第264話 朝から牛丼 その8
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
石清水しのぎ DStars3期生 おっぱい侍太郎
赤坂ここあ DStars2期生 魔界の中学校家庭科教師
【シチュエーション】
不発に終わった「ぽめらの占い」。
続いて、ずんだ達が用意したのは……。
◇ ◇ ◇ ◇
ずんだ「見たか! これが『牛丼卒業大作戦』その2!」
「ここあ先生の美味すぎる牛丼を食べて――」
「普通の牛丼では満足できなくする作戦よ!!!!」
ばにら「ここあ先生のお料理は、プロが裸足で逃げ出す本格派!」
「今回の牛丼も、気合い入ってますからね!」
「これを味わったら、流石にしのぎも――」
「もう、普通の牛丼じゃ満足できない~♥♥♥」
「って、なっちゃうってワケ!」
ずんだ「一度、生活のレベルが上がっちまうと」
「人間はそれを下げることができない」
「悪いけれどもしのぎちゃん……貴方の牛丼の価値観を上書きさせてもらう」
「牛丼チェーンの牛丼では満足できない身体になってもらうよ!」
◇ ◇ ◇ ◇
ここあ「どうですか、しのぎさま~♥」
「ここあの牛丼、美味しいですか~♥」
しのぎ「うまうまのうまうま太郎でござる~!」
「隊長、うますぎて、馬になっちゃいそうでござるよ!」
「流石はここあ先生でござる!」
ここあ「ふふふっ、そうですか~♥」
「けど、ここあの牛丼が美味しすぎて~♥」
「普通の牛丼が食べられなくなっちゃうかも~♥」
しのぎ「いやぁ、それはないですよ(きっぱり)」
「吉野家の牛丼には吉野家の」
「すき家の牛丼にはすき家の」
「なか卯の牛丼にはなか卯の」
「松屋の牛丼には松屋の」
「それぞれの良さがあるでござるから~!」
「牛丼ひとつとってみても、いろいろあるから面白いんでござる~!」
「もちろん、ここあ先生の牛丼が最高なのは、間違いないでござるが」
「それとこれとは話が別でござるよ~!」
ここあ「…………(絶句)」
◇ ◇ ◇ ◇
ばにら「……なん、だと!(古典的表現)」
ずんだ「しのぎちゃんの牛丼愛を、私たちは舐めていたでな」
「まさか、ここまで牛丼のことを深く愛しているとは」
「これはもはや、最後の手段に出るしかないでな……!」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
あまりにも深い、石清水しのぎの牛丼への愛。
そう、彼女にとって牛丼とは、全部違って全部いい。
高級もファーストフードも関係なく、等しく尊いものだったのだ。
当然、ずんだたちの浅ましい作戦なぞ通じるはずもない。
やはり本物。石清水しのぎは、牛丼を心の底から愛している――。
となると、もはやこの手を使うしかない! 奴を使うしかない!
次回、ついにDStarsの最終兵器が、しのぎを襲う!
この流れ、前にもどっかで見たなと思ったら――ここまでお付き合いくださり本当にありがとうございます。これからも、引き続き楽しんでいただけたなら幸いです。あと、よければカクヨムコン開催中なので、まだ評価を入れていただいていない方などいらっしゃいましたら、ポチッとしていただけると幸いです。m(__)m




