました」


   「私のわがままにつき合ってくれてありがとね」


ゆ き「いやいや、なんのなんの(起こされた)」


   「私もともことは、一度絡まないといけないと思ってたから」


   「ちょうどよかったよ」



   「まぁ、ともこはどうか分からないけど……?」



ともこ「…………(げっそり)」



えるふ「ともこさん? 大丈夫ですか?」



ともこ「だいじょうぶ、だいじょうぶ」


   「低気圧と台風と満月が一緒にきたようなもんだから」


えるふ「それ、だいぶ重傷ですよね?」


ともこ「致命傷負わせたの、えるふちゃんでしょぉ⁉」


   「もう、なんなのよそのキャラ⁉」


   「私のかわりに美少女ゲームVTuber」


   「やればいいじゃない⁉」


えるふ「あー、それもたしかに」


   「アリかもしれないですね」


   「ちょっと考えてみようかな……?」


ともこ「考えないで! お願いだから考えないで!」


   「えるふちゃんはお願いだから、綺麗なVTuberのままでいて!」



   「エロと欲望に塗れた、ゆきちみたいなVにならないで~~!」



ゆ き「うぉい! なんで、私に振ってくるんだよ!」


   「そこは自分の名前を出す、自虐ネタと違うんかい!」


えるふ「けど、今日は本当に」


   「一緒にお話ができて楽しかったです」



   「ともこさん、美少女ゲーも好きだけど」


   「配信も好きですよね」


   「いつも見てますけど、やっぱり思った通りの人だった」



ともこ「…………」


   「まぁ、嫌いじゃなかったら、こんな仕事はしてませんよ」


   「どっちも好きなので、どっちも取っちゃって」


   「身動きとれなくなってますけど」



ゆ き「まぁ、それはな」


   「今はもうすっかりゲームの需要が落ちちゃって」


   「厳しい時代になっちゃったから」



ともこ「私が扱ってるゲームは、そのままじゃ絶対に」


   「動画配信サイトでは流せないですからね」


   「そこは工夫していかないと……」


えるふ「あのさ、ともこちゃん」



   「それってともこちゃんがやる必要のあることなのかな?」



ともこ「…………⁉」


ゆ き「ちょっ! えるふ! お前なぁ!」


   「ともこも頑張って、自分のできることをしてんだろうが!」


   「そういうのを否定すんのはよくないだろ!」


えるふ「わかってるよ、ゆき先輩」


   「ともこちゃんが美少女ゲームが大好きなのは」


   「私も好きだからよく伝わってくる……」



   「けどさ、それを自分がやらなくちゃって思うのは」


   「また違う話じゃない?」



ともこ「それは…………!」



えるふ「そんな風に、全部ともこちゃんが」


   「背負い込むことなんてないんだよ」



   「ともこちゃんが頑張るだけが」


   「美少女ゲームを活気づける答えじゃないかもしれない」


   「だからさ、もっと自分のやりたいようにやりなよ」   



ゆ き「あ~~~~そういうことな」


   「まぁ、こっちの世界に逃げた私が」


   「言える義理じゃないかもしれないけど……」



   「ともこ、人生は一度きりだ」


   「だから自分の楽しいと思ったことをやれ」



ともこ「えるふちゃん、ゆきパイ……」


ゆ き「おい! ゆきパイなんて呼び方はじめてだぞ!」


   「まだちょっと余裕あるじゃねえか、オメー!」



えるふ「ともこちゃんが、もし、新しい一歩を踏み出すなら」


   「私はいつでも協力するよ」


   「だから、あんまり、自分を追い込まないでね」



   「ともこちゃんはともこちゃんのままで」


   「最高に面白いVTuberなんだからさ!」



ともこ「いや⁉ なにいい先輩風の風を吹かしてんの⁉」


   「芸歴的には、こっちが先輩だがぁ⁉(迫真のツッコミ)」


えるふ「……バレたか(てへぺろ)」


ともこ「もうほんと、えるふさんとは、やってられませんわ!!!!」



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



ともこに無理しなくていいよと諭すえるふちゃん。

苦労してるから、現在進行系で悩んでる人の気持ちが分かる。

コラボよりもなによりも、ともこの気持ちを救ってあげたかったのかもですね。


好きなことを仕事にしても、それが幸せに繋がるとは限らない。

やりたいことをやっていても、それが辛くないわけじゃない。

だったら、せめて楽しく。


ということで、ともこはこれからどういう選択をするのか。見守っていただけると幸いです。そして! いよいよ第三部……は、まだなのですが! 次回からは四期生のある人物に、スポットを当てた話になるんだよねぇ?(謎の疑問口調) 誰だか気になる方は―――ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いします!m(__)m

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