第176話 絶叫配信 その1
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
青葉ずんだ DStars特待生 グループ最恐VTuber
【シチュエーション】
ばにらホラゲ配信完了後、スパチャ読み中。
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ばにら「いやー、今作も面白かったバニな!」
「Chillar’s Artさんの『深夜放送』!」
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補足 Chillar’s Artのホラゲ
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VTuber界隈では、新作が出るたびにプレイされるインディーズゲーム。
内容は正統派ジャパニーズホラーで、舞台が現実に近いことから配信内でおふざけがしやすい。ただ、かなり怖いのでほぼ絶叫配信となる。
心霊現象だけでなくストーカーなどの犯罪も取り扱っており作風の幅が広い。細かい所の作り込み(『閉店事件』のカフェなど)が丁寧なのも人気の秘訣である。
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ばにら「うみにオススメされてやったけど」
「ばに~ら『貞子』はモロに世代だったから」
「今回のはめちゃくちゃ怖かったバニ」
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コメ欄
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:ばに~ら、貞子が世代なのか。
:リング流行ったのって、30年くらい前じゃない?
:え? ばに~らって、もしかしてオバさん……?
:貞子ブームは長いから
:まさか伽椰子とバトルするまで続くなんてな
:今も現役だもんな、貞子さん
:あなたの貞子はどれから? 私は『3D』から!
:そりゃもちろんリングからよ
:俺はドラマ版かなぁ
:あったねドラマw
:上田次郎と、怪奇現象を調査しだしてからが本番よ
:おいコラw
:たしかに貞子を演じてらっしゃったけどw
:ここだけインターネット古くない?
:ばに~らの配信はこんなもん
:インターネッツ老人会のちょい手前よな(笑)
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ばにら「なんで上田次郎が出てくるバニか?」
「あ~! なるほど、女優さん繋がりかぁ!」
「たしかに貞子もやってたし、TRICKでもネタにしてたバニな!」
「ばに~ら、TRICKもめっちゃファンで全部見てるバニよ~!」
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コメ欄
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:TRICKいいよね
:金田一少年の事件簿から連なる、堤監督節がなんとも……
:しかしTRICKも2000年の作品
:やっぱりオバさんじゃねえか!
:Vの年齢を気にするなんて、お前リスナー向いてないよ
【スパチャ 5000円: 失礼します! TRICKは本編終了後も、特番や映画が作られるほど人気のある作品で、何度も再放送されています! おそらく、ばにらさんは再放送版を見られたのではないでしょうか?】
:なるほどな
:再放送、頻繁にやってたもんな
:なんどめだナウシカ(達筆)
:今はもっぱらネット配信だけれど
:TRICKも息の長いコンテンツだから……
:流石は紫の芋の人 ナイスアシスト
:そう言えば、今日はずんさんのスパチャ見ないな?
:枠は被ってないのに……どうしたんだろう?
:ばにらの配信名物、ずんさんの限界スパチャ芸
:むしろそれが本編まである……!
:実質コラボよw
:ずんさん、ばにらのことになるとホント過保護で草なんよ
:ずんさん見てる~! 今、ばにらちゃんとゲームクリアしちゃってまーす!
:NTRビデオレターみたいなことすんなw
:あれ? ここまでして出てこないの、ちょっとおかしくねぇ?
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ばにら(まーたコメ欄で、美月さんを探してる)
(美月さんも暇じゃないんだから、いつもいるわけないじゃない)
(どこかで釘を刺した方がいいかもなぁ)
(それはそうと)
(今日の配信の感想はちょっと聞いておこうかな……)
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アナタの貞子はどこから?(市販薬のCMのノリで)
僕はドラマから!(市販薬のCMのノリで)
貞子のキャラクター性ばかりに目が行きがちですが、テープにこめられた呪いというのは当時は斬新で、なおかつ人の生活の中に根ざしてきたもの……だっただけに、すごい作品だなぁと今になって思いますね。こういうアイデアをポンと思いつくのが、やっぱり作家としての才能なのかもしれません。
僕も作家の端くれとしてそういう才能が欲しい……。(切実)
さて、なんでずんさんは姿を現わさないのか? 今回の章タイトルからお察しかと思いますが――今後の展開にピンと来た方は、ぜひぜひ評価・応援・フォローなどなどよろしくお願いいたします!m(__)m




