第143話 決闘しようぜ! その2
【登場人物】
川崎ばにら DStars3期生 ゲーム配信が得意
網走ゆき DStars零期生 よく炎上する
羽曳野あひる DStars2期生 雑談配信が得意
津軽りんご DStars特待生 きまぐれ僕っ娘
【シチュエーション】
あひる主宰の地獄配信。
◇ ◇ ◇ ◇
あひる「さて、闇のゲームと言いましたが」
「今回は普通に『遊び大全』で遊んで行きたいと思います」
「総当たり戦で、ルーレットで出たゲームをやり」
「勝ち星の多い人が優勝です」
ばにら「地獄企画って聞いたバニですけど」
「なんか温いバニですな」
りんご「あひるちゃん、ちょっと企画が弱いんじゃな~い?」
「もうちょっと練らないと、リスナーは満足しないよ~?」
あひる「はい、そこ黙って!」
「そこはあひるも考えてあります」
「まず、ばにらさん……」
「貴方、オセロ苦手ですよね?」
ばにら「…………な、なんで知ってるバニですか?」
―――――――
補足: 川崎ばにらのオセロの腕前
―――――――
よわよわ。気がつくと四隅を取られて惨敗する。
擁護すると、ばにらはプレイしながら短期間で強くなるタイプ。
なので初見のゲームが滅茶苦茶苦手。さらに、時間をおくとすぐ戦い方を忘れる。
オセロは多くの人間が「プレイ済み」のため、毎回初見殺しに合うのだ。
―――――――
あひる「そりゃねぇ」
「あひるもDStarsメンバーの動画を見て」
「いろいろと研究していますから」
「続いて――ゆきち!!」
ゆ き「なんだぉ!」
「やんのかぁ!」
あひる「あなたすずちゃんとの五目並べで」
「敗北RTAやらかしましたよね」
ゆ き「だははははははははwww」
「あひるさん! ちょっと、その話はやめましょうよ!」
「済んだ話じゃありませんか!」
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補足: 網走ゆき五目並べ敗北RTA
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網走ゆきの凸待ち『遊び大全』コラボで発生した奇跡のポン。
生駒すずとの対戦で、一手のロスもなく、五手で敗北しTwitterを沸かせた。
後日、ニュースサイトにも取り上げ得られたこの勝負は、「五目並べ敗北RTA」と多くのファンの間で語り継がれている。
ゆき曰く「オセロと勘違いしていた」とのこと。
―――――――
あひる「まぁまぁ、このようにね」
「ばにらもゆきちも、苦手なゲームがあるわけですよ」
「ということは――もう分かるよな?」
二 人「ま、まさか……!」
あひる「DStars―Tでは、各プレイヤーの苦手なゲームで」
「泥仕合を行ってもらうぐゎぁな!」
「実況配信で、恥を晒すがいいぐゎぁ!!!!」
二 人「い、いやだぁ!!!!」
「もうトレンドで弄られたくない!!!!」
あひる「ちなみに」
「あひるは『五目並べ』も『オセロ』もよわよわです!!!!」
二 人「自分から傷口広げてどうすんの⁉」
あひる「なので、さらに苦手な『ボウリング』『エアホッケー』を追加!」
「これでフェアな決闘になる――はず!」
りんご「ねぇ~?」
「さっきからみんな苦手って言ってるけどさぁ~」
「僕は全部得意だけど~?」
あひる「はい、そう来ると思いましてね」
「りんごだけ特別ルール!!!!」
「りんごだけは『7並べ』『大富豪』『ブラックジャック』『麻雀』」
「パーティーゲームで、三人と同時に勝負してもらいます!」
ばにら「なるほど、三人がかりならりんご先輩でもワンチャン」
ゆ き「ゲームつよつよの、りんごん(りんごの愛称)にも勝てる」
あひる「りんご! 今日がお前の命日だ!」
「ぶっちゃけ、お前を倒すために今回の企画は立てたようなもん!」
「いつも余裕ぶりやがって――今日はその顔を敗北に染めてやるからな!」
りんご「ん~?」
「まぁ、PONはどれだけ集まってもPONだからなぁ~♪」
三 人「てめぇ! 言ったなぁ!」
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コメ欄
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:煽り方が分かってるんよ
:実際、この三人が総掛かりでも、りんごには勝てないだろw
:うまく協力できればいいけれどね……
:PONはどれだけ集まってもPONはその通り
:PONにだって意地はあるんだ!
:りんごに勝つんだ、PONシスターズ!
―――――――
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
恥をさらしつつ、巨大な敵に協力して立ち向かう。
まさに死の遊戯――DStarsーT!
はたして優勝するのは誰なのか。そしてりんごを倒すことはできるのか。
頑張れPONシスターズ! 負けるなPONシスターズ! たぶんボコボコにされるだろうけれど、めげずに頑張るんだPONシスターズ!
ということで、ずんさん不在ではじまったゲーム対決。ばにらたちに頑張って欲しい人も、ぼこぼこになって泣いて欲しい人も――評価・フォロー・応援いただけるとモチベに繋がりますのでよろしくです。m(__)m




