第180話 絶叫配信 その6
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
秋田ぽめら DStars特待生 みんなのママ
生駒すず DStars特待生 JKお狐VTuber
【シチュエーション】
ずんだとぽめらで配信開始。
さっそく懐中電灯を持って家の外に出たのだが……。
◇ ◇ ◇ ◇
ずんだ「うわぁ、すごい山奥……」
ぽめら「ずんだ! はやくライト点けて!」
ずんだ「もう点けてるって! ほら!(地面に向ける)」
「懐中電灯を点けてもこの暗さってヤバくない?」
ぽめら「ヤバい」
「こんなの人間が生きていける環境じゃないよ……」
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コメ欄
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:田舎はマジでこんなもんだよ
:山の夜を舐めてはいけない
:雰囲気あってええやん
:こんな山中にアパートっていうのも変よな
:そこはいろいろあったんでしょ
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ずんだ「えっと、ラジオ局に行くんだよね?」
「……この山道を歩くのかな?」
ぽめら「車の鍵があったから、きっとどこかに車があるはず」
「ほら! あそこにある軽トラじゃない!」
ずんだ「軽トラ……」
「ずんだ、トラックの免許持ってないけど、大丈夫かな?」
※軽トラは軽自動車なので、普通免許で乗れます
ぽめら「タクシーのゲームを配信してたでしょ!」
「いまさらなに言ってんだ!」
ずんだ「だって! だってぇっ!(半泣き)」
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コメ欄
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:どんだけ行きたくないんだw
:リアル免許は関係ないでしょw
:タクシーで大暴走しておいて、今さらなんよ
:こんな怖がるずんさん、俺、はじめて見るよ
:こりゃばにらには見せられないよな
:まぁ、見てるんだけど
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ぽめら「はい! 車にさっさと乗る!」
「それで……まずはオーナーの家に向かう感じかな?」
ずんだ「え? 先にラジオ局じゃないの?」
ぽめら「ラジオ局の鍵が、オーナーの家にあるって説明があったでしょ?」
「いったい何を読んでたのよ……」
ずんだ「ごめん、ぽめしゃ」
「なんだかさっきから上の空で」
ぽめら「……むぅ」
「ずんだがこの調子だと、怖がってる場合じゃなくなってきたな」
「ウチがしっかりしないと、この配信はぐだぐだになる」
「おばけなんかに怖がってる場合じゃねえぞ!」
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コメ欄
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:お? ぽめしゃ、覚醒か?
:既婚者だからね。守る人がいると強いよそりゃ。
:母は強し
:流石はDStarsの母
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ぽめら「はい、車に乗り込む!」
「あ、地図が出たね!」
「たぶんこのマークの所に行けばいいんだよ」
ずんだ「やっぱりダメだよ、ぽめしゃ」
「よそ見運転はよくないよ……」
ぽめら「だからこれはゲームだってば!」
「それに、地図がないとどこか分からないでしょ!」
「そういう所でいちいち止まらない!」
「さぁ、ちゃっちゃとやっちゃうよ!」
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コメ欄
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:完全にオカンw
:懐かしさまである
:カーチャン……!
:この調子じゃ、先生もいろいろと大変そうだなぁ……
:けど、ホラゲやるといっしょに寝ようって言ってくるんだぜ?
:俺、エロ同人漫画家になるわ
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ずんだ「待ってぽめしゃ! この軽トラ運転むずかしい!」
「あぁっ! ガードレール擦った!」
「すぐに警察とJAFに連絡を入れないと!」
ぽめら「だから、現実とゲームを一緒にせんでもろて!」
ずんだ「怒らないでぽめしゃ!」
「んあぁ~~!(ガチ泣き)」
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ず俺恥。(白目)
いつにない狼狽えぶりで、完全に赤ちゃんになるずんさんなのだった。
ホラゲは本当に、人を変えちゃうよね。クールな女幹部キャラも、元気娘も、よわよわになる――それが俺たちリスナーの心を惑わす。そう、ホラゲ配信こそVの華。
まぁ、中にはゲラっていっさい驚かない、百獣の王とかもいますけど。w
ストロングスタイルな配信者も僕は大好きです!
今さらだが、配信と現実の落差が酷い。本当に、これが同一人物なのか――と、いまさら思った読者の方は、初期の「氷の女王」設定を思い出してもらいつつ、ぜひぜひ評価・応援・フォローよろしくお願いいたします!m(__)m




